真鶴町といえば真鶴半島である。神奈川県の観光スポットのひとつだ。それは「県立真鶴半島自然公園」であるから、神奈川県のウェブサイトを確認してみた。
すると・・・
生活に必要な場合を除いて、外出自粛をお願いします。
流石!お役所の情報欄は冒頭がコレである。自然公園を散策することというのは、生活に必要なのか?実に微妙に躊躇させられる。自粛せい!っていうのは、たぶん基本的には禁止というニュアンスなんだろうねぇ・・・でも、幾らか自己規制をかけて、ナニヤラ行なうにせよトーンダウンさせれば自粛ではあろう・・・いつも一升酒なら8合酒で止めておけば2割削減の自粛だからなぁ・・・。
このところ、感染者数は急上昇中だ。県西地域の感染者情報を調べてみると、あれほど少数に抑えられていた山北町や真鶴町でさえ、ジリジリと増えている。そしてその内容は10代、10代未満が明らかに増えている。しかも無症状が多かった数ヶ月前とは違って軽症となっている。軽症でも相当に辛いらしいからなぁ・・・誰も進んで罹患したいとは思わんだろう。
軽症でも辛い、それが中等症や重症になったとしたら・・・言うまでもないねぇ。しかも夏風邪というのはコレまた辛いというのが相場、だよねぇ。クソ暑いのにマスクも辛いが、どっちにせよ辛いんだが、罹患したら酒呑めないだろうからなぁ・・・ポリポリ。やはり、旨酒を楽しむ為にも罹患は何としても避けたい(酒たい)ですな。
インフルエンザについては、タミフルとか特効薬が出来たし、そもそもワクチン自体が昔のヤツより性能が良さげであるから、最近ではインフルエンザの辛さが緩和されていると思う。インフルエンザに特効薬が無かった時代・・・それはそれは悪化させればとてつもなく辛い症状であった。
昨年、当ブログでも書いたんだが、ワガハイは小学校高学年の頃にインフルエンザから軽症の肺炎になったからねぇ。肺炎の辛さは軽症でも厳しかったことを忘れることは出来ない。あの身体的感覚は今でも記憶に残っている。
だからこそ、余計に肺炎に対しては恐れを抱いている。そして新型コロナから回復された方々の体験談を聞くに、その辛さは理解出来るなぁ。そしてインフルの悪化した状態からの快復でも、ワガハイは味覚嗅覚異常を経験しているので、その不安というのも分かる。
ワガハイは成長期の快復力であったが、味覚嗅覚異常(味覚嗅覚ゼロ)が治るのに半年は掛かったな。いや~、ミント系の飴を舐めても分からない程の無感覚だったからねぇ。だから、時々ミントやらレモン味やらの強烈な飴を舐めて確認していたな。そして突然、その香味を僅かに感じた時の喜びは、本当に嬉しいものだったな。そしてチョットでも感じられれば急速に快復したものだな。
真鶴町も平地が殆どなく、畑はあるが水田は無いと思う。そして谷間もあるから、何となく土石流被害にあった熱海の伊豆山の地形に似ている、と思われるかもしれない。まあ、似ていると言えば似ている・・・だが、伊豆山界隈の傾斜はもっと急角度だな。
小田原から伊豆に向って海岸線を辿ると、国道135号は急な崖と相模湾の先に伊豆大島を見ながら根府川を通過する・・・根府川の白糸川手前にはチョットした駐車スペースがあって、トイレなどもあるんだが、併行して走る東海道線の白糸川橋梁は撮り鉄に有名、そしてここは関東大震災の時の大崩壊地である。その橋梁下には「白糸川の釈迦如来」が祀られている(この画像があるはずなんだが・・・ちょっと見つからないので、いずれ見つけたら補足しよう)。
そして、海岸沿いの国道135号から適当に山側に入って、概ね江之浦漁港近辺からみかん畑の間を上っていって、県道740号に入るというのも面白うございます。グングン高度が上がっていくので海の見え方が変化するし(運転手は脇見注意&地元車に迷惑にならぬよう配慮)、みかんの季節は直売所もあるからねぇ。
直接真鶴に入るのもいいが、手前で寄り道というのもイイですぞ。
真鶴というのは、半島の先端から北側の海域を「相模湾」と定義されているらしい。そして真鶴は伊豆半島の入り口でもあるねぇ・・・ここから先は、いよいよ伊豆の世界が深くなっていくワケですなぁ。
ちなみに、伊豆の語源は熱海の「走り湯」らしい。それは今回の土石流の先端が達した場所に近いのだが、横穴式源泉で足湯があるんですな。ワガハイは入ってみたコトはないんだが、覗いてみたコトはあったな。伊豆山神社の参道上に湧いている源泉ですな。
「湧き出る霊湯」でございます・・・湯出づる神・・・伊豆山神社の神徳に由来とのこと。これが語源だそうだ。
潮風に当たるので、サビ色はつきもの。サビの色というのも、見ようによっては綺麗なもんですな。耐候性鋼材(COR-TEN® 日本製鉄)というのがあるが、コレが好まれて使われた時期があったなぁ・・・建築や美術作品にまで。
で、海まで来たなら帰りは駅まで登り坂。クルマ利用ならそのまま帰ってしまうところだが、徒歩ならここまで行ってみるのもイイですぞ!というコトをこれから書くな。
海で働く現場の横を歩きながら、狭い階段に取っつく。
さあ、ソロソロ今回の主題でございます。
こういう階段がアチコチにあって、迷路である。これ、郵便や宅配は大変だな。Googleマップでは載ってない道だからなぁ。先ずは「自泉院」というお寺方向に上っていく。そしてそのお寺の前の道を東南東方向に歩くと道は細くなり、更にその先に進んで狭い階段を上ると・・・
日和山(ひよりやま)という場所なんだが、その地名を頼りに探すのも難しい場所にある。ま、地図のリンク貼るしかないねぇ・・・
さば大師(足柄下郡真鶴町/その他観光地・名所)の地図|地図マピオン
以前は町の観光協会のウェブサイトが、もう少し充実していたような気がするんだが、現在は主要な情報しか見つからない。コロナ禍で縮小だろうか?ま、頑張ったところで自粛に逆らうカタチになっちゃうからなぁ・・・悩ましいねぇ。
画像から読めば分かるな。そういう場所ですよ。見晴らしが良いので、ここから天気を読んで漁に出たりとか止めたりとか、観天望気の場でもあったんだろう。そして、漁に出た船が帰ってくるのを、ここで見ていた子供もいたかもしれない。
「と~チャンの船だぁ~!」とか叫んでね。
或いは遭難した海の男を待つ・・・女ひとり。というコトもあったかもしれない・・・いや、あった、だろうな。
遭難・・・ど~にもならんのは今も変わらず。結局祈るしかないという、残されたものの無力さ。祈るというのは無力、なんだろうか?
不正確極まりない記憶なんだが・・・「祈祷とは最も人工的(人間的・・・だったか)なこと」みたいなコトを言った近代の思想家がいたはずなんだが、該当する書物が思い出せない。
「帰ってきてくれ!」というココロの叫びほど、強い欲望はないんじゃなかろうか?
コロナ禍で、熱海の土石流で・・・繰り返される祈り。
科学が進んでも、祈りが消えるのはまだまだ先だろうなぁ・・・
●お知らせ
真鶴で予定されていた「岩兒子まつり」「貴船まつり」「岩海岸夏まつり」は、令和3年度の開催を見送るそうです。
神事を見送っても五輪は開催!ナンダカねぇ・・・罰当たりな感じがしますなぁ。