明日11日は鏡開き、そして大寒は20日。最も寒い時期だ。でも、庭のビオラたちは元気。鉢植えは水切れ注意。空気が乾燥しているから、鉢の土は乾きやすい。葉を落として冬枯れ中の植物でも、水切れはまずい。根がカラカラに乾燥してしまうと本当に枯れてしまう。だから幾らかの湿気は維持してあげないといけない。
毎日灌水するのはやり過ぎだが、土の表面が乾いたら、そのまま数日放置してしまうのは厳しいかもしれない。それは鉢の大きさや、根張りの状態にもよるけど。
というわけで、モノの本には「週一回程度は水遣りしましょう・・・」的なコトが書かれる。本当は、状態を見て水遣りするのが正しいと思うが、状態が掴めない人が多いのだろうか。だから、何日に一回という説明になってしまうのだろうか。
昔々、あれはアサヒカメラというカメラ雑誌が主催したのだろうか?大撮影会があった。それでワガハイ的にはそういう催しっていうのはどんな具合にやられているのだろうか?と思って行って見たコトがあった。ソコには各カメラメーカーのテントが並び、新製品が陳列されていて、カタログは貰い放題だった。
そしてカメラ雑誌やグラフ誌で活躍されている有名なカメラマンが、モデルさんを前に撮影教室もやられていた。それはこんな感じ・・・
「半逆光の柔らかい光で・・・ど~た~こ~た~・・・絞りはこんな感じで、フィルムはコレ!だね。そして狙い所は・・・」
って話しながら先生は撮影していく。そして皆さんどうぞ!となる。
パシャパシャ・・・シャキシャキ・・・パシャジリジリ・・・カシャ・ジッ・カシャ・・・
沢山のカメラの作動音が続く。
「は~い!そこまで!!」
そういってモデルさんの前に先生は割って入り、再び先生が撮影を始める。
「ん~~、やっぱりコンタックスだね。この光、このモデル、この魅力を捉えるコトが出来るのはコンタックスだねぇ~~~」
そう言って参加者の方に振り向く。
「アレ?あなたこの被写体にニコン使ってんの?そりゃあ無理だ!」
「あ~~~~~~~~~」←参加者複数が落胆の声をあげる。
「ナニ?キャノンなんて使ってんの?捨てな、そんなの。」
「く~~~~~~~~~」←再び落胆の声。
「お!アナタ・・・そこのアナタ、ちょっと前に。」
そして指名された人は前に出るとコンタックスRTSを首からぶら下げていた。それで
「い~ねぇ。ココはコンタックスだよ!コンタックス以外はカメラじゃないね!」
それで・・・確か「Carl Zeiss Planar T* 85mm F1.4 MM」で撮らなかったらセンスない。持ってない人は写真のコトが分かってない。だからサッサと買いなさい・・・ってなコトになるわけだ。
ワガハイ、とっても面白いコトを言うなぁ・・・と思って、持参のキャノンのカメラからレンズを外し、裏蓋をあけてシャッターをB(開放状態)にした。そして・・・
「ふ~~ん、オレの持っているのってカメラじゃないんだぁ。」と言いながら、開放状態のシャッター窓から○×先生を覗いてみた。
「あ~~~~!!そこの君!アナタ!出て行って!」
まあ、教祖様だねぇ。困ったチャンの先生だった。だが、その人って更に困ったコトにワガハイの遠縁なんだよねぇ。ワガハイ、子供の頃に一度チョロッと会ったコトがあるだけだったから、その人もワガハイを見て分かるワケもない。
ああ、あの場で落胆の溜息を洩したオジサン達が、コンタックスのテントに群がっていたのは言うまでもない。あの場で何本の「Carl Zeiss Planar T* 85mm F1.4 MM」の購入が決まったことか。
その様子を遠巻きに見ていたワガハイ。そして振り返るとそこに秋山庄太郎(1920~2003)さんがいた。苦笑いしながら「○×先生は商売上手だからね」と言った。そして「好きなカメラで好きなモノを綺麗に撮れば良いんだ。」ってなコトを言った。
同感!!
きょうもまた、昭和の思い出話。○×先生は既に他界されているけど。ワガハイもその遠縁スジとは全く付き合いが途絶えた。今、あんな講座のやり方したらマズイわなぁ。でもまだ似たような状況ってあるのだろうか?先生と同じ機材を揃えようとする人・・・いるかもなぁ。コレってカメラに限らないケドね。
でもまあ・・・RTSってカメラは使いにくかったケド、「Planar T* 85mm F1.4 MM」は面白いレンズだったことには違いない。のせられてコンタックス買ったお父さん達、散財になったかもしれないが、買ったモノは悪いモンじゃなかった。比べりゃ確かにニコンは素っ気ないからねぇ。
ワガハイのえらく遠縁の方の不始末を詫びる立場でもないと思うが、あの講座は駄目だったな。