Etsuro1のブログ

関東南部で寝起きする男の戯言記録

季節外れになってしまったが「仙鳴郷 夏の純米生酒」美味し酸!

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遅ればせながら・・・仙鳴郷 夏酒

深まる秋、というよりも冬の到来を日々実感する今日この頃ですが、皆様いかが飲酒されていますでしょうか?

 

神奈川県では「知事メッセージ(令和3年11月22日)」で、〈社会経済活動の促進に向けて・・・飲食店やイベントの人数制限を緩和する〉ことになったという。そして〈新たにワクチン検査パッケージを活用することで、今後、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が適用された状況でも、人数制限などを行わないことにしました〉ということらしい。県のホームページでは黒岩知事がその事を語っている。

さて、吉と出るか凶と出るか・・・このところの横浜市での感染者はブレークスルー感染だという。介護老人保健施設の利用者というから、やはり高齢者の抗体価の維持は短いのだろうなぁ・・・まあ、一概には言えないだろうが。

 

2021年11月24日の神奈川県 新型コロナウイルス新規感染者数

横浜市  5 (70369)
川崎市  4 (40211)
横須賀市 2 (6458)
藤沢市  1 (7587)
他市町村 0
計     12 (169220) 死者数 0 (1312)

 

ファイザーよりもモデルナの方が抗体価が持続するとか、酒呑みは抗体が減りやすいとか、いろいろな話が出てくるが・・・酒にも含まれるという「5-アミノレブリン酸」の効用というのは、一向に際立った話を聞かない。一体、どうなっているんだろう?

etsuro1.hatenablog.com

あれも出来ます、コレも可能性が大です!と言いつつ、フェードアウトしていくの図・・・なんだろうか?時間を掛けてジックリと完成度を詰めて安全性を高めていく、という日本の様々な技術開発の体質と、それを習慣としてしまった国民全体の意識・・・ソロソロ意識を変えていかないとマズいかもしれない。製品が完成した時には、用を為さない製品になってしまっている可能性大だ(ミツビシコウクウキ ノ リョカッキ・・・ド~ナッタンデショウネェ? リニア モ ニタ ウンメイ ヲ タドル ノ ダロウカ?)

 

日本の産業は、相変わらず車関連の産業が稼ぎ頭だと言われるが、そりゃあ、関連産業の裾野の広さなど、他の産業ではあり得ない広がりを持っているから、クルマ産業がアウトになると、他の産業では支えきれないコトになってしまうのは、誰にでも分かるよなぁ。

で、日本の取り柄ってナンだろう?昨日も書いたが、今のところはコロナ感染者数が激減するという、世界的にも不思議なコトが起っている・・・ように見える。これを維持出来れば、ナンダカ分からないにしても、世界的に誇れる日本文化の不思議と言えるかもしれない。どのみち、感染者数が抑制されていなければ、経済も動かせないのだから。

だが、先日こんなニュースがあった。ヤマサ醤油(医薬・化成品事業部)が作っている「シュードウリジン」という医薬原料が、mRNAワクチンの原料の一つなんだそうだ。まあ、そうした原料というのは、たぶん高付加価値の品物の筈だろうし、こういう発酵産業に関わる技術っていうのは、やっぱり日本のお家芸として他国の追従を許さない程に発展して欲しいなぁ。

発酵といえば小泉武夫先生だが、「発酵」という著作の中で「核酸関連物質の発酵工業」という項目がある。そこに〈5’-イノシン酸のほかに5’-グアニル酸、アデニル酸、キサンタンなどの核酸関連物質も発酵によって得られ、うま味調味料、食品工業、医薬品産業などに広く使われている〉と書かれてある。ヤマサの「シュードウリジン」という物質も、こうした位置付けのものなんだろうな。

発酵は、アルコール発酵だけじゃないからなぁ・・・ポリポリ

 

でも、やっぱり身近なのはアルコール発酵だねぇ・・・そして井上酒造のお仕事、「仙鳴郷 夏の純米生酒」を、ようやく入手して頂いた。以下リンク先は、夏酒より先に呑んでしまった秋酒の話である。

etsuro1.hatenablog.com

「仙鳴郷 夏の純米生酒」は、冷や~室温での飲用に向く。まさしく夏酒である。真夏ならば、これをキンキンに冷やして呑むのがイイだろう。夏だからといってビール一択というのは寂し!で、ワガハイが呑んだ季節は晩秋である。晩秋でも15℃前後の温度帯が良好な感じだったかな。それは勿論、合わせる食事にも関わってくるだろうが、さすがに10℃以下という温度で頂くのは厳しい季節となった。この辺りは来年のお楽しみとしたい。

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夏の純米生酒

上画像の、たすき状に貼られたラベルが、なんとも涼感を誘うんですな。今頃の季節にはなかなか涼しさを食卓に添えますな。だから瓶をグルリと回して裏ラベルを見る。

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裏ラベルですな

裏ラベルに偽りなし!爽やかなしっかりとした酸が特徴の酒で、濃醇といえば濃醇な酒だが、決してダレることはない。スペックとして日本酒度の表記は無いが、酸によって充分な辛口酒と感ずる。アーモンド様の香りというのは、確かに分かる感じがしたな。立香には、僅かだがバナナ的なものを感じだが、抜栓直後の僅かな間だけだった。プンプンと吟醸香が発揮されるような酒ではない。故に、和食系の食事を邪魔することがない。

はじめ、利き猪口に注いでテースティングしたが、食中ではワイングラスに変えた。まあ、裏ラベルに書かれてあるとおり「鮎の塩焼き」にはピッタリだと思うが、キスの天麩羅なんていうのもアタマに浮かび、でもそんな食材は無かったから、イメージを膨らませて楽しんだ。ああ、太刀魚なんかも良いだろうな。どうもマグロっていうイメージは湧かない。

このお酒、結構ワインなら「甲州」と重なるかもしれないねぇ・・・料理の仕上げが洋風に寄れば「甲州」だし、和風テーストが強くなれば「仙鳴郷」だ。

 

日本酒がグローバルに展開して、クルマ産業以上に外貨を稼ぐ、というコトはあるんだろうか?まあ、なんでも稼ぐことばかり追いかけても、コトは楽しい多様性を生み出さないとは思うんだが・・・まあ、そういう経済活動をやるなら大手に任せて、少量生産の手仕事を尊ぶ酒蔵の酒は、ならばやがて、日本のブルゴーニュに位置付けられるべきだろう。そういう価値観の方が面白い。

ただ、余りにも高価な酒になってしまっても困るけどね。

 

※ 「発酵 ミクロの巨人たちの神秘」 小泉武夫著 中公新書