昨日の当ブログで書いた”山廃純米 誉富士 杉錦”に関しての補足・・・
精米70%、日本酒度+10、酸度1.5、協会701号酵母・・・もう、このスペックで分かることは、米の特徴を生かしながら軽やかに楽しめる酒だということが分かるねぇ。誉富士100%使用というのも明快だよな。2018BYで製造年月2020年3月ってことは、熟成させているということだ。杉錦は基本的に”火入れ一回”というのが定番の方針らしい・・と、何処かで聞いたな。
さて、当ブログは酒を紹介する目的で始めた訳ではないが、呑んだ酒のことは記録の意味もあって書いておくことになるな。
どういうことだろうか?一口呑んだ瞬間に、ある酒を思い出してしまったのだ。それは新潟県上越の酒蔵・・・田中酒造株式会社”能鷹”だな。それは随分昔の話しになるのだが、新潟で立ち寄った「谷浜(当時はJR北陸本線)」駅前の酒蔵だ。冬とはいえ春の訪れも近い頃だったので、純米の生が売り出し中だった。それを数本・・・四合瓶で購入してお土産にしたんだな。それはとても美味な生酒だったのだ。
以後、この酒のファンになってねぇ・・・何年か冬になると理由を付けてこの地域に出かけていって、この生酒を買って帰ったわけだ。おかみさんがねぇ・・・
「どちらからいらした?」
そう聞くもんだから
「神奈川県です」
そう答えると・・・
「なんか、去年も来られましたか?」
嬉しいじゃないですか!おまけに酒粕を貰っちゃいました。そして”能鷹”の名前についてご主人から伺うことも出来たんだな。屋号が”能登屋”だったとかで、だから”能”の文字は決して近隣にある”能生”という地名からという訳ではないということ。杜氏さんと蔵人さん達のことをもの凄く有り難い、と嬉しそうに語っていたな。腕も人柄も信頼出来る人たちだ、と言うんだな。蔵のHPからすると・・・たぶん、山賀昭吉杜氏の頃に伺ったのではないかな?
”盛升”の画像を出していながらず~っと”能鷹”のことを書いているというのもなんだが・・・盛升も、かつては越後流の杜氏さんが醸していた筈だ。現在は越後流を受け継いだ社内杜氏ということだったと記憶しているが・・・越後流という共通点から、ふと、盛升を呑んで能鷹を思い出すようなタッチがあったんだろうな。実際に杜氏さん、蔵人さんの繋がりが双方にあったら嬉しくなっちゃうけどね。
越後流の系統で五百万石100%だから・・・結構”新潟”してるってぇヤツかねぇ?これ、越後流でもいろいろあるだろうから、能鷹が上越だから頸城地域の杜氏さんだったとして・・・盛升も頸城地域だったら・・・ビンゴ!ですがねぇ。
ああああ・・・新潟、特に上越地域は食べ物といい、風景といい、好きな場所なんですな。なんか・・・行きたくなりますなぁ。
時々、上越の味噌を注文するけどね。