バリエーションがあれば、一通り食べてみたくなるだろう。という理由で【ピスタチオ】も買った。まあ・・・予想はつくんだが、コレは難しいはず。
抹茶っていうのも難しいと感じているが、ピスタチオも相当に難しいっていうのは、ソレなりのお値段のチョコレートでもそ~ゆ~感じだから。
でも、このお値段としては健闘を称えなければならない。良く出来ているなぁ・・・と感心はした。
だが、アフターテイストがやっぱりねぇ・・・微妙なんだな。やっぱり難しい。要するに用いている香料の問題だとは思う。ピスタチオっぽくするために、どの様な成分の香料を用いているのか?その香料を製造しているのは何処なのか?更には香料製造に関わる技術者の・・・よりピスタチオらしく感じさせるようなエッジの立て方っていうか、そ~ゆ~作為の強さが邪魔をする、のかもしれない。
もう、端的に言ってしまえば、残香が化粧品?石鹸食べてるの?というのは言い過ぎな表現だが、そういう雰囲気を感じてしまう。コレって、この製品に限らず繰り返しになるが、ソレなりのお値段のチョコレートでもそ~ゆ~感じだから。
やっぱり、ピスタチオは難しい。
【カレ・ド・ショコラ カカオ70 オランジュ】【ショコラノワゼット】の2点がイイなぁ。
だが、ピスタチオってチョットしたブームなんだろうか?先日も国道1号線を走っていたら・・・箱根駅伝コースね、ピスタチオの洋菓子屋さんらしきものを見つけた。立ち寄るコトもなく通り過ぎたが・・・。
専門店らしき雰囲気もあったから・・・上手に扱われているかもしれない。
でもまあ、ワガハイ的にはそこまでピスタチオへの思いはないので、まあイイか?
ところでピスタチオ [Pistacia vera]はウルシ科植物である。ウルシ科カイノキ属ってぇヤツだ。
えっ?そんなの食べて大丈夫なの??
まあ・・・ワガハイはその道の専門家ではないけど、食べ過ぎなければイイんじゃね?と、それでは答えになってないとは思うが・・・ウルシ科だけに微妙ながらウルシオール(カブレの成分)は含有しているかもしれない。だからもの凄く漆に敏感な人は、不具合を起こすかもしれない。とにかく大量摂取はウルシオールの問題以外にもカロリー高めだし・・・いくらリノール酸だとはいってもソレだけ大量摂取するのは変だし、カリウムも豊富なだけに、腎臓疾患の方なんかはヤバイんじゃね?というワケだ。
いや~~~、ウルシ科なんだねぇ。因みにカシューナッツってぇヤツもウルシ科だ。カシュー[Anacardium occidentale]ウルシ科カシューナットノキ属だからねぇ。まあ、種子の仁を食すワケで、加熱処理される過程でいろいろ毒性のある成分を飛ばすようだ。加工の工程でかぶれるコトがあるらしいから・・・ソレなりにウルシオールがあるんだな。
カレ・ド・ショコラからウルシオールの話しになってきた。
漆芸は日本の伝統工芸で、ワガハイの独断と偏見で特別に重要な分野だと思っている。そういうワケで、若い頃は頻繁に金沢や輪島、高山、木曽などへ出掛けた。そんな1980年代は日本が高度経済成長の頂点を極めていく詰めの時代だったが、その割には伝統工芸は産業として成り立たなくなってきていて、庶民的な日常食器から漆器が嫌われだしていたように思う。
確かに高級な漆器は、その取扱いに神経をつかう。なぜなら高級品だから、だ。キチンとした仕事をされた漆器は、堅牢なモノで、そう簡単には壊れるモノではないんだが・・・高級品だとチョットしたキズでも付けたくないからねぇ。
だから、拭き漆や木地呂塗の比較的安価な、しかもしっかりとした仕事をされたお椀なんかがもっと使われるとイイのだが、という思いは今でも強い。なんでも食洗機で洗えないから・・・っていう理由ではなぁ。漆器で頂く汁物ってイイけどねぇ。
とにかく、漆器に興味を持ったなら読むべき一冊は、上画像の「うるしの話」である。
で・・・その中の記述に気になるコトがある。それは48ページに記述されている「漆の効用」だ。少し要約してみると・・・
漆は薬用に使われ・・・漢方医薬のなかには、漆による治療法も利用法もたくさん出ている。たとえば胃酸過多には水一杯の茶碗に純粋の生漆を一滴たらして飲めばすぐになおる。強精剤にもなる。漆にかぶれる人でも、口に入れるとふしぎにかぶれない。
今では、胃酸過多には様々な薬がドラッグストアで売られているから、わざわざ漆を使う人もなかろう。だが、ホントかねぇ?この記述を鵜呑みにしてやってみたら大変なコトになりはしないか?と、疑ってしまう。
まあ、茶碗に一滴の生漆っていう塩梅が、つまり処方なワケで・・・加減だろうな。チョットまちがえてタラタラと漆が茶碗に入ってしまったら、毒になるのかもしれない。まさに毒にも薬にもなるってぇヤツだろう。
他にもナニガシカの効用はあるのだろうか?調べて見ると「乾漆(或いは干漆)」という生薬があって、適応疾患は「無月経、腹腔内腫瘤、腸内寄生虫、腹痛」であるという。「大黄䗪虫丸(だいおうしゃちゅうがん)」という、なんとも怪しい雰囲気の漂う処方も見つかるねぇ。コレ、甘草やら桃仁が使われているのはアリアリだが・・・虻虫(ぼうちゅう)、水蛭(すいてつ)、蠐螬(せいそう)、土鼈虫(どべっちゅう)ってナンじゃ?
ワガハイ、死んでも飲みたくない薬じゃぁああ!!
説明しない・・・気になる方は「大黄䗪虫丸」で調べればよい。セスジが寒くなる内容だからねぇ。暖かいトコロで調べようねぇ。自己責任で調べてね!
長くなった。漆については明日も続きを書こう。