所詮は悪あがきだと分かっているけれど、もう少し詳細を見てみたいという気持ちを引きずっていた「平山断層露頭」に再訪してみた。今回は望遠レンズも用意して、そのレンズには三脚台座も付けて、しっかりとした三脚も持って行った。
ソコソコ本気でございます。
ワガハイがもう少し若くて喘息も発症していなかった頃、この断層露頭に降り立とうとして崖の降り口を探したコトがあった。だが、唯一無理をすれば降りれそうなトコロは見つけたのだが・・・下りたはいいけれど、上がって来れるだろうか?
そもそも、下りる途中で滑ったりしたらど~にもならんぞ!という場所だった。草も足元を不明瞭にしていたし、アリガチだがゴミも幾らか落ちていて、雰囲気的に足を踏み入れたくはなかった。
ま、どうしても下りるならば、ロープ確保はしておきたいと思った。トラロープでもいいから。
というコトから『神奈川県温泉地学研究所観測だより,第 59 号,2009.(以下リンク先PDF)』に書かれた「・・・断層露頭の崖上に到達します。梅林の中を通って酒匂川に降りることができます」という内容から想像出来るようなルートは見つからなかった。
https://www.onken.odawara.kanagawa.jp/files/PDF/tayori/59/onkendayori59-8.pdf
この資料が2009というコトだから、いろいろ状況が変わってしまったのだろう。そんなコトから今回も崖下の河原に降り立つことは考えずに、対岸から望遠レンズで出来るだけ詳細に見てみようと思った。
本日、以下ふたつのリンク先の続編でございます!
肉眼で見るよりも詳細が分かるが、苔や草や枝やらで、層理そのものは分かり辛い。観れば見る程、あらゆるトコロが断層に見えてくる。もう、チョットした崖の模様が全て断層?
長い年月によって岩も風化するから、ソコには無数の亀裂も入るだろう。そういった亀裂なのかどうかも分らんが、とにかく詳細を見るほどドツボにハマるという悪循環に陥った。
やっぱり、自力本願ではなく、他力本願だなぁ・・・専門家のご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い致します・・・とな。
違う層理の境目は見えるような気もするけれど、神奈川県温泉地学研究所観測だよりの図版のようなスジのカタチでもなく、それは観察位置を移動したとしても、カタチがとにかく違うよなぁ?でも、ここが怪しいトコロとも思える。
とにかく、ナンの理由か分からないが、断層露頭のコトとは別にこの崖が気になってしまう。目立つし、存在感が立派だからだろうか?
下半分が埋まっているとか?
それにしても図版と雰囲気が違う。
写真3の目立つ崖に、引き釣られている意識があるってぇコトが分かると思う。コレがある意味、造形において観念的って言われる問題に似ているかもしれない。囚われている・・・ってなヤツだ。
で・・・まことにお粗末なんだが、結局ワカランのだ。
そして現場にてスマホの小さな画面で神奈川県温泉地学研究所観測だよりの図版を参照したりしていたのだが・・・残念ながらスギ花粉の影響で中断となった。
クシャミ連発!慌ててクルマに入った。間もなく喉の奥がむず痒くなってきたので帰路についた。帰宅後は速攻でシムビコート(吸入ステロイド)一発使用となった。
というコトで、コレは撮影した画像を持って温泉地学研究所に行ってみるのがイイかもしれない。たぶん、親切に教えてくれるのではないだろうか?そのような機会があったら、研究所は箱根湯本の手前の入生田だったと思うので、訪ねてみるコトにしよう。
でもまあ・・・望遠レンズで撮ったから、崖の表情は前回の画像よりも分かりやすいかと思う。
「生命の星・地球博物館」のサイト内にも資料あり。
●ひと昔前の写真が語る 神奈川の地質
https://nh.kanagawa-museum.jp/kenkyu/kanagawa_chishitsu/chisou/yamakita/hirayama/hirayama03.html
●調査研究報告 第15号 「地層剥ぎ取り標本」の収集と活用に関する調査研究
https://nh.kanagawa-museum.jp/www/contents/1599807292033/simple/chouken15_138_139hirayama.pdf
●神奈川県の活断層
https://www.pref.kanagawa.jp/documents/16371/179131.pdf
●追記(2024/02/23):平山断層露頭の位置は、以下リンク先を確認して下さい。