Etsuro1のブログ

関東南部で寝起きする男の戯言記録

贅沢な食パンとお化け屋敷

今週のお題「ゾッとした話」というコトで、そりゃ、怪談でしょ!

食パンに焼き印が押されていた・・・金太郎のマークらしい

夏が来れば思い出す遥かな記憶・・・尾瀬には行ったコトがないけれど、ワガハイにも心霊スポット・ツアーに誘われた若かりし日があった。神奈川県内では当時有名だった小坪トンネルとか、旧道善波トンネルとか・・・なんだかトンネルが多かったけれど、親父さんからもらったという日産スカイライン2000GTに乗っていた男が、一人で行くのは怖いから、行きつけの喫茶店の常連に声を掛けたワケだ。

 

で・・・ナニゴトも起こらなかった。なんか、ワガハイが居るとシラケるらしい。別にな~んもしてないつもりだが、なんとなく現場の雰囲気が変わってしまうみたいだ。

そんなことから、第二弾の時には「悦朗が来ると幽霊が逃げるから付いてくるな!」と言われた。

 

場の雰囲気っていうのはそ~ゆ~モンだ。幽霊など信じない、幽霊など怖くないという人が一人いると、恐怖心が煽られないのだろう。

同様にして、同席されると酒が不味くなる人がいるというのも、そ~ゆ~コトだ。横で酎ハイばかり飲んでいる人の脇で、純米吟醸吞んでいても・・・な~んかねぇ。干渉してくれなければ問題ないんだが・・・「ケっ!日本酒なんて・・・」といった態度をされたりすると気分は悪いからねぇ。

 

恐怖に同調して楽しむために、肝試しをやるんだろうから。集結したところで同調性が欠けていれば、恐怖も薄らぎ幽霊、亡霊の気配を感じとる気分ではなくなるだろう。

まあ・・・本当に恐怖を味わいたいなら、一人で行動すべきである!時に危険だから推奨出来ないけれど(山のガレ場で落石躱した後でゾ~~っとしたコトもあったけど、あの時は単独行動だったからなぁ)

こういうシールが貼られていた

1990年代初頭だっただろうか?飲み屋のカウンターで知り合った連中と盛り上がり、富士急ハイランドへ行くコトになった。それで・・・今はもう無いのかもしれないが、当時は極めて古典的なお化け屋敷があった。ジェットコースターを乗りつぶす計画ではあったが、息抜きにお化け屋敷もイイだろう・・・というコトで入った。

 

そこは例によって薄暗く、足元が悪くなって、変な色の電球が点いたり消えたりしていて・・・迷路になっていた。まあまあ、高校文化祭でのお化け屋敷の高級バージョン程度の内容だった。そして突然被り物のお化けが登場してみたり、太鼓の音が聞こえたり・・・同行した連中はソレなりにわ~きゃ~言ってた。大人だからねぇ・・・本当に恐怖ってなコトではないだろうが。

で、ワガハイは、なんか可笑しくなってしまった。で、終始笑いがこみあげてしまった。

そこでふと、ワガハイは皆から離れ、一カ所に立ち止まり、脅す側の方々の様子を観察してしまった。一行が歩き去ると太鼓の音は止み、被りものをしていた人たちは一息ついた。そして自分たちの脅かしに対するお客のリアクションをネタに笑っていた。

なるほどなぁ・・・ま、そんなモンだろうとワガハイ的にはイイものを見た、と思った。で、ワガハイがそこから出ようと一歩動いたトコロで・・・

うっ、・・・

スタッフの皆さんを驚かせてしまった。その声は、外で待っていた仲間に届いたらしい。「ナニやってんだ!お前?」と呆れられた。

ワガハイにとってのお化け屋敷は、お化けを驚かすアトラクションとなった。富士急ハイランドのお化け屋敷は、楽しかった思い出の一つになった。

イロイロ入っているなぁ・・・

ひょっとすると・・・幽霊を信ずる者にとって、ソレを信じない者が最も怖い存在なのかもしれない。