Etsuro1のブログ

関東南部で寝起きする男の戯言記録

韮崎市民族資料館の「韮崎の水車」

昨日の続き、「韮崎市民族資料館」の屋外展示について。

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ワガハイが訪れたのは年末の平日という、マヌケなタイミングだったからかもしれないが、客はワガハイのみだった。

概ね、どこの民俗博物館も、似たような展示だしねぇ・・・(地域性があるから、微妙に違っているんだけれど)。

ジオラマがあって、農具・民具が飾られて、昔の屋敷の一部屋が再現されていて・・・トドメは戦後の家電製品、それは真空管ラジオ・テレビ、ランプシェード・・・そういった物たちだ。特に、脱水槽の付いていない、ハンドルの付いたゴムローラー式(絞り器)の洗濯機があると、いろいろ思い出されてしまうコトがあるけれど。

 

あのゴムローラーは、ボタンが付いているシャツなどを通すと、ボタンが割れたりブチ飛んだりしたのだ。それで祖母も母も「失敗したぁ~~!」と叫び声をあげて繕い物をしていた・・・いかん!脱線じゃ。

 

でも、出土品についてはワンパターンという感じはしない。特に土器や矢じりなどは飽きない。だから、こうした博物館に出かける目的は、ほぼ出土品見たさだしねぇ。

韮崎の水車

民俗博物館の裏手には、水車が展示されていた。

まあ、水車の構造なんてぇのはだいたい同じようなモノだから、別にナンていうコトもないのだけれど・・・メカニズムというのは、ついつい見てしまう。ナニを理解するワケではなくても見てしまう。未だに時計が壊れれば分解の虫がわくからねぇ。

そして、歯車(ギヤ)っていう部品には憧れに近い感情が沸き起こるのだ。

石臼の上に木製の歯車が乗っかっているみたいだ

こういう石臼で、ゆっくりと挽いた粉はいいらしい。電動の石臼はイマイチ、と言っていた蕎麦屋さんを思い出す。案外、素朴ながらも美味なモノがあったと思う。だから昔で困るコトは飢饉ってぇヤツだ。金があっても無くても食料が入手困難だった戦後のコトは、祖父母・父母から聞かされてはいるけれど、特に顔を歪めながら語った祖母の言葉は実感が伝わってきた。

「飢えるって、ただ空腹っていうことじゃないの。あんな苦痛は懲り懲り。どうにもならないから。」

そうした苦難と裏腹の時代が、意外と近くにある現在なのだが、そんなコトを考えずに毎日を送っている。この水車が稼働していた頃にも、ナニも挽くものがない時があったかもしれない。勝手ながら、そんなストーリーを想像してしまう。

水車が動いているというのは、幸いな証拠だったのかもしれない。

木製だからねぇ

ところで、金属製の歯車も機能美に感動したりするが、木製の歯車ってDIYで作れそうじゃない?ナニかそういう用途が生じたら作ってみたいと思いながら老いている。

コレが何なのか?良く分からなかった・・・調べてもいないケド

今度、全く意味なく動く歯車仕掛けのナニガシカを工作してみるか?意味が無くて、それが鑑賞対象として面白ければ、それは一応アートかもしれない。

無駄なメカニズム・・・それってアート以外に位置づけられない?いや、ガラクタということか。

本気で歯車を作るとなると、ナカナカに大変なコトになるので、とりあえず何となく的なものでイイのだ。モチベーションが上がったら作ってみるか。

 

実は数年前・・・といっても10年近くになるかもしれないが、とある展覧会にナニガシカの出品という機会が与えられた。それで怪しい回転する作品?を出したコトがあった。コレは田宮模型の低速ギヤボックスを使った。この時、木製の歯車を自作しようかと考えたんだが、ちょっと本格的に歯車のコトを勉強し始めて挫折したのだった。

なんか、CAD使えば割と楽に図面が引けそうなんだが・・・まあ、こういうコトが絡んでくるのが歯車である。

ハイ!ワガハイ・・・理系専門家ではないので、それらの解説内容をサクッと読んだ感じでは、イメージするところは分かった。だが、実際に手書きで図面を起こそうとすると、メゲた。それで田宮模型のパーツを購入したのだった。

でも、今思えば、そんなに本格的な歯車ではなくても、一応嚙み合っていれば回る筈なのだ。耐摩耗性とかは無視すれば。そして上画像の木製歯車だって、よ~く観察すれば経験則的な材質と形状で実用されていたのだから。

ま、木製ならば、適当に回していれば、擦れるトコロは擦れてアタリが付いてくるモンかもしれん。そんな感じの原始的なシロモノの方が面白いのだ。

 

ところで・・・

ハイライトが飛んでしまった

サクッとスマホでメモ撮りした説明板なんだが・・・やっぱりラチチュード狭いな。白飛びしていて判読不能箇所が生じてしまった。いつも通りにオリンパスのミラーレスで撮っていれば、全く問題ないレベルのコトなんだが。

ま、案の定「韮崎市民族資料館」に興味を示し始めてしまった妻なので、いずれ再訪というワケだろう。その時に撮り直すか。

なんか、このパターンって甘草屋敷だ。

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次回で「韮崎市民族資料館」のコトは終わると思う。ちょうど大晦日だな。