新調する車両には、防犯カメラを設置することを義務づけるという国土交通省だが、まあ、やらないよりも相当にマシなコトは確かだろう。だが、10両編成とか15両編成の長い列車ならいざ知らず、1両やら3両編成の列車でも必要なのだろうか?それでも幾らかの犯罪抑止力と、事件後の証拠の為にはあった方がイイ、というコトだろうか。
神奈川県内を走る電車だとすると・・・
箱根登山鉄道は観光客で賑わうコトもあるだろうが、編成も長くないし(確か2~3両)・・・防犯カメラって必要なのだろうか?車掌さんってだいたい車内に目が届きそうな気もするんだが・・・まあ、死角ってぇヤツはあるだろうが、それ言ったらカメラだって死角は避けられないだろうなぁ。
伊豆箱根鉄道大雄山線だったなら・・・3両編成だし、通勤通学時間帯はともかく、通常は車内が見通せるだろうなぁ・・・。
JR御殿場線も、2両とか3両ぐらいで走っているのを見かけるなぁ・・・ワンマン運転だと走行中の車内の様子まで、運転手さんは気遣っていられないだろう。そんなコトに気を取られていたら前方不注意だよなぁ・・・これからの電車ってぇヤツは、運転手よりも車掌さんの方が役割としては重要になるのかな?運転は自動化の余地があったとしても、車掌さんの役割の幾つかは自動化出来ないような気もするんだが・・・ロボットさんが乗務するんですかな?
JR相模線は、2021年9月22日っていう、最近ですな・・・新型車両(E131)がお披露目だったようで、これには既に車内防犯カメラが設置されているようだ。4両編成だと、車掌さんの目も届かない所が出てきそうだしなぁ。
以上の路線だけを比較して考えたとしても、設置する、しない、っていう基準を設けるのも難しいから、国土交通省も車両を新調するなら付けてね!ってな感じにしたのかな。コロナ禍で減収なのに、まったく余計な出費が迫られるような事件を起こしやがって!って、鉄道会社も頭にくるだろう。
まあ、利用客からすれば安心感には繋がるんだが・・・防犯カメラがあれば犯罪が抑止されて安全になるのかどうか?それでいいのだろうか?
仮に電車内から犯罪を追い出すことが出来たとしても、電車内で不満を爆発させることが不可能になれば、別の場所を探すだけだろう。それに、防犯カメラがあっても窃盗犯はいるからなぁ・・・そもそも小田急線にしても京王線にしても、あの嫌な事件を起こした張本人は、窃盗犯のようにナントカ逃げ切るというような意志は無かったみたいだからなぁ。死刑になりたい願望っていうのは、ど~にもならんな。こういう人には防犯カメラの存在など関係ないかもしれない。
運転手や車掌の対応力というのを言ってもねぇ・・・なんか大変なコトになってきちゃったな。あまり面倒になってくると、鉄道に就職する人がいなくなってしまうのではないか?(乗客として電車に乗ることが怖くなる人がいるように、乗務することが怖くなる人だって居てもおかしくはないだろう。)
コロナ禍で鬱積したナニかが、ますます解消されずに積み上がっているような気もするこの頃だ。とにかく余計なコトが生じないように願うばかり。そしてオミクロン株の病原性が少しでも下がっていると良いんだがなぁ。
ナニにつけても忍耐が試されている、とは思うんだけどね。