昨日の続き的なコトを書きつつも、脱線を繰り返すマイド路線で行きたいと思う。
本日は以下のような感じで進めてみたいと、は、思う。
- ソムリエ(利酒師)は手練れの呑み手なのだろうか?
- 人間という動物とブドウの繋がり
- 「カナでの婚礼」についての続き
- 蝉の抜殻
1.ソムリエ(利酒師)は手練れの呑み手なのだろうか?
ソムリエや利酒師の仕事ってナンだろうか?ついつい華のあるテースティング競技のシーンを思い浮かべる人も多いと思う。だが、実際のトコロはレストラン等のセラーの管理人やアドバイザーという、地道なお仕事だ。
お客様の要求に応えつつ、より良いマッチングのワインをおススメしたりするから、情報量も必要。そして豊富な知識でワインのストーリーを語れると、お客様の楽しみも増すだろう。これは接客のお仕事面。
でも、とにかくワインの品質管理が大切なお仕事。保存に配慮しつつ、それぞれのワインの状態の見極めも出来なければならない。
銘柄を当てるコトが主目的の仕事ではないよねぇ。
だから、一本のワインを抜栓して、ゆっくりとその変化を味わい尽くすような呑み方がマイド出来るワケではない。
(案外、優れた醸造家に近いようなイメージも湧いてくるイエスの兄貴の姿ではある。)
2.人間という動物とブドウの繋がり
ブドウがいつから栽培されていたのかは、分からない。とてつもなく古くから作られていたとしか言いようがない。コーカサスやカスピ海沿岸地域が原産とはいわれるけれど、紀元前3000年を優に超えるとなると気が遠くなる。
メソポタミア文明では、ワインが呑まれていたというし。
勿論、コレは赤ワインだな。
まあ、恐らく野っぱらに生えたブドウは、太古の人類にとって最も甘い食物だった。そしてそれを収穫してドコソコに保存しておいたら勝手に発酵して美味なシロモノに化けた、というのがワインの発祥だろう。始まりは偶然の発見だったと思う。そしてそういう発見が起こるのがブドウという果実の特性だった。
発酵を綺麗にスタートさせるには甘酸っぱさが重要だ。日本酒(速醸酛)の場合は米のデンプンを麹で分解してブドウ糖等にし、あわせて乳酸添加をする。勿論、山廃という手法もあるけれど、要するに米を甘酸っぱくする工程が必要となる。
それは、アルコール発酵に行き着くために邪魔となる菌類を淘汰する目的がある。幸いなコトに、麹や優良酵母は耐酸性があるという。でも、そんな理屈は分からなくても、経験則で甘酸っぱいコトが先ず条件だというコトには気付くだろう。
そうしてブドウの場合は野にあった野生のブドウを飼いならし、多く栽培出来る環境を整え、酒造が始まったのだろう。とにかく、ブドウはアルコール発酵するためにあるような好条件の果実だったワケだ。
それで古代イスラエル。イエスの兄貴はワイン好き。他のみんなもワイン好き。集まれば「アレが旨いぜ!」「コッチを呑んでみぃ!」と大騒ぎ。いつしか名酒の情報だって口伝えで広まっただろう。
こういうのは、いつの時代にも変わらないコトだろうなぁ。
そうしてイエスの兄貴だって、ブドウ栽培の知識とワインの成り立ち方について、その多くを知っただろう。ただ、それは方法論的なコトだけではなく、もっと昔から続くブドウという植物との繋がりをも含めて洞察されていたのではないか?と思うのだ。
3.「カナでの婚礼」についての続き
もう一度、昨日と同じ箇所を新約聖書から引用しよう。
3ぶどう酒が足りなくなったので、母がイエスに「ぶどう酒がなくなりました」と言った。4イエスは母に言われた。「婦人よ、わたしとどんなかかわりがあるのです。わたしの時はまだ来ていません。」5しかし、母は召し使いたちに、「この人が何か言いつけたら、そのとおりにしてください」と言った。(新共同訳)
これは婚礼の場が設定されているけれど、それを解釈すると複雑になるので置いておく。そして「わたしとどんなかかわりがあるのです」という変な文言がくる。それは人間という立場からの言葉というよりも、ブドウが語る言葉に聞こえはしないだろうか?
ブドウの木はイエスに例えられるからねぇ。
わたしはぶどうの木、あなたがたはその枝である。人がわたしにつながっており、わたしもその人につながっていれば、その人は豊かに実を結ぶ。わたしを離れては、あなたがたは何もできないからである。ヨハネによる福音書15章5節(新共同訳)
そして「わたしの時はまだ来ていません」というのは醸造やワインに関わるナニガシカの言葉にも聞こえる。この頃は発酵のメカニズムが分かってなかったのだから、それはそれは神秘の賜物だったのだから。或いはまた、飲み頃を提案するソムリエの姿にも重なる。さもないワインでも保管が良く、飲み頃ならば美味だから。良いワインならば尚更だからねぇ。
さて、既に2000字を超えたので本日は〆に向かおうと思う。
4.蝉の抜殻
土の中に5年とか言われる蝉。そうして地上に出てくると、数週間でその命を終える。今年の夏は蝉の抜殻をよく見た。この小さな庭の土中に蝉の幼虫がいたのだろう。
使っている農薬類も最小限だからなぁ。
鍬の柄で夜のうちに脱皮したんだなぁ。
蝉のコトについては、以下リンク先が分かりやすい。
改めて蝉の一生についてこのリンク先を読んでみると、我家の庭のどの木に卵を産み付けたのか見当がつかない。あまり条件は良いとは思えない。そして我家のブドウについては石灰硫黄合剤を用いているし、主幹の粗皮剥ぎも行っているので、卵は駆逐されてしまっている筈。
ブルーベリーの木ってことはあるんだろうか?
それともユスラウメ?
モミジ??
その樹種が分かれば、より配慮して庭を扱うのだが。
上の「こどもの国」のリンクを参照すると・・・
幼虫は木の根から汁を吸いながら、ゆっくりと5年ねんかけて成長します。
まさか・・・ブドウの木の汁で育ったのだろうか?
本日は小見出しなど付けてみたんだが・・・脱線出来なくなってしまった。ナンか変だ。