言うまでもなく、比較的入手容易なボルドー。通常2000円で少しお釣りがくる程の価格で店頭に並んでいる。
まあ・・・ワイン一本に2000円弱支払うのが高額だと感ずる方もおられるだろう。その辺は価値観の問題なので、ナンとも言えない。だが、安定のボルドーという点では、困った時のムートン・カデってな感覚があるワガハイである。
様々な料理にも合わせやすいし・・・とはいっても”くさや”は無理だと思うけど。ただ、とてもコンディションの良い鯵の干物とは・・・相性が良いとはいえないけれど、全くダメというワケでもなかった。勿論、それは神奈川県真鶴で購入した干物での話しだけれど。
という話しの流れから、何故かボルドーの赤ワインの画像を掲げながら鯵の干物の話しになっていく。
ワガハイは神奈川県南部の生まれ育ちなので、今までにどれだけの鯵を食してきたか分からない。そして鯵、鰯だけでなく、太刀魚も、かなり食べてきた。とにかく昭和40年代や50年代の精肉事情はよろしくなく・・・良い肉を扱っている精肉店が地元になかった。
ということから、鮮魚店は一段と賑わいを見せていて、平塚や大磯、小田原で水揚げされた魚たちが、店頭にズラリと並んでいた光景を当たり前のように見て育ってきた。ハッキリ言って、肉の出番はなかった。
それは特に真鶴では顕著だったみたいで、知人の真鶴育ちのヤツの話しでは、肉なんてまず食べなかったという。そりゃあ、そうだよなぁ・・・漁港の街だからねぇ。
だがそんな事情の裏で、実は黒豚に関しては一番凄い品質のものがあったのが、昭和40年代だったらしい。つまりバークシャー種(六白黒豚)のイイ状態のピークだったと。その頃の鹿屋豚は素晴らしい品質だったらしい。
で・・・それを時々扱う精肉店が一軒あった。それを偶然にも食すことが出来た小学生のワガハイは、そりゃもう黒豚ファンになってしまった。牛肉は高級品の極みだったから、まず食卓に上ることはなかったからねぇ。とにかく鶏と豚の美味なモノに出会うと狂喜乱舞する子供だった。
で・・・それよりは感銘度がやや下がるものの、高座豚というのがあって、これはまた美味だった。それは中ヨークシャー種なのであって白豚である。今となっては幻の、状態の良かった中ヨークシャー種だ。
(豚肉の表記で、三元交配で品質を誇っているのを見かけるケド・・・それって普通じゃね?もっとも、ナニを交配しているか、だけどねぇ。デュロック種が入ったらダメなんだけどねぇ。)
ま、そうだなぁ。幾ら真鶴の鯵の干物が美味だとはいっても、このムートン・カデと合わせるならば、豚の方が合わせやすい。牛・・・そりゃ、そうだけど、案外和牛よりはオージーの方が楽に合うかもしれない。和牛のイイやつと合わせようとすると、このワインだとちょっと負けるかもしれない。勿論、調理法にも関係するけど。
あ!エノテカのサイトでは、ヴィンテージ2020の在庫はなくなったみたいだ。あとは店頭に並ぶものだけみたい。というコトは、店頭で見かけたらもう一本買っておくか。
というワケで、鯵の干物といったら・・・
というワケだ。最近ご無沙汰なんだけど。
で・・・小田原で買うならやっぱり「早瀬・・・」が行きやすいかなぁ。味わいは昔ながらの伝統的な雰囲気を最も残している干物かもしれない。つまり、やや塩分が強め。とはいっても減塩になってきているようには思う。
小田原でも、早川まで行けるならば「前田の干物」っていう選択肢もあるなぁ。
ま、ワガハイの好みで店を紹介しているワケだが、前田さんの干物は綺麗な仕上がりで、塩も控え目に感じられる。
というワケで、な~んか変だよねぇ?ワインの画像を使って干物のコトばかり書いている。では、これまた我が地域では入手困難だが、やっぱりこの黒豚は侮れない。
この黒豚ならば、ワインとの相性バッチリの料理が作れるだろうなぁ。