Etsuro1のブログ

関東南部で寝起きする男の戯言記録

藤原範茂卿の墓・・・神奈川県南足柄市「範茂史跡公園」

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説明板

昨日の当ブログの散歩道に至ったのは、「範茂史跡公園」という文字を地図上で見つけたからである。ついでのある時に行ってみよう、そしてその界隈に面白そうな散歩道がありそうだ、というワケだった。

ブログに書く順番としては、本日のところから始めた方が分かりやすかったかもしれない。だが、説明板を書き写すっていうのは時間的余裕がある時にやるもんである。では以下に例によって読みやすいように書き写しておく。

 

 藤原範茂卿の墓[ふじわらのりしげきょうのはか]

 鎌倉時代かまくらじだい]北条義時[ほうじょうよしとき]が幕府[ばくふ]の執権[しっけん](将軍を
助けて幕府の政治を行う最高の職)の時に、
後鳥羽上皇[ごとばじょうこう]は政権[せいけん]を朝廷[ちょうてい]天皇が政治をとり行う所)側に取りもどそうとして、公卿[くぎょう](朝
廷に仕える人びと)の人たちを集めて兵をあ
げましたが、幕府に敗れて上皇天皇がその
位を譲[ゆず]ったのちの称号[しょうごう])をはじめ多くの人が
とらえられ罰[ばっ]せられました。これが承久[じょうきゅう]三年
(一二二一年)の承久の乱です。
 その時、上皇側の公卿で参議[さんぎ](官職[かんしょく]、公的
な地位のこと)藤原範茂卿[ふじわらのりしげきょう]はとらえられて京
都から鎌倉に送られる途中、足柄峠を越えて
関本に至[いた]りました。明日はいよいよ鎌倉です。
つくと、そこで首を切られてしまいます。
 この頃、仏教の考え方では、首と胴が離れ
てしまった者は極楽[ごくらく]に行けないと言うのです。
 範茂卿[のりしげきょう]は役人に頼んで近くの清川[きよかわ](今の貝
沢川[かいさわがわ]といわれている)で死なせてもらうこと
にしました。着物のたもとや、ふところに石
を入れ、清川をせき止めて入水[にゅうすい]し最期[さいご]をとげ
ました。役人達もあわれに思って高台に葬[ほうむ]
ました。それがこの宝篋印塔[ほうきょういんとう]のある所です。

辞世[じせい]の歌[うた]
 思[おも]いきや苔[こけ]の下水[したみず]せきとめて
  月[つき]ならぬ身[み]のやどるべきとは
                 と残されています。

注:[ ]内はルビ

 

経緯はそういうコトらしい。ああ、後鳥羽上皇・・・承久の乱ねぇ、歴史であったねぇ。というコトで、「ああ、あったあった!ゴトバジョ~コ~だぁ」と説明読んで頷くワガハイであった。

中学・高校と「日本史」の成績はヨカッタんだけどねぇ・・・ヤマカケ上手かったからねぇ。因みに「世界史」の成績もヨカッタんだけどね・・・これもヤマカケである。だが、随分と忘れたねぇ。

まあ、テストの点数のために覚えたコトなど、チャンと承久の乱とはナンゾ?と考えていないからな。このように暗記力テストなんだよなぁ・・・ならば円周率を何桁覚えているか・・・ってな脳力をテストするのと大差ないわな。全部が全部、ただ暗記しているだけの人間ばかりではないだろうが、そうやって受験を突破していくっていうのは、やっぱり変だよな。

隣では妻が「ジョ~キュ~ノラン・・・ああ!」的な感じで頷いていた。

ヤレヤレ・・・である。

それにワガハイは、辞世の歌の「下水」っていうのは、ルビふってなければ「げすい」と読んでから・・・ポリポリ?????変だなぁ・・・「したみず」かなぁ?と一瞬悩むな。「げすい」に入水っていうのは、いくら何でも酷いよなぁ・・・と、あらぬ方向に邪推が始まってしまいかねない。

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宝篋印塔

権力者っていうのは、いろいろ因果なものを背負い込むもんだ。そこまでして頑張るかねぇ・・・と、ワガハイ的には理解出来ないところである。頑張るなら日本全国津々浦々の旨酒を全て呑む、とか、そういうコトに頑張りたいものである。全国制覇は領地の問題ではない。旨酒旨味珍味の制覇であるな。

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もうちょっと寄ってみる・・・

首を切られるっていうのは、処刑としては首晒しになるってなもんで、屈辱的で惨いコトですな。そりゃあ、時の政権の正当化に使われるし、民も忌み嫌うようになるから故人が極楽にあるように位置付けられはしない。極楽浄土だの天国だのというのは、そういうコトだろうな。歴史上に罪人として位置付けられるのは、親族のコトを思っても避けたいもんである。

そもそも、乱世にあっては刀持つ者は全て罪人ですな。乱世にあっても鍬持つ者は幸いですな。釣り竿持つ者も幸いですな。一升瓶ぶら下げている者は世捨て人かもしれないが・・・一応違った意味で幸いですな。そう考えるのがワガハイである。

故に、ミレーやゴッホの「種蒔く人」など見ながら酒呑むのは極楽である。今、その呑兵衛は極楽にいるのである。極楽浄土とは、本来の現世の在り方であろう。或いは「御国が来ますように」と祈るのではなく、既に御国にいるのである。それを苦難に満ちた世の中にしているのは、人間の過度な欲望だなぁ・・・と、思ったりする。

この辺りは、仏教的な感覚とキリスト教的(聖書的)な感覚がブレンドされてワガハイの 思想膿漏 世界観となっておる。故に長崎チャンポンが食べたくなってきたのである。

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隣には・・・

この「範茂史跡公園」は、南足柄市立足柄台中学校と神奈川県立足柄高等学校の近くに位置する。県道74号はカーブしながら切り通しとなっていて、その斜面上にある公園だ。駐車場があってトイレもある。自販機もあった。故に営業車のなかで昼寝する人がいたなぁ。綺麗に管理されている公園だった。