先日は金魚さんの撮影をしてみたが・・・
上から眺めて上から撮影して・・・結局、金魚と同じ目線の高さで見たり撮影したりするにはアクリル水槽が手っ取り早いが、それは全く風流さがなくて・・・やっぱり火鉢で飼ってみると、この風流さがイイ。「風流」っていうのは、その文字に風が入っているし、流れるし、もうソレだけで涼しげで日本の夏!ってな感じでイイじゃないですか!
日本の夏!っていったらキンチョーだけどねぇ・・・CM情報 | KINCHO
で、ニコノスである。Nikonが作った水中カメラだ。1963年8月発売というから、もうすぐ59年になろうというカメラだ。
というか・・・もうすぐ還暦!ニコノスⅠ型。
このカメラは頂き物である。さるクラシックカメラ好きの方から貰った。作動テストをすると完動品だが、まだ撮影したコトはない。
最近チョット、このニコノスでテスト撮影してみようか・・・と思い始めた。
全天候型カメラで、水中で使うコトを前提に設計されているから、各部にOリングがある。そして水圧を考慮してレンズの脱着はボディ側に押しつけて回すのではなく、引きながら左に回す。45度ほど回せは外れる。
このカメラは、おフランス製のカリプソっていうカメラが原型で・・・というかほぼ同じ。製造販売権譲渡でニコンが作るコトになった。このニコノスについては、ディープなマニアの方々が既に書かれているので、ワガハイなんぞ足元にも及ばない。だが、ソレってナニ?って思われた方は、先ずニコンの以下のサイトを参照されるのがイイんじゃない?
ニッコール千夜一夜物語 - 第八夜 | Enjoyニコン | ニコンイメージング (nikon-image.com)
設計思想が優れているのはフランスがエライんである!フランスってやっぱり面白いよねぇ・・・クルマならば昔のシトロエンとかぶっ飛んでたよねぇ。
ま、カメラっていうと日本製と思われがちかもしれないが、写真術発祥のフランスであるから、かつては多くのカメラメーカーがあったらしい。
日本製が台頭し過ぎて多様性が失われたんだよな。日本はカメラっていう道具をつまらなくした面はあるな。
防水の為のOリングは本来、定期交換すべき部品の筈だ。だが当然、もう部品供給はされていない。その筋のマニアの方ならば対処方法も知っているのかもしれないが、ワガハイはいちいちソレを調べてやってみるほどマメではない。
(フィルムを装填したら各部を自動車エンジン用の液体パッキンでシールドしてしまえば・・・とも思ったが、後で外すのが大騒ぎだからなぁ。)
一応グリスアップは考えて、適しているのかはワカランが、セイコーの時計用グリスは購入してみた。だからソロソロ簡便な手入れをしてから・・・風呂場でバケツの水に・・・ニコノスを浸けてみようか・・・と・・・考えている。
先ず、水に浸けて水深20㎝位・・・プクプクと泡がボディの隙間から出たら直ぐに引き上げるとして・・・いや、泡が滲んだら引き上げよう!
水に入れた途端に、ボコボコと音を立てて大きな泡を上げたらどうしよう・・・ボコッ!とかいって一発で終わったりしてねぇ。
ナニゴトもなかったらシャッターを巻き上げてみよう。それで異常がなければイケるかもしれない。
ま、昔のニコン製品である。ニコンFを作った栄光の昔のニコン製である。案外水没してもメカニズム的には問題なかったりして。何せ宇宙空間から落として大気圏再突入を経験しても使えたニコンFっていう伝説があるからねぇ(作り話)?ニコノスなら尚更だろう。
レバーを手前(内側)に回し込むとシャッターが切れる・・・するとレバーは右に大きく回るので、それを左に押し込むとフィルムが巻き上げられてシャッターもチャージされる。厚手の手袋(テムレスでも大丈夫?)をしていても操作出来るようになっている。
ま、コレをバシャバシャと操作していたら金魚さんがビックリしてしまうかなぁ・・・。
つまり、火鉢で飼っている金魚の中に入った図・・・を撮影出来ないか?と思ったのだ。
だが問題はレンズの至近距離・・・0.8mなんである。クローズアップ・レンズが必要だなぁ・・・ちょうど口径の合うヤツって持ち合わせがあるかなぁ・・・?
こうして重い腰はなかなか上がらない。この計画は実現に至るであろうか?久しぶりにニコノスを手にしながら考えるうちに、腰は重くなる一方だ。
やっぱり金魚さんは静かに眺めている方がイイかなぁ・・・金魚さんを驚かさない方がイイよなぁ・・・
どうしても水中から撮影するなら、以下リンク先のようなカメラを買った方が得策っていうのは言うまでもないコトだけどねぇ。
WG-7 / 製品 | RICOH IMAGING (ricoh-imaging.co.jp)
ま、水中で使わないまでも、この水陸両用レンズの描写をお久しぶりに味わうっていうのもイイかもしれない。かつて使ったコトのあるニコノスⅡ型ではイマイチ好きではない描写だったけど、デジタル画質に慣れてしまった今、使ってみると案外面白いのかもしれないからねぇ。
でも、ニコノスを生かす撮影ってワガハイには無いんだよなぁ。