Etsuro1のブログ

関東南部で寝起きする男の戯言記録

神奈川県足柄下郡真鶴町がどのような所なのか・・・刻まれた文字から

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真鶴 貴船神社にて・・・真鶴町漁業協同組合と刻まれている

その地域の成り立ちを知るためにはどうするか?まあ、Web.で先ずは観光協会あたりのサイトを調べるとか、Wiki情報をザックリと見るとか、そういう方法で始まるのが現在のやり方だろう。現地に行った場合はどうするか?Etsuro1は神社やら寺に行きますな。そして寄進者の名前やら団体なんかをザックリと見ますな。あとキリスト教会の場所と宗派をチェックしますな(キリスト教は日本では後発だから、その地域での位置づけというのもいろいろと感じさせてくれることがあるもんです)。

 

神奈川県足柄上郡真鶴町がどのような所なのか。JR東海道線の「真鶴」を下車すると、国道135が横切っておる。それは左手から地下道をくぐって渡ることが出来るが、駅から正面に伸びる道が商店街であり、この町のメインストリートであろう。一通りの生活物資が揃う商店が並び、観光客向けの商店もそこに混ざっている。漁港の街だが肉屋もあり、案外繁盛しているように見える。そして左手にスロープを上がった所にはカトリック真鶴教会がある(この町の規模で、しかも漁港の街にカトリック教会があるというのは、なかなかに感じ入るものがありますな)。その先には消防署があり、その脇をチョロッと入れば町立まなづる小学校がある(かつては町立岩小学校もあったと思うが、たぶん統合されてこの一校になっていると思う)。

さあ、そこから先、道は折り返しながら下って行く。そして真鶴港だ。そして貴船神社がある。

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真鶴 貴船神社にて・・・真鶴石材海運組合と刻まれている

上二枚の画像に刻まれた文字を読めば、つまりそういう歴史と産業によって成り立ってきたんだなぁ・・・と分かりますな。そしてその商売繁盛と安全祈願を行なってきた由緒ある貴船神社である。

寛平元年(889年)夏、神霊が御船に召されて真鶴岬の突端に流れ着かれたという故事に因んで行われた「船祈祷」に始まる「貴船まつり(国指定重要無形民俗文化財)」は、7月27・28日なのだが、今年の夏、コロナ禍においてどの様になるのかはワガハイ的にはワカラン。とにかく奇祭と言われ、神輿が海を渡るんだな。ワガハイの高校時代の友人から聞いた話では、迂闊に港の岸壁に近づくと、海に投げ込まれてしまうこともあったらしい。今はど~なのか?やっぱりそのあたりはお手柔らかになってきているんじゃなかろうか。

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真鶴 貴船神社にて・・・真鶴舩主組合と刻まれている

石材海運組合と舩主組合・・・そして貴船神社のHPを見ると「祈祷案内」の中に「進水式」というのがある。もう、グサグサとココロに染み入る世界で御座います。いや~、なかなか陸の神社のご祈祷項目に進水式と書かれているのは見られませんな。やっぱり船を新調するわけだからねぇ・・・それが出来上がって海に入れられるってぇのは、こりゃあ凄い祝いだからな。

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真鶴 貴船神社・・・真鶴漁業實業者組合と刻まれている

海によって生きるというのは、どうにもならない自然と向き合う生き方だからな。「板子一枚下は地獄」と言うからな。信心深い方々が多いだろう。漁業の街の神社っていうのは興味深い・・・なんて言葉を使うのはちょっと失礼なのかもしれない。敬意を表するべきだろうな。

 

さて「板子一枚下は地獄」ということわざが出てしまったので、板子・・・つまり和舟の舟板のことだが、「舟」繫がりで・・・「舟に刻みて剣を求む」というのがあるな。旧態依然とした役所のことを言うのに使われたりするもんだが、相も変わらず永田町は・・・そういうコトですな。きっと、未来永劫変わらないんだろうな。改革するならAi化するしかないんじゃない?