Etsuro1のブログ

関東南部で寝起きする男の戯言記録

純米吟醸 丹澤山 新生漢方米 ひとめぼれ 100%使用 28BY 秋桜

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新生漢方米 ひとめぼれ 100%使用

いろいろな言葉が出てくるもんで大変だ。まあ「新生漢方米」って言うんだから、漢方薬みたいなものを土に突っ込んでいるだろう、という見当はつく。だが「新生漢方牛」っていうのがあったよなぁ・・・という若干の知識?という程のものではないんだが、その聞き覚え程度の記憶があると、こりゃあ、その牛の糞で堆肥作って、それを田圃に投入したっていうコトだろうか?と、また見当をつける。

で・・・一応調べてみた。飼料にクコ、サンザシ、ナツメ、鹿角令霊芝、ハトムギエゴマエゴマの実、桑の葉、クマザサ、ソバ、昆布、パブ茶、ステビア、米ヌカを混ぜて与えているらしい。宮城県のブランド和牛に「新生漢方牛」というのが見つかったので、その情報から引用した。

仙台っていったら牛タンが有名だよねぇ・・・で、ワガハイ的には神戸牛だったと思うんだが、これは美味だからと精肉店主から強力に勧められて食べたことがある牛タンは、流石に美味なるもので、今のところ最高記録の牛タンである。といっても、それほど頻繁に牛タンを食べるワケではないからねぇ・・・

牛の舌には子供の頃の思い出がある。小学生だった・・・夏休みに信州蓼科に家族旅行となった。で、牧場に行って牛を見ていたら横から近づいてきた牛に気付かず、いきなり顔の横をベロリ、と舐められた。ザラザラした感触で、ワ~ッ!って叫んだと思う。後、顔が臭くてねぇ・・・牧場の売店の人がソレを見ていて、顔を洗わせてくれたなぁ。

その後、ソフトクリームを食べたんだが、それは美味かった・・・なんか不思議だったなぁ、牛から絞られた牛乳から、アイスクリームやヨーグルトっている好物が出来るのがねぇ・・・牧草食べて、モグモグ反芻してヨダレたらしている大きな動物の乳なんだから。

話がやや脱線してきたので元に戻す。

で、更に調べるまでもなく「新生漢方牛」検索すれば、セットで綿屋 特別純米 新生漢方牛 院殿」っていう酒が出てくる。まあ、予想通り新生漢方牛の副産物を用いて有機肥料を作って、それを田圃に投入ってぇヤツみたいだ・・・新生漢方米。そういう栽培がなされた「ひとめぼれ」を使って醸した酒が、秋酒として売り出されていた。

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純米吟醸 丹澤山 

秋の酒としては「ひやおろし」なんであるが、勿論ソレも酒販店には置かれていたんだが、この秋桜を背景にしたラベルが目を引いたんで、買ってみた。

精米55%の純米吟醸酒である・・・アルコール度数14に調整されていて、日本酒度+6で酸度1.4・・・軽い口当たりの香味傾向であることが分かる。まあ、こういうのもたまにはいいよなぁ・・・と思いながらも、川西屋酒造店のお仕事であるから、ナンかあるだろう、と楽しみでしたな。

2016年収穫のひとめぼれを、多分翌年2017年の2月あたりに仕込んで・・・上槽したら硬めの酒質だったので熟成させて・・・この度めでたく出荷になった・・・というようなストーリーなんだろうか?因みに「丹沢山」とラベルに書かれたものと、「丹澤山」と旧漢字の澤が使われたラベルが混在するんだが、旧漢字をつかった「丹澤山」というのは熟成酒というコトだ。

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28BY 秋桜

冷や~ぬる燗向きですな。あまり熱く燗付けないほうがいい・・・まあ好みなんで熱燗が美味いと思われるなら、それでもイイんだが・・・案外お勧めなのは冷蔵庫でしっかり冷やしてワイングラスで頂くんですよ!ソービニヨン・ブラン用のグラスなんかイイでしょうな。そうすると結構白ワイン的な感触に近くて、国産の幾つかの白ワインを思い浮かべつつ、ああ、強敵現れましたよ!ってワイナリーに教えてあげたくなりましたな。

まあ、それでも日本酒なので香りはワインのような立香や含み香ではない。そもそもこのお酒も香りについては控えめである。そして呑み口の・・・特に苦味やエグミの質と残り方が、白ワインにこういうタッチってあるよね~、って感じるんですな。まさにお米のワインですな。

度数も低めだからワインのアルコール度数に近い、というのもワイン的な感触に感ずる理由かもしれない。まあ、口当たりはもの凄く良いので、サクサクと胃袋に流し込めてしまう危険性を孕んでいるので要注意!夫婦で呑んで、一升瓶が二日で空になってしまった。

 

さて、もう少し秋が深まってくれば・・・勝沼デラウェアで仕込んだワインの新酒が売られるだろう。先日はルバイヤートさんから、新酒のご案内が届いた。これは・・・買うしかないだろう。でも今回の丹澤山の酒は、ワインの新酒ではないんだが、なんだか気分的には一足早く、今年の新酒白ワインを呑んだような気分にさせてくれましたなぁ・・・。