「平山断層露頭」について何度か書いてきた。だが、決定的な印象というのがなくて、不甲斐ない感じがし続けていた。
というコトは・・・なんか外れ??
そんなワケで、時間を見つけてはウェブ上の情報を探していた。だが、ココを訪れた的な記述は見つからなかった。あるのは博物館や研究者のPDFなどで、専門的で分かり辛い。つまり素人が知りたいコトに、直球的な情報が淡いのだ。
端的に言って・・・それってドコにあるの?分かり易く教えて!
コレが先ず、必要な情報なのだ。
まあ・・・専門家の説明って、ナニに付けてもそういうトコロはある。案外、初心者に分かり易い説明って難しいのだ。もっとも、それが専門領域というものだけど。
で、結論として、ワガハイは、遂に決定的かつ致命的なミスに気付いた。
見ている場所が違うじゃん!
そりゃあ、断層らしきものが見つからないワケだ。
どの様にして気付いたかというと、以下リンク先の「神奈川県山北町における日向断層の新露頭 p.2」にある地図上に示されたHRFと記された実線なのだ。これ、HRFって平山断層のコトだろう・・・HiRayama Fault ってコト? 知らんケド。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/afr/2017/46/2017_1/_pdf/-char/ja
で・・・その地図の酒匂川岸と実線が交わるポイントが、断層露頭の位置ではなかろうか?と思ったワケだ。
そう思うと、既に当ブログで紹介した以下リンク先の「神奈川県温泉地学研究所観測だより 59号」の中にある地図上の星印も、今までワガハイが見ていた場所よりも西よりのように思う。
https://www.onken.odawara.kanagawa.jp/files/PDF/tayori/59/onkendayori59-8.pdf
改めて自分で地図を整理してみた(下の図)。
この水力発電所は、水圧鉄管の直下を断層が走っているってコトか。ならばパークゴルフ場の駐車場からではなく、足柄橋の上から見れば丁度正面にある感じではなかろうか?
確認に行ってみた。
残念ながら天気の悪い夕方。撮影するにも観察するにも条件は良くない。なので、撮影後にPhotoshop仕事でど~にか見やすいようにした。
肉眼で見つけるには、視力が良くないと厳しいだろう。ワガハイは矯正視力でも無理。望遠レンズ付きのカメラとか双眼鏡があった方がイイと思う。断層露頭と思われるトコロの下部には、落ち葉や崩れた土?が積もっていて、資料にある断層スケッチとは印象がチト異なるけれど、正面のコレがソレだろう。
ズームアップ!
分かりづらいだろうか?
では・・・
「神奈川県温泉地学研究所観測だより 59号」の図2と見比べると、上画像のような感じで特徴が合致する。
やっと疑問が解決したと思う。
だが、「・・・観測だより」に書かれた「上っていくと断層露頭の崖上に到達します。梅林の中を通って酒匂川に降りることができます」については、橋上から見ると降りれそうなルートは見えないし、降りたところで足場は悪そうだ。
というワケで、橋上から見るのが容易でよい。参考までに、使った望遠レンズは・・・
組み合わせたテレコンは以下のモノ。
35mmフルサイズ換算だと420mmの望遠での撮影。
「発電所の対岸・・・」といった資料の文章もワガハイを惑わせた。そもそも対岸といったら水力発電所の排水口の対岸とイメージするだろう。この断層露頭の位置は確かに対岸ではあるけれど、発電所から見て対岸右側とか、西寄りとか、そういう記述ならば迷わないんだけどねぇ。
或いは、足柄橋から見て対岸と説明した方が分かりやすいか。
というコトで、ココを訪れる方の無駄足が減るようにと、このブログを参考にされてフィールド観察を楽しんで頂ければ幸い。
ただし、ここはスギ花粉の飛散量が多い感じだ。留意されたし!
注:当ブログはアフィリエイトやってないから、OM SYSTEMの回し者ではない。だが、このレンズは使いやすくてお気に入りだ。
一連の「平山断層露頭」シリーズは以下リンクを参照ください。