トヨタのハイエースは盗難されやすいという。その理由は、つまり人気車種というコトが第一だろう。ワガハイは所有したコトがないので、ナニがそんなにイイのか分からない。最近はレンタカー借りて運ぶようなコトもないから。それにレンタカーを借りるにしても、ハイエースより一回り小さなタウンエースクラスで大概のものは運べてしまうし。
コロナ禍前だが、叔母Aが亡くなって遺品整理があった。生涯独身だった人だから、兄弟姉妹が集まって遺品整理をしたんだが・・・それでも整理しきれないモノが残ってしまい、甥であるワガハイに声がかかった。
「食器類が処分しきれない、面倒なので必要なモノは持って行ってくれないだろうか?」
そんな電話が叔父からあった。それで先ずは久しぶりに叔母Aの家を訪ね、叔父と待ち合わせした。するとイロイロ、親族的にはそれなりの貴重品が見つかった。それは現在、我家でメダカの住処になっている火鉢だが、コレなんて割って捨てられる可能性があった。
そして書籍類については、ワガハイが小学校低学年の頃、祖父の書棚にあった幼児向けの童話集が叔母の手元に残されていた。コレなんて、もう誰も思い出がないのだろう。そして遺品整理の中心人物であった叔父的にも、ブックオフに持って行ってもど~にもならないと思い、残してあったらしい。
他にも捨てるには忍びないが、ブックオフでは処分されてしまう書籍多数。結局それら殆どをワガハイが引き取ったのだが・・・その中には今でも元気に存在している叔母Bの名前の入った「高村光太郎 智恵子抄」もあった。奥付からして、叔母Bが戦後まもなく手に入れたものと思われた。つまり、高校生の頃に買ったものだろう。
「これ、思い出の本なんじゃね?」
そのように隣にいた叔父に言うと、遺品整理で集まった時、誰も書籍類には関心を示さなかったという。そして叔母Aの装身具(中にはソコソコお値打ち品もあったらしい)やハンドバッグ、そして着物にばかり注目がいってたという。
ま、あまりに有りがちな話しである。
それで後日、その智恵子抄は叔母Bの思い出の本だと思うので送付した。するといろいろ思い出すコトがあったらしく、有り難かったらしい。智恵子抄なんて定番だから、読み直したければ買い直せるだろうが、やっぱり叔母Bの青春時代(戦後の苦境の中だけど)の思い出の品だから、本だってモノとして手にする意味はあるよなぁ。きっとそれなりに大変な思いをして入手した本だったのではないだろうか。
でも・・・結婚する時に持参せず、親(我が祖父)の書棚に残し、それを叔母Aが捨てずに持っていた・・・か。ナルホド、ものへの執着は叔母Aの方が強い感じはしたなぁ。
だが、あまり皆さん読書家ではないんだな。亡くなった叔母Aが一番、なんだかんだ言って読んでいたみたいだ。一応、その時々のベストセラー小説なども残されていて・・・しっかし、山本周五郎は好きだったのねぇ・・・みたいなコトも分る。
そういえば、現在公開中の映画「九十歳。何がめでたい」に主演の草笛光子さんと同級生だった叔母Aだから・・・凄いねぇ、草笛さんは今も現役だ。この映画でも見に行けば、叔母Aのコトを思い出すだろうか?
いや・・・そんなに思い出さんでもイイか。
あ!脱線がはじまる。元に戻す。
叔母Aの遺品整理の最終手段はハイエナの如く、ワガハイがアレコレと整理した。そして相当数をフリーマーケットで売り切り、どうにもならない書籍は資源ごみに出した。そうやって叔母Aの生活した家からはモノが無くなった。
そうした荷物を運ぶ時に、トヨタレンタカーに行ってタウンエースを借りた。荷室は広大で使いやすく、運転も見切りが良くて楽だった。ハンドリングやブレーキタッチもトヨタ製だけあって、万人が気兼ねなく操作できるクセの少ないセッティングで、これなら仕事で毎日乗っていても疲労がすくないだろうと思われた。
まあねぇ・・・4ナンバー車は、よく出来ているんだよなぁ。たまに乗ると、クルマなんてコレでいいじゃない!と思う。
だがねぇ・・・ハイエースはホントに盗難が多いのだろう。先日、厚木市内をトコトコ歩いていたんだが、配送業者?の駐車場にズラリと並んだハイエース!10台程だっただろうか?稼働中の車両を除き、全てハンドルにしっかりと盗難防止装置が取り付けられていた。あの、棒状のヤツが付けられていたのだ。
もっとも、そういうモノを付けても盗られる時は盗られるのだろうが、やるべき対策は講じている・・・と。
こういうのを見ると、リアルに盗難されやすい車種なんだなぁ・・・と思った。
というワケで、ワガハイがハイエースを買うコトはないと思う。こうしたクルマが必要になったならば、日産のキャラバンにしておこう。いろいろ評価はハイエースに軍配はあがるらしいが、キャラバンに乗って盗難のリスクを下げる方が、精神衛生上好ましい。
そんなコトを、ダラダラと歩きながら思い出したのだった。
本日のワインはテンプラニーリョ!オーガニックワインにありがちなドバドバ系だったが、不快感はなかった。
不快感がない・・・それが一番大切だよなぁ。同じLOBETIAでは過去記事で、カベルネソーヴィニヨンがある(以下リンク先)。
ま、売り場で迷った時のラベル買いである。