Etsuro1のブログ

関東南部で寝起きする男の戯言記録

このところの気分は愛媛佐田岬・・・「昇龍蓬莱」味わいながら原発撤廃への道を願う

四国(愛媛県)と九州(大分県)の間にある豊予海峡は、本当に潮流が速い。まあ、瀬戸内海と太平洋との出入り口なので、四国を挟んで反対側に行けば鳴門の渦潮である。まあ、鳴門鯛、明石鯛と、美味なる魚で飽きることのない地域だが、やっぱり青魚好きにとっては関鯵関鯖がたまらない。だが、この豊予海峡・・・大分県の佐賀関で水揚げされるのが関鯵関鯖なんであって、四国側で水揚げされれば岬鯵、岬鯖と言われる。岬という字は、ココでは「はな」と読むようだがね。

というコトで、昨日の当ブログのやや続きなんだが・・・神奈川県から伊予の国まではナカナカ遠いもんだ。飛行機利用でレンタカーっていうのが一番楽チンなんだろう。若い頃は一人でクルマを運転して佐田岬まで行ったもんだ。途中泊もなく、行くだけの体力があったんだなぁ。今だと途中で3泊はしたい(しかも片道)

ワガハイ、佐賀関には行ったコトがない。あの時、どうせなら三崎ー佐賀関の国道九四フェリーで佐賀関に行って来ればヨカッタのかもしれない。国道197号線のフェリーという面白さもあるし、何といっても急流の豊予海峡を横切って九州上陸というのは、なんとも面白い経験になっただろう。まあ、そんなの地元の人にとっては日常かもしれないが、関東で生活する人間ならば、充分に非日常体験ですな。このルートを使って九州に行くっていうのは、やっぱりナニガシカのマニアの世界だろう。

フェリーから見る景色ってぇヤツは、イイよなぁ・・・釣り船から見る風景も良いけど、ソコソコ大きな船からだと、高さがあるから海景の広がり方が違う。東京湾フェリーだって面白いからね。あっ!伊勢湾の鳥羽ー伊良湖は面白かったねぇ。

というワケで、フェリーの楽しみ・・・しかも自家用車で行く旅っていうのは、やっぱり自分でハンドル握っているし、空間の移動感覚とでも言うのだろうか、実感出来るものがあるからねぇ。それがバイクだとひとしおだし、自転車なら尚更だろうし、まして徒歩なら・・・ま、若くて体力のある人だったら、やれるうちに、日本列島歩き旅でもやっておいた方がいいかもしれない。四国お遍路さんも良いだろうけど。

 

で・・・佐田岬の話に戻るが、松山から八幡浜を目指し、国道197号を南西に進み、宇和島には向わず伊方町に入る。時折海景が車窓に拡がり、脇見運転の誘惑に耐えながら半島中腹といった国道197号を更に進み、途中、右折「伊方発電所」なる道標を見つつ直進し、制限速度は50キロだと思うが信号もなく、交通量も少ないのでスピードが乗ってくる。なんかヤバそうな感じがして速度に注意して走っていれば・・・案の定、路肩に半分隠れてヘッドフォンみたいなものを付けている人を見つけた。

ハイ!まさしく愛媛県警のお仕事の現場で御座います。ワガハイは運良く、愛媛県警のお仕事を増やすことなく通過することが出来たな。

やがて国道197号は三崎港に着く。ここから先はフェリーだが、佐田岬を目指すなら県道256号を進む。道は狭くなり所々見通しも悪くなるので、気をつけて進む。すると佐田岬漁港があって神社があるんだが、その隣辺りの民宿がランチをやっていて、そこで定番の刺身定食に若干いろいろ加えてもらって、スペシャルなランチを頂いたなぁ。これって、30年位前になる話なんだが、グーグルで調べると・・・たぶん「海鮮料理宿 民宿大岩」さんだと思いますな。そりゃあ、美味でしたなぁ・・・本当は宿泊すべきでしたな。

まあ、ここから先に飲食店は無いだろうと見当を付けて入った大岩さんだが、やっぱりこの先には無かった。たぶん今でも無いと思う。ああ、思い出すと無性に佐田岬に行きたくなるねぇ。勿論、伊豆下田の金目鯛も素晴らしいんだが・・・ああ、ああ・・・このところ、気分は愛媛佐田岬

遠いなぁ・・・

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昇龍蓬莱

で、いきなり神奈川県のお酒、「昇龍蓬莱」である。ワガハイにはコレが現実である!このお酒で目刺しなど焼いてつまみとする。目刺しは秦野のイオンで購入したモノだ。なんか、一気にトーンダウンする感じだが・・・秦野のイオンの酒売場でイイところは、「残草蓬莱」が置いてあることだ。さすがに「昇龍蓬莱」はないので、これはお気に入りの酒販店で購入した。

でも、目刺しは秦野のイオンである!何故なら、意外といい目刺しなんである。だがねぇ・・・やっぱりお茶を濁すというか、何て言うか・・・美味いなぁ、イオンでこれだけのモノが買えるっていうのは、物流って凄いなぁ・・・と、ナンダカ感心する点が物流にいってしまう。有り難いことなんだけどね。ワガハイの子供の頃ではあり得ないコトだからな。

改めて、コロナ禍においても食料品が得られることに感謝!

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ヒトナツ越え 限定酒・・・つまり秋上がり

ワガハイの思考は単純である。「限定酒」という表記に弱い。これ書かれると予定していた酒を諦めて、「限定酒」を購入となる。なにせ限定酒だからな。ナニモノにも代えがたいよなぁ・・・。いったい何本、売りに出すことが出来たんだろうか?やはり地元系の酒販店だからこその在庫なのだろう。

さて、このお酒は、ナカナカにチャレンジ精神に富む香味だったねぇ。大矢孝酒造さんのお仕事は、毎度パワフルな香味に魅了されるので、今回もその期待を裏切ることはないだろうと、予想していたが・・・って、予想するまでもなく、そういうコトの筈だが。

山田錦を75%精白で、日本酒度が+6・・・裏ラベルからのこの情報だけで、やってますな!と、ニタリとするんである。酒販店の冷蔵庫の前で、酒瓶の裏ラベル見て、フムフムと頷いたりしているのである。これもまた病の類いであろう。不治の病と言えるかもしれない。特効薬もワクチンも存在しない。

「悦朗さん、そろそろお酒は控えましょうね。」

というドクターストップの言葉を聞くまで、たぶん、これは不治の病であろう。そうして先人達も苦労を重ねてきた、その道に、ワガハイも進みつつあるんだなぁ。

でもまあ、酒がダメなら他のコトで、同じように不治の病にハマるかもしれない。どうにもならない性であろう。

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裏ラベル

秋上がりと表示せず、「ヒトナツ越え」としたところがナントモ面白い。カタカナ書きだから、「人夏」とも「一つ夏」とも意味がとれる。で、その香味・・・抜栓直後は硬い。非常に硬い。ハッキリ言って「ヒトナツ」どころではなく「フタナツ」は余裕であろう。いや、それ以上の熟成にも耐えられるだろう。デコンタシオンを考えてもイイだろう。適当に空気酸化を進めた方が呑みやすくなる。

というコトで、いわゆる日本酒用の利き猪口からワイングラスに換えて、グルグル振り回しつつ味わうコトにする。すると直ぐに生モトらしい酸が開きはじめた。山田錦の75%精白ということは、仕込みに用いた状態の米粒って相当に大きかっただろうなぁ・・・などと思いつつ、今度は燗酒にしてみると、見事に燗上がりした。実に太い香味で、勿論雑味に関してもソレなりにきますな。ただ、これは好き嫌いが分かれるところだと思うが、ギリギリのヤバくなる手前で雑味が口中から消える。この雑味がしつこくなると、塩気と感じてしまうような酒になりそうな気がした。上手いところで嫌味を躱して山田錦の特徴を堪能出来る具合となっていた。

抜栓初日よりも三日目の方が圧倒的に呑みやすい。これ、幾らグラスの中でぶん回してもダメで、静置した状態での三日目の空気酸化の方が綺麗に香味が開く。ま、ワインでもそうなんだが、無理矢理開かせたモノは、やっぱり無理矢理なんである。焦らず、時に任せるのが一番だというコトは間違いないですな。

 

この、抜栓三日目の「昇龍蓬莱」ならば、岬鯵にもイイ感じかもしれない・・・と思いつつ、原発の再稼働などせずに冷温停止は維持してもらいたいもんだ。再び炉に熱を入れて、原発撤廃への道を遠のかせることはないだろう。政府も電力会社も、先送りが得意過ぎるよなぁ・・・英断を下す勇気ある大人が、居ないんだな。ああ、英断を下す子供に期待するしかないかな?