秋に苗で買って植えておくと、初夏まで花を咲かせる。花期が長いから、庭がいつも花に満たされている状態を簡単につくり出せる。
花というのも始めると中毒になるのだろうか。もし、庭に花が全く無い状態になると寂しいと思う。咲いていたところで、四六時中眺めているワケでもないのに。
というコトで、園芸に興味がない人は、一軒家にお住まいでもコンクリートを敷き詰めて草が生えないようにし、駐車場にする。実際のところ、地方に住めば公共交通機関だけでは生活が出来ないから、自家用車というよりも個人用車といった感じになる。そうなってくると、駐車スペースが敷地を占有していく。
それでも、玄関周りにプランターなどで花が咲いているのを見かけると、ワガハイ的にはなんかホッとした気持ちになるけれど。
先月、所用で横浜市内の複数個所に行くコトがあった。通常ならばクルマを使うのだが、電車とバスでどの程度動けるのかやってみた。すると案外便利で、コインパーキングを使うよりもフットワークが軽かった。
だがバス利用で面倒なのは、予め路線を調べないと見当がつかない点だ。そして必ずしも駅前にバス停があるとは限らなかったことだ。バスって一見さんには分かり辛い。
戸惑ったのは相鉄線「鶴ヶ峰」駅だった。南口は商業施設が占拠し、北口は興味深い商店街だった。バス停は見当たらなかった。それは多分、ワガハイが案内表示を見落としたのだと思うが、手っ取り早くスマホで確認してみた。
Googleの衛星画像を見ると・・・北口から徒歩3分程のトコロにバスターミナル的ロータリーを発見!老眼鏡を出すのが面倒なので目を細めたりして文字を読めば「鶴ヶ峰バスターミナル」と書かれていた。
で・・・そのバスターミナルに行けば解決するワケでもなく、今度は乗場が分からん。乗場の案内図もあったのだが、感覚的に天地が逆じゃね?といった表示に見えてしばらくフリーズした。
ま、解決はついたが・・・その思考停止の間に目的地行のバスは出発してしまった。
でも流石、横浜市内。15分も待てば次のバスがやってきた。そこが田舎とは大違い。田舎で一本乗り過ごしたら、数時間は次のバスがないからねぇ。
そしてもう一カ所、「鶴見駅」も始めてバスを利用する人にはサッパリ分からなかった。ワガハイは京急線で「京急鶴見」西口に降り立った。すると目の前にロータリーがあり、バスも停まっていた。それでワガハイはバス乗り場案内を探して新横浜方面の路線を探したのだが・・・ない!
暫くフリーズ。
とは言っても目の前のロータリーの反対側がJR鶴見駅だからど~ってこたぁない。そう思ったのだが、案外JR鶴見駅西口へは距離があった。そして再びバスロータリーがあったので、その乗り場案内図を凝視した・・・んだが、ない!
途方にくれた。
「104系統新横浜行」なんてないじゃん!
なにぃ?
入口ぃぃぃ・・・??
どうやらバスターミナルではないらしい。そしてその「鶴見駅入口」バス停というのは、な~んかバスターミナルに入りきれなかった路線が駅前道路に追いやられたようなトコロにあった。歩道に並んで待つのね。
幸いなコトに列に並んだら間もなくバスはやってきた。
ま、とにかく飛び込み客には分かり辛い、地元優先密着型公共交通というのが、路線バスの主要な役割なのだな。
路線バスも乗り慣れれば、一見さんでもだいたいアタリは付けられるようになってくるのだろうか?ワガハイ、路線バスマニアではないから分からん。
だが一つ気付いたのだが、自家用車でガソリン代を払い、コインパーキングに支払うコトを思うと、バス代の方が安くつく。これ、都内なら尚更だ。先月、よりによって青山に所用があってクルマで行ったんだが・・・15分で300円というコインパーキングのお値段に絶句した。12時間最大3200円とも書かれていた看板を前に、ワガハイはパーキングメーターを利用した。
都内なら尚更、クルマ利用にメリットなんてないなぁ。そりゃ、都会人はクルマを所有しなくなるわ。公共交通を賢く利用したほうが賢明だわ!
久しぶりの都会に出た田舎者のワガハイは、いちいちショックを受けて狼狽したのだった。ま、プランター植えのビオラも見かけなかった都会には、ワガハイの居場所はないな。