Etsuro1のブログ

関東南部で寝起きする男の戯言記録

「喜久醉 特別本醸造」最もコストパフォーマンスの高い酒だ!

今週のお題「100万円あったら」・・・呑兵衛が考えるコトなんてこんなもんだ。

 

100万円で酒を購入するとして、若かった頃に現地で呑んだワイン数本分が、既にこの値段では購入出来ない。さらに言うなら当時呑んだヴィンテージを、今、購入しようとしたら、果たしてど~なんだろうか?と思う。

1990年代前半のフランス・・・一通りという程ではないが、せっかくだからボルドーの評判高い蔵のワインを呑みましたな・・・勿論自腹で。例えば、あの有名なシャトー・ラトゥールをヴィンテージ違いで3本開けた。1972、74、76だったか77だった。ちなみに現在エノテカのサイトで値段を見ると、1986が242,000円(税込)で限定3本となっている(ちなみにブルゴーニュ ラ・ロマネ グラン・クリュLA ROMANEE GRAND CRU 2017、2018が550,000 円税込 とある。これだと100万円では2本買えない)

ま、ワインというのは天井知らずに高価なものがあるが、正しく保管管理した高価なワインならば、その香味というのは「ただの葡萄を発酵熟成させた飲料」というコトでしかないというのが実感出来るものだ、というのがワガハイの感想だ。勿論、高価ではないワインが、正しい製造を行なってないワケではないが、より突き詰めて造り上げていくと高価にならざるを得ないし、製造量も限られてくるから市場価格もつり上がってしまうというのは、仕方ない面もある。

でもまあ、なんでもそうだろうが、人生においてある時には思い切ってイイと言われるモノを味わってみるというのも、素晴らしい勉強になると思う。もしも、思いがけない100万円が手に入ったならば、名酒と言われるモノを口にしてみるというのも良いかもしれない。そして出来れば基準となるクオリティに関しては人生の終わりに味わって後悔するのではなく、若いうちに経験する機会が得られれば幸いだろう。

 基準を定める為の投資というのは必要なコトもあると思う。その時には、背伸びしてみることも大切かもしれない。

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「喜久醉」青島酒造株式会社(静岡県藤枝市

と、高額な話をした後に・・・とても庶民的な値段帯の話になる。ま、なにも大枚つぎ込まなくても一つの基準となり得るモノというのもある。その代表と思えるのが「喜久醉」だと思う。しかも「特別本醸造」だ。手作りの範疇の酒だから、毎年の香味にブレが全くない、というワケにはいかない。その年の米の出来に左右されるし、蔵元の研鑽の結果が毎年の造りに反映されてくるのだから。だが、青島酒造の香味に対する指向性はブレないねぇ・・・流石だ。

もう、何本もの「喜久醉」の栓を開けたが、ワガハイが比較的入手しやすい酒蔵の酒の中で、最もリーズナブルにしてベンチマークと言える「喜久醉 特別本醸造」・・・一升瓶一本のお値段、2,200円(税込)!これは日本の食卓で頂く酒としては最もコストパフォーマンスの高い酒だ!と言って異を唱える方は少ないと思う。

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「喜久醉 特別本醸造

ただし、ワガハイの経験値では・・・都会の雑踏の中を歩いて、居酒屋でこの酒に巡りあったとしたら、その穏やかさにスルーしてしまう可能性もあるだろう。都会は外連に惑わされやすい。呑んで騒ぐ酒宴には向かない・・・というか勿体ない香味を有した酒だと思う。静かな環境で落ち着いて頂きたい。食に酒に向き合うように楽しみたい。本当に気心知れた仲間と分かち合いたい香味だ。

繰り返すが、一升瓶一本のお値段、2,200円(税込)!

100万円あれば454本購入することが出来る。そして日本の文化・環境に思いを巡らしながら、ただ酔うばかりではなく・・・inspiredだねぇ~。

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「喜久醉 特別本醸造

こういう酒を、この酒の有する特徴を読み取りながら楽しむならば、飛沫感染もあまり心配しなくてもいいように思うんだがなぁ・・・ま、一口に酒といっても、いろいろな呑まれ方があるからねぇ・・・。

 

そしてもう一本、「相模灘 特別本醸造」もコストパフォーマンスの高い一本ですな。一升瓶で2,398円 (税込)だ。100万円あれば417本買える。とにかく醸造アルコール添加を毛嫌いする貴兄にも、一度は口にしてみてほしい酒ですな。果たして本醸造だからといってバカにするもんではない、と気付かれると思うんだがなぁ・・・。若干量のアル添によって、かえって純米よりも呑みやすい場合もあるからねぇ。

で、ワガハイは「喜久醉 特別本醸造」を呑み終えた後、無性に「相模灘 特別本醸造」が呑みたくなって酒屋に行ったんだが、冷蔵庫を物色しているうちに「相模灘 特別純米 辛口」を手にしてしまった。このご時世、一度手にしたなら棚に戻すのもナンだし、「特別純米」も素晴らしいコトは間違いないので購入となった。

その香味に関しては「喜久醉 特別本醸造」も「相模灘 特別純米 辛口」も、まだ若さがある。真夏を前にした火入れ酒の正しいあり方なので、抜栓してから暫くは香味が硬い。概ね二日目からが勝負といったところだろう。

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相模灘 特別純米 辛口」

相模灘 特別純米 辛口」は一升瓶一本のお値段が2,852円(税込)なので、100万円で350本購入可能だ。一年は365日である。350本購入して毎日一升瓶を空にしても、15日の休刊日を設けることが出来る??ナルホド、計画性はこの「相模灘 特別純米 辛口」立てやすいかもしれない。購入出来る本数がちょうど良いからなぁ・・・ポリポリ

 

さて、食のなかでの酒の重要性というのは、なにも居酒屋の売り上げの問題だけではない。なかなか伝統的な食習慣が関わるもんだ。飲食についてあらためて考えさせられ続けているコロナ禍だが、この困難から学べるコトだってあるはずだからな。志があれば、一見たんなる呑兵衛であっても、酒への投資は有意義なものである!ハハハ・・・呑兵衛の言い訳にしか聞こえないだろうなぁ。でもねぇ・・・日本酒は、その品質からするとお買い得だと思いますな。

で、ワガハイは泡銭で100万円あったなら・・・丹沢山の蔵元に掛け合って酒キープだな。やってくれるかどうかは分からんがね。あるいはコロナ禍が収束したら、蔵元が同意してくれたなら・・・酒蔵で酒宴を設けたいもんですな。ワガハイの演出でね。

 

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