Etsuro1のブログ

関東南部で寝起きする男の戯言記録

PEUGEOT 308SW・・・あおられても精神的に安定するクルマだったねぇ

加速度を増して高齢化社会を驀進中の我が国、という事情をしっかりと考慮して、様々な今までの習慣や常識を見直していく必要があるだろう。

 

ああ、実に真面目な書き出しをしてしまった。かく言うワガハイもジジイであるから、ソレが言うは易く行うは難し・・・であるというコトは分かっている。脳ミソもまた加速度的に壊れつつある世代にとって、今までの習慣や常識を見直していく、ということが如何に困難な矛盾を孕んでいることか!というコトだ。

体力や運動神経に関わるコトに関しては、とうの昔に終わっていると理解しているつもりだ。いまさらオフロードバイクに乗って、不整地のギャップをリフトアップして超えたり、飛距離にかかわらずジャンプなどするということは、昔取った杵柄である。弁えるコトを忘れてしまうほど、ナニかの箍が外れてしまえば、思わずやってしまって病院行きならまだしも、即死もありえるだろう。

 

人生、長生き出来るかどうか分かるはずも無く、長生きするに相応しい人物と思える人が長生きする訳でもない。超高級車に乗車していれば鶴嘴(つるはし)で襲われても助かるかもしれないが、大衆車ではそうもいかないだろう。(しかし鶴嘴・・・そんなの最近現物を見ることもない道具だが・・・鶴嘴は使ったことないなぁ。)

ハイブリッド車ってぇヤツは、高級車からの乗り換えに良い口実を与えた。トヨタセルシオに乗っていた人が、環境問題を熱く語ってプリウスに乗り換えたのは、随分昔のことになってしまったが、昨今では見回せばハイブリッド車なんて当たり前の風景となった。そしてモーター加速による不必要な急加速も増えていると感ずる。

荒っぽい加速をしても、減速時にエネルギーが回生されるから・・・という口実によって、毎度クルマに乗るたびに、アクア、だのプリウスだののロケット加速を眺めることになる(日産ノートも酷い運転者がいるねぇ)。あれ、病みつきになるんだろうねぇ・・・加速度に見合った運転技量があるならイイんだが・・・?

ハッキリ言って、トヨタハイブリッド車は路上に溢れているが、ワガハイ的には要注意車種である。案外、あおっているという感覚は無いんだろうが、荒っぽい運転者に出会す機会に恵まれている。だから、とりあえずトヨタの社長は考えたほうがいい・・・水素で内燃機関を動かす努力よりも、ハイブリッド車の加速度を抑制する制御を採用するコトの方が朝飯前仕事だろう。加速が悪ければ池袋の暴走プリウスも、暴走するまでには至らなかったかもしれない。急加速のGが加わる車内では、日々破壊されていく脳ミソと筋肉では、そのGに抗う操作でもあるブレーキを踏む・・・或いはアクセルからブレーキに踏み換えるという操作に支障を来たすかもしれない。

サーキットでドリフト走行も出来る社長が、今の社会に適合したクルマを開発出来るとは限らないからねぇ。ドリフト・・・これってGマニアだったりするからなぁ・・・ポリポリ

 

さて、所詮は道具であるというコトから離れること無く、モノとしては綺麗にまとめあげているなぁ・・・と思ったのが、コレ!である。

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PEUGEOT 308SW ホイールベース 2,730mm

沢山のモノが積めて、シートの座り心地もよろしく、割と静かな車内で・・・ロングホイールベースだから揺れ方も穏やかである。モノを積んで人を乗せて移動する道具として過不足無い機能を有している。ドライブフィールは過剰なものはなく、穏やかである。ノンビリとゆとりを持った人生感を有する人には絶妙なクルマと思えた。

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308SW ROADTRIP

英国の自動車評論家で、独特の語り口で有名な Jeremy Clarkson さんによれば、プジョーというのは基本的にボロクソなワケで、それはつまりイギリスの風土的な位置付けも関わるのだろう・・・というワケでワガハイは興味深いのだ。英仏海峡挟んで強烈に意識し合っている国だからねぇ。

〈人生を諦めた人のための車なのではないだろうか・・・〉〈車に面白さを求めない人間にとっては、有意義な選択肢・・・〉〈道具として考えればこの車は万能で実用性も高い・・・〉〈この車にはわくわくさせるようなものが存在しない〉〈プジョーは車に対する無関心の象徴・・・〉

さすが、Jeremy Clarkson さんである。ワガハイもその意見にほぼ同意する(イギリス側から見たフランスのお国柄っていうのは、こういう感じにも見えるだろうなぁ)。ワガハイは若い頃からプジョーに接する機会というのが時々あって、はじめてカッコイイなぁ・・・と感じたクルマは205GTIであった。これは発売されたばかりのピッカピカのヤツを、パリで目撃した。以後、ノーマル205を現地で少しだけ、以後は日本国内で206、306、207、208、308、3008、5008と試乗したり所有したりしてきた。

で・・・20xシリーズはともかく、308に関しては快適だが、どことなく去勢された印象を持った。これに乗ると、あとは寝るしかないだろう・・・(ま、居眠り運転しちゃいけないケド)ってな感じになってくるんである。それが特に顕著なのが、この308SWであった。運転していると、もう全てに寛容な気持ちになってくる。後部座席にイエス・キリストさんか釈迦さんが乗っているかのようだ。阿弥陀如来薬師如来かもしれない。

「キリエ エレイソン・・・」

「はんにゃ~は~ら~ みったぁ~しんぎょ~う~~~~」

とか

「オン アミリタ テイセイ カラウン」

「オン コロコロ センダリマトウギソワカ

とか、唱えつつ運転する心境になってきますな。なんか信心深くなってきそうですぞ!

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車体色はヴァーティゴ・ブルー

制限速度+10km/h未満という、常識的な速度で気持ち良く静岡県道147号(山中湖小山線)という富士スピードウェイ近辺の道を走っていると・・・制限速度50km/hだから、50~60km/hで走っていたワケだ。天気も良くていい気持ちだったんだが、山梨ナンバーのダンプカーが308SWのスリップストリームに入りましたな。車体の大きさの関係からすれば、空力的には大した効果は無いように思うんだが、センターラインは白の破線であるから、抜くならばどうぞご勝手に・・・と、全然イライラする気にもならない308SW。

そういうワケで、なかなか快適な、精神的に安定するクルマだったねぇ。ま、ステアリングもブレーキも、なんかマイルドなタッチながらしっかりとした能力は勿論ある。直進安定性は素晴らしいし、舵に対しては208に比べれば若干の遅れ感があるが、それは208の乗り味がソリッドだからである。猛烈に飛ばす性質のクルマではないし、かえって安心感があるかもしれない。それは全てにおいてトヨタ車の同格車種と比べても、全く劣ることなく、むしろ秀でていると思える(ま、このあたりは好みだがねぇ・・・ワガハイはトヨタ嫌いだからねぇ)

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斜め後ろからはこんな感じ

令和2年6月30日から、他の車両等の通行を妨害する目的で、急ブレーキ禁止違反や車間距離不保持等の違反を行うことは、厳正な取締りの対象となり、最大で懲役3年の刑に処せられることとなりました。 警察庁のサイトから要約抜粋

あおり運転は厳しく罰せられるコトになった・・・筈なんだが、いまだにあおってくるクルマは後を絶たず。車間距離を詰めていいことなんて無いからねぇ・・・ま、以前、プジョー5008を試乗した時は、制限速度ピッタリで走っていても、あおられるコトはなかった。たまたまというコトもあるだろうが、あの車体はデカイからねぇ・・・なんとなく近付き難く感ずる人もいるかもしれない。

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メーターはこんな感じ

やっぱり昔ながらの針が動く方が好きである。ディスプレイ表示だから、様々な表示モードに切り替えられる。で、いろいろイジッてみたんだが、結局はこのシンプルな表示だけでイイ、という結論が得られた。いろいろ選択肢があるのは良いことなのかもしれないが、要は分かれば良い情報が表示されていれば十分なのである。

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シフトまわり

どこのメーカーのクルマも、こんな感じになってきましたな。そのうちエアバスの飛行機みたいにスティック操作になるんですかな。そして自動運転・・・つまりその自動運転を実現させるプロセス上に、このような操作系の変化があるんでしょうな。いずれ運転免許も必要ない時代がやって来るんだろうか?すると、あおり運転も自動的になくなるんでしょうな。

ワガハイ的には自動運転になるならフランス車で、ブルゴーニュ・ワインを呑みながら風景を楽しみたいもんですな。日本車ならば純米吟醸酒だねぇ。

 

プジョーネタは以下リンクもどうぞ!

etsuro1.hatenablog.com

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撮影場所は以下の駐車場でございました。

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