Etsuro1のブログ

関東南部で寝起きする四捨五入して還暦男の、適当な言語の羅列記録・自称乱学者

至極の酒時間・・・なんか辺りの空気まで変わってしまうような感じだねぇ・・・

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”山廃純米 誉富士 杉錦”と漆の猪口(小森邦衞 作)

ゴキゲンの日本酒にとっておきの猪口・・・酒器によって酒を頂く雰囲気が大きく変わるものですな。陶器、磁器の器とは全く違う漆器の猪口の場合、圧倒的に器自体の重さが軽いわけだ。これはとてつもなく呑む印象が変わってくるな。

酒の香味を吟味するならば、テースティング・グラスや利き猪口といった専用の器が存在するし、その性能は一つの基準だろうねぇ・・・だから持っていて損はないね。でもねぇ・・・特に上の画像の猪口はテースティングとはまた違った酒と器の関係を気付かせてくれる。液体である酒には器が必要だが、器の機能の中で”装わせる”ということの大切さを感じさせてくれる。まるで液体の為の衣装のようであるな。あわせて装束と言ってもいいかもしれない。

その香味と醸造哲学を信頼し、その安心の中で端正な衣を身につけた状態の酒を頂く・・・とても優雅な一杯になるねぇ・・・

この猪口・・・内側が黒、外側が朱である。特に内側が黒なので酒の色は分からないので、テースティングには向かないが、覗き込むと漆黒の闇と水面ならぬ酒面に漂う光の反射によって、小さい世界ながら得体の知れぬ深い世界を見ているような感覚になってくるんだな。あまり酔っ払うと、この猪口の中に引き込まれるような錯覚に陥るかもしれない。

とにかく、普通、酒を呑んでいるときには考えも感じもしないことが得られる、ちょっと特別な猪口であるな。こうした酒器を沢山集めるコレクターもおられるだろう。Etsuro1は、あまり収集癖は強くないので、アイテムはそう多くはないねぇ・・・でも、この猪口は抜群ですねぇ。大きさの割には思いのほか多くの酒が入るっていうのも面白いもんですな。この猪口の作家が呑兵衛である証拠かもしれないね。杉錦の山廃にピッタリな猪口なので、今度、その作家に杉錦を送るかな?ちょっとご無沙汰だし、なかなかコロナのお陰で伺うのもナンだからねぇ(輪島だからチト遠し)。小森さ~ん!そのうちに酒1本送りますぅ~!