「相模灘 辛口 特別純米」は、店頭でボ~っと購入してくると見間違えるコトがある。それは「相模灘 特別純米」とパット見のラベルデザインが同じように見えるから。だから辛口と小さく書かれた文字を見落とさないコトが肝心である!
多分、相模灘の文字色が違ったかもしれないが、そんなコトはイザとなった時に、どっちがドッチだったかなんて分からなくなる。ワガハイは、そ~ゆ~コトをいちいち覚えていて蘊蓄を語るマニアではない。
かなり以前、何処のお店のラーメンかを当てるクイズ番組だっただろうか?ついにはそのお店の椅子まで持ち出して「何処のラーメン屋さんか?」という出題まであった。
で・・・当てるウルトラ級のマニアがいるんだねぇ。
なんか、ソレって本題から相当にズレてはいないか?と思うがねぇ。
やっぱり、辛口の文字を見落とさないコトが肝要!
まあ、もう少し違いが分かりやすいラベルデザインを考えた方がイイとは思うが。なんか、蔵元なりの考え方があるのだろう。特別純米というカテゴリーの一貫性というか、な~んか思い込みがあるんだろう。
だが、そういう考え方をラベルデザインに表現しつつも、消費者に分かりやすい表記方法というのはある。ラベル中心部に辛口と表記されているとはいえ・・・?
要するに「相模灘」共通のラベルフォーマットのデザインに、隙が無さすぎるんだな。もう一つの情報を入れる余裕がないのだ。だからそういう場合は、「辛口」だけ「生酒」のようなシールを別貼りすればイイ。それが一番の解決への近道だろう。
比較すると日本酒度が違う。そういう差異である。
お味はマイド!なんの問題もなく、安心して呑めるお酒。美山錦と9号酵母なので、さりげない程度にカプロン酸的な含香があるが、煩くないので大丈夫。特に際立った個性を感ずる酒ではないので、食卓で酒が主演になるコトがなく、脇役に入った酒宴が出来る酒だと思う。
で・・・結局のところ、我が家的には「特別本醸造」のパフォーマンスの高さ!というコトに行きつく。
長野産美山錦100% 精米歩合60% 酵母9号 日本酒度+3 酸度1.4
スペックで呑むワケではないが、一応の内容である。この「特別本醸造」は「特別純米」に比べてナニが劣るというのだろうか?むしろ抜栓して翌日にはややカドがとれてくる「特別純米」よりもダレ感が少なくて食中酒として引き締め効果がある。
「相模灘」の酒は、以前から口当たりの良さが際立っていたが、ここ数年はやや、その口当たりの良さが進んでしまって、物腰が柔らかくなり過ぎになってきたように思う。勿論、そのような香味を好まれる方もおられるだろう。ワガハイ的な意見として、そういう様に思う人もいる、というコトである。
まあ・・・総じて男は酸が苦手と言われるが、ワガハイは好ましい酸を大歓迎するので、ちょっと平均からズレているかもしれない意見だろう。
というワケで、何度か書いていると思うが、相模灘は「特別本醸造」が買い!である。一升瓶で2460円(税込)!今どき、一升瓶で3000円台の酒が多い中、有り難い美酒だ。