丹沢で捕獲された鹿の肉を再び購入して冷凍庫に保存してあった。
それで再び料理に使う赤ワインを探すコトになった。KALDIなら、なんか丁度イイ感じのワインが見つかるのでは?と思って行ってみた。
ワガハイ、実はKALDIの店舗が好きではない。あの迷路状態の陳列棚は、商品を探しているうちに同じトコロに行きついたりする。とても非効率的な探索が強いられる。それがまた、KALDIの戦略なのかもしれないが、買い物にせっかちなワガハイとしては有り難くない。
もっとも、商品の森の中を彷徨うような感覚を楽しむ方も多いのかもしれない。だが、ワガハイは買い物に幻想がないから。
そしてKALDIのけしからんトコロは、目当ての商品の場所が行くたびに変更されていたりする。取り扱わなくなったのかなぁ・・・と代替品を見つけて諦めかけたトコロに、探していた商品を見つけたりする。
ならば、はじめから店員さんに聞いてしまった方が早い。というワケで聞いたコトもあったんだが・・・
「あれぇ?昨日までココにあったんですけどねぇ・・・ちょっと待ってくださいね!」
というワケで、KALDIの店員さんもまた、大変なのかもしれない。
そういうコトは無いだろうが・・・ワガハイは絶対にKALDIの店員は務まらん!
さて、このワインだが、イタリアはウンブリア産だ。海のない内地の地中海性気候だな。そして昼夜の寒暖差が大きめの地域になる。ワガハイは行ったコトはない。そしてこの地域で造られるワインも、あまり馴染みがない。記憶が確かならば「トレッビアーノ・トスカーノ」という葡萄で造られた白ワインを呑んだかなぁ?
料理用に購入したので、お高いモノではない。千円以内で売られていた。だからと言ってはナンだが、アレコレ言うコトもなかろう。ちょっとだけテースティングして、料理に使えばよろしい。
そう思っていた。そして抜栓してテースティングしてみたら・・・
「美しく輝くガーネット色。プラムやブルーベリー、ラズベリーを想わせる香りに、スミレ、ブラックペッパー、バニラの香りが広がる。(裏ラベルの記述)」
???
確かにガーネット色である。そしてプラム的ではあるがブルーベリーとは思えない。スミレは全く理解出来ず、胡椒的な雰囲気は感じられた。バニラ・・・何処へやら?
口に含んだ瞬間は滑らかで柔らかい。ところが直ぐに豹変してしまう。渋みはしぶとく、エグ味は喉の奥にとどまってしまう。
まあ・・・料理用には問題なかろう。抜栓後は冷蔵庫保管し、数回に分けて料理に用いた。だが、時間も経ってきたし、そろそろこのワインも終わりにしたいモンだと、昨日は冷蔵庫から取り出して眺めた。
そしてテースティング・・・・・・??・・・化けた!
破綻していた香味は、ソレなりにまとまりを見せ始めていた。安価なワインとしてはコレなら十分なパフォーマンスではないか。
「定温コンテナ輸送」という裏ラベルの記述に嘘偽りはないだろうから、要するに国内での流通過程と店舗での保管と売り場でのダメージかな?
既にイタリア国内での輸送中にダメージを受けていた可能性もあるけれど・・・まあ、店舗での売られ方って、やっぱりあのような環境では辛い。安いワインだってワインだから。セラー保管したらコスト的に合わないのだろうが・・・ちょっと扱いが可哀そうなワインかなぁ。
コルク栓も乾き始めていたしなぁ。
せっかくのワインが、勿体ないよなぁ。