洗濯ネットのファスナーを攻略したのか・・・ハクビシン。
近隣被害の話しでは、ど~にもならなくなると袋やネットのうえから潰して汁を吸うらしい。そして鹿やイノシシは電気柵で防除出来るけれど、ハクビシンは防除不可能という話も、秦野で聞いた。
このままでは、我家の今季のブドウ収穫はゼロになるかもしれない。
ハクビシンのエサを育てていることになるならば、もう、全ての房を収穫してしまって、糖度の不足分は砂糖で補いながらジャムにでも加工して食べた方がイイ、と思ったりもする。
今回のハクビシン被害は二房。一房は上画像のような状態で、半分程度食べられていた。もう一房は隣の房なのだが、上から潰そうとした形跡があった。
侵入経路は推定だが、フェンスからブドウ棚に乗ったのだろう。相当激しく房を攻撃したとみえて、枝を棚に固定している紐が切れていた。
既にソコソコの糖度になってきているので、洗濯ネットも少しベタベタしている。そして既にアリが集まり始めていた。このままでは病気の元になるので切った。
残った粒を、勿体ないから食べるワケにはいかない。ハクビシンは様々なウイルスや菌類を媒介する可能性があるからだ。まあ、ジャムなどの加工をすれば熱が入るから大丈夫かもしれないが、コレだけの量ではど~にもならない。
というワケで、廃棄。
もう一つの房は、一見すると被害が無いように見えたが、これも安全策として廃棄。
コレで一番早く糖度を上げて、色素蓄積も早い第一枝の房を失った。既に前回、一房を失っているからねぇ。これからセカンドが追っかけて糖度を上げてくるけれど、まあ・・・摘房した分の栄養がそちらに巡ってくれればいいけれど。
ただただ、負荷の減ったブドウ本体は、その分のエネルギーを徒長枝に回すようになったら面倒だけど。
一見、洗濯ネットに傷は見当たらなかった。ブドウの汁で着色汚れが生じたので漂白して洗った。そして乾燥させて見てみると・・・小さな穴(ほつれ)が見つかった。ハクビシンの執念の痕跡だ。
まあ・・・奴らも生きていかねばならんから、食べ物探しに必死だわなぁ。ワガハイの方がブドウに対しての執念が薄いのかもしれん。
なんとしてもブドウを収穫するぞ!という決意を持たなければ、今季は我家のブドウを食すコトが出来ないかもしれない。
かといって、寝ずの番をするワケにもいかない。老体には無理だ。
昨日一応、出来る範囲の対策を講じてみたんだが・・・
- 希釈竹酢液を庭全体に散布。(木酢液が効くというネット上での情報から、手持ちの竹酢液を散布した。)
- 同、竹酢液をブドウの袋にも散布してニオイ付けをした。
- センサーライトの位置を変更した。
- 洗濯ネットのファスナーの引手部分を、インシュロックで固定した。
- 伸びすぎた枝を選定して、幾らかの取っ掛かりを少なくした。
そして今朝、確認したトコロでは被害はなかった。
ネット上では、売られている忌避剤に関する情報も多々見られる。固形のもの、液体のもの、シート状のものなど、幾つかのナルホドと思わせるアイデアが詰まっていて、それを見ているだけでも興味津々なのだが・・・我家の狭い庭では扱いにくい製品もあった。
自前で作る忌避剤についても記述が見られ・・・要するに強烈なニオイをハクビシンは嫌うワケだ。
そりゃあ・・・強烈なニオイはワガハイも困る。それにそんなモノを用いるコトが出来るのは、広い畑だからこその話しだ。我家でやったら隣家に迷惑となったら困る。
ニンニクや唐辛子エキスなんかも忌避剤として使えるらしい・・・ま、あり得るよねぇ。それでニンニクをすり潰し、それを木酢液に漬け込んで発酵させた液体を、小さな穴を開けたペットボトルにいれて枝に吊るす・・・という技法?もあるらしい。
そのニオイは想像をはるかに超えそうではないか!
それは・・・ワガハイが逃げる!
近所迷惑の前に、ワガハイが逃げるわ!
恐ろしかぁ~!
とにかく、学習能力も高いハクビシンだけに、同じ手法は続かない。面倒だがブドウ食いたけりゃ、手を変え品を変え、ワガハイもイロイロな手法を実行して行かなければならない。
なんか・・・知恵比べをやったら負けそうな、ハクビシンである。
いや・・・知恵もそうだが、必死感の違いだな。