時々、スーパーマーケットの菓子売り場で普通に売られている「森永 カレ・ド・ショコラ カカオ70オランジュ」を買う。オレンジピールが好きなコトは以前にも書いた通り。それで、オレンジピール好きとしては「オレンジピール増量」などというパッケージの文字に満ち足りてはいないのだが、お値段からして納得はするから、まあいいか。
だが、オランジュを買うというコトは、つまりオレンジを求めているのだから、もっと徹底的にオレンジ感を出すべきだ!とは思う。コレが、もう少し価格的に高い商品だったとしたら文句タラタラになる。まして高級店の品物でこんな程度だったなら怒り爆発かもしれない。それでも別にクレーマーにはならないケド。次からは買わないだけだ。
チョコレートはカカオポリフェノールを摂取出来るので健康によろしい、などという言い訳的な話があるが・・・その効果を求めて食べてる人って・・・いる? んだろうなぁ。ワガハイは違うけど。この「カレ・ド・ショコラ 」は一枚当たり107mgのカカオポリフェノールを含んでいると、箱の裏書にはあった。
だが、同じ箱の裏書にはカカオポリフェノールの量よりも大きな文字で・・・〈一枚当たり エネルギー 29kcal たんぱく質 0.4g 脂質 2.0g 炭水化物 2.3g 食塩相当量 0.0008g〉と書かれていた。
というコトだ。
健康の為にチョコレートを食べるには、カカオ70では効率が悪いだろう。
もっとも、ナンでも健康に結びつけてしまうのも、ちょっと味気ない気もする。
そんな程度のコトを思いながら茶を啜り、包装紙の使い道が無いなぁ・・・捨てるだけってぇのも、勿体ないなぁ。
じゃ、久しぶりに折り鶴でもやるか!
というコトになり、包装紙を切って正方形にした。これで6cm角になる。まあまあ小さな折り紙になった。そして老眼鏡を用意して・・・
ちょっと悪戦苦闘気味となった。
折り方は忘れてない。いや、綺麗に折るための様々なノウハウも覚えている。だが、指が・・・思うように動かない。ピンセットが欲しい・・・せめてつまようじが欲しい・・・ケド、それを取りに席を立つのが面倒くさい。
正方形を切り出すのに用いたハサミの先など使いながら、ナントカ折ってみた。
遠目で見れば、かなり綺麗に折れた。老眼鏡を掛けて近くから見ても、お久し振りにしては綺麗に折れたと思った。だが、マクロレンズを付けて撮影してみると・・・粗が目立つねぇ。コレ、20代の頃だったなら、くちばしの先端までビシッ!と決められたんだが。
ではもう一回やってみる・・・気力はない。ま、こんなモンでしょう。
はい!細かいトコロを見る為に、ルーペのようにマクロレンズを使うコトがあるけれど、虫なんかも拡大するとギョッ!とするからねぇ。時に心臓に悪いねぇ。(2024/01/18 19:15 追記)
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さて(ココで終わりにした方が文章のまとまりはイイんだろうが)・・・昨日に続き、漆のコトを少し。
漆(うるし)の語源はナンジャラホイ?というと、ありがちな諸説・・・ってなヤツだ。塗液(ぬるしる)からきた、いや潤師(うるし)だ、潤美(うるはし)じゃろうが!といった感じで判然としない。他にも様々な説が浮上するのだが、キリがないからこれ位にしておく。
歴史的に、漆芸は大陸から伝わった技術だ。螺鈿など、朝鮮のモノに凄いヤツがみられる。正倉院宝物にも素晴らしい漆器がある。それが日本の事情の中で変化しながら、鎌倉期には一度頂点を極めている感じがする。
漆は昔々、最も進んだ素材・技材だったのだ。その特性は塗装として堅牢(耐水・耐湯・耐酸 アルカリ性)であったコトが、様々な用途の接着塗装に使われた主因だろう。それに古の時代に、コレほどの光沢が得られる塗料が他にあっただろうか?
で・・・そうした漆の特性は主成分であるウルシオール(C21H32O2)に由来する。その含有量は産地によって変化し、総じて日本産の漆のウルシオール含有量が秀でているという。つまり、中国産やベトナム産よりも、国産漆の方が堅牢性に富むというコトのようだ。
日 本 産 水分20% ウルシオール70% ゴム質8% 含窒素物2%
中 国 産 水分32% ウルシオール58% ゴム質8% 含窒素物2%
ベトナム産 水分29% ウルシオール52% ゴム質17% 含窒素物2%
(漆芸入門 うるし工芸の美 光芸出版より引用)
というコトで、日本は世界の中でも漆器製造に最も向いた環境が揃っている。