「まん延防止等重点措置」を「まん防」と省略することが批判されて、語感というものがこれ程重要視されるのだなぁ・・・と思いましたな。魚のマンボウが別にマヌケという訳でもない筈で、あの様な魚体でありながらも絶滅せず、何らかの条件に適合しているんだろうから今生きておるわけだ。ということで、一見マヌケに見えるかもしれないが、マンボウはバカにしてはいけませんな・・・それに鮮度が良ければ美味だ。※1
ついでに「肉食系・・・」「草食系・・・」という語感からくるイメージというのもあるんだろうが、ワガハイ的にはとても浅はかなる用い方だと思いましたな。何故なら草食動物も相当に獰猛であったりする。そもそも家畜化していく過程で、どの様な品種改良が為されてきたか・・・それは交配によってどの様な特徴が現れるかということが、想像以上に太古から(分析的では無いかもしれないが)分かっていたんだな。※2
そして雑食系の動物と人間は、同じ食物を奪い合う関係にあるから敵対もしたな。草食動物は人間単独では生きていけない環境で、枯れ草を食べてでも生きていけたので、その力を人間が利用すれば、人間も生活が出来たわけだ。そういう脈々と続いてきた営みから切り離されてしまった現代の人間社会なんで、まあ、そういう言い方になるんだろう。もっとも、牧畜の文化がないと気付かないことかもしれないが。
物事、いろいろ掘り起こしていくと軽はずみなことは言えなくなる。かといって重くなりすぎても気が重い。ワガハイとて、何もかも重々考えている訳でもないからな。でもねぇ・・・気になることは一応ここに記して記録しておこうと思っているんですな。
ホモサピエンス 政治家属 首相経験者科 という分類で人間という動物を見るときに、これまた面白い生態が観察される。「太平洋は日本の下水道ではない」に対して「じゃあ中国の下水道なのか」という些末な言い合い・・・くだらないがバカには出来ない現実であるな。ただ、その言い合いを誰がやるのか?その国際的なイメージも含めてマスクを曲げて着けてみたり、鼻出しにしてみたりと、いろいろ迫力を加えることに工夫されておられるご様子は、実に涙ぐましい。本来は育ちの良いお坊ちゃんの筈だからなぁ。なにせ表面的にも語感が重要らしいから、表面的なキャラクター作りも重要な戦略であろう。それは多分、立場からすれば国家戦略なんだろう。ま、長いことやっていると役も身について主客逆転ということは起こり得るがな。
さて・・・「お前はナニモノじゃぁ?」
名前や肩書きを述べるのが回答では情けない。シンプルながら難しい問答ですな。
あ!そ~。
いろいろ思い出したり考えたりするネタを与えてくれた原発汚染水の海洋放出問題。現代の科学に対して、それぞれの思いと言葉と、それに伴った行いによって彷徨い続ける人間という動物の様子は、何ら神学が君臨していた時代と大差ない。※3政教分離によって迷信や神秘主義は政治の世界から追放したかのように思っておるかもしれないが、政治そのものが迷信であり、神秘主義だな。神学は追いやられ、その論駁相手として長いこと仲良しだった哲学も追いやられた。今や政治と科学が対立している構図も見えてくる。政治は例によって都合の良いところをつまみ食いしておるな。まあ仕方ない・・・かつては神学のつまみ食いもしていた訳だからな。
そして今頃、渋沢栄一を採り上げて、そこから一体ナニを得ようとしておるのか?※4ワガハイには不思議なコトに思えてならんな。経済も古い世界だからなぁ。
さあて、我家の本日の藤はこんな感じだ。雨の中、花は終わりに向っておるな。
あめに濡れて、葉の緑が鮮やかですな。花よりも葉が美しくなってきたかもしれない。そしてしっかりと降り続ける雨の中、竿の上に鳩が飛来した。濡れない位置から望遠レンズで撮影だねぇ。
ブログ用に画像の解像度とサイズを落としてあるので分かりづらいが、降る雨が線状に写っておる。なかなか写しにくいんだが一応写っておるな。
ヒヨドリはやって来ない。雨が苦手なんだろうか?でもまあ、静かでよろしい。ヤツらはあまりにもうるさいのでね。
昨日につづき、「ツァラトゥストラ・・・」を面白がって読んでおる身近な人の備忘録を兼ねた内容になった。そろそろ読み終わるらしい。かなり痛快なところを読み進めているみたいだ。ありゃあ、いろいろオチョクッておるから面白い読み物だよね。
※1 昔、宮城県気仙沼でマンボウを食した。モウカの星(もうかざめの心臓)もね。まだブームになる前で、地元の方に「これ、観光の目玉になるかねぇ?」なんて聞かれましたな。ワガハイがあまりにも旨そうに食っていたからだろう。マンボウもモウカの星も、とにかく鮮度が重要なので現地で食すのが一番!酒は「気仙沼 男山 本醸造」でしたな。若干粗めの香味を持った酒との方が相性が良かったですな。震災前のコトだったが、港近くの酒蔵でしたな。
※2 旧約聖書 創世記 30章32節辺りから42節、ぶちとまだらの羊を取り出して・・・といった記述があるが、家畜の交配に関しての古い部類の記述ではあろうな。まあ、家畜の交配を利用した戦略みたいな内容ですな。これを遺伝子操作で今やったら、大変なコトになりますな。あ~怖っ。
※3 旧約聖書 サムエル記上 02章 03節 「驕り高ぶるな、高ぶって語るな。思い上がった言葉を口にしてはならない。主は何事も知っておられる神/人の行いが正されずに済むであろうか。」或いは聖餐式懺悔文に該当したパロディだな。
※4 「記念講演録 サン・シモン主義と渋沢栄一 明治大学国際日本学部 鹿島茂」を読んだことがあって、その視点にとても共感を覚えますな。知ってか知らずか、渋沢栄一はフランスからサン・シモン主義を日本に持ち込んだ・・・ってぇ話だ。「道徳経済合一説」は論語ベースというが、まあ、そのあたりはど~なんでしょうねぇ。面白いねぇ。
注:聖書は全て「日本聖書協会 新共同訳」より