Etsuro1のブログ

関東南部で寝起きする男の戯言記録

信州塩尻 イヅツワイン 赤・・・標高700m特産のコンコード種のワイン

信州塩尻 イヅツワイン

我家では隣接する山梨県勝沼へは、割とよく出かける。そしてルバイヤートさんや新巻葡萄酒さんに行ってワインを購入する。それにこの二件のワイナリーのワインが好物だから。

新巻葡萄酒さんは、自家農園栽培の葡萄で醸造されているが、ルバイヤートさんでは、勝沼以外の葡萄も使うワインがあって、その中には塩尻収穫のメルローというものもある。これはしっかりとした味わいのあるワインだ(迂闊にも、このワインについては全く書いてなかったかもしれないけど)

www.rubaiyat.jp

その塩尻メルローの生産地は「塩尻市桔梗ヶ原郷原地区」というコトで、たぶん、松本歯科大学界隈が「広丘郷原」という地名なので、その辺りの葡萄畑なのだろうか?なんかチョット違う気もするけど・・・それじゃ桔梗ヶ原ではないような気もする。

 

まあ、それはともかくとして塩尻である。そして塩尻と言ったら・・・

  • 井筒ワイン
  • シャトー・メルシャン
  • 五一わいん
  • 信濃ワイン

ワガハイ的には井筒ワインが真っ先に浮かぶけどね。

etsuro1.hatenablog.com

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というワケで、木曽福島に朴葉巻を買いに行った帰り道に立ち寄る桔梗ヶ原であった。

 

桔梗ヶ原も、チョット脇道に入ると葡萄畑が沢山あって、葡萄、若しくはワインファンならばその風景に接するだけでヘロヘロになってしまうだろう。

という井筒ワインの立地条件なんだが・・・つまり寒暖差がしっかりある塩尻は、果物の糖度が高くなると昔から言われてきた。アルコール度は糖度次第だから、ワイン用の葡萄には最適と思われた。

最近は温暖化によって、塩尻は気温が上がり過ぎるのでは?と危惧する点もあるけれど。だからピノノワールではなくてメルローだし、マスカットベーリーAだし、このコンコードでもある・・・というコトだろうか。

www.izutsuwine.co.jp

それでお久しぶりに買ったイヅツワインなんである!しかもコンコード種のワインだ。

ま、ハッキリ言ってコンコードのワインは、一流のワインには位置づけられない。ワインはイロイロ格付けだらけで大変だから。それはミシュランの星が幾つだとか、そういうコトにも繋がると思うが・・・というコトは差別や偏見も、ソコには反映されているかもしれない。

なにせ、コンコードのようなアメリカ系葡萄品種はラブルスカ種というけれど、そのフルーティーな香りのコトをフォクシイ・スメルと呼び、日本では訳して狐臭と言う。もっと酷い言い方ではスカンクと言う。なんだかイメージの悪い語感だ。そして勿論、そのようにして差別化していた。その由来は、葡萄学者のフォックスさんの名前からとられているんだけど。

でも、ワインの香味は食の中で問われるだけに、コンコードの余りにも果実的な香味が邪魔してしまうと、思うコトはある。なんかジュース飲んで食べているみたい・・・な感じになってくる。

そりゃ、コーラ飲みながら食事する人もいるのだから、コンコードだってアリ!だけど。

まあ、いろいろ説はあるだろうが、一応歴史的にはワイン・・・特に赤ワインは加工保存食品であり、野菜である。野菜の欠乏を補う為にも古代においては、ワインを飲用することで不足するミネラル類を補っていたコトがあったらしい。

そんなコトもあってか、保存に耐える赤ワインはドライでなければならない。という価値観が定着し、実際の糖度はともかくとしても甘さを感じる赤ワインはB級と位置づけられた。

 

で、ワガハイがナンでそれを買ってきたのか?というと、他に面白いワインがなかったのだ!毎度のスーパーマーケットの酒売り場にて、一番面白そうなのがこのワインだった。

抜栓結果・・・これ、ハッキリいって美味い!

コレはこれで美味い!

気取らない日常の食卓には、2000円前後のボルドーワインよりも気を遣わずに楽しめるかも。

もっとも、ある種の割り切りも必要かもしれない。そしてマニアックな方々にはお勧め出来ない。イロイロ呑んだ時代を経て、もうちょっと肩の力を抜いて食を楽しもうとした時に、ある意味禁断の領域であるコンコードに手を染める・・・というワケだ。

そして再発見はあった。

コンコードに罪はない!

これもまた、シチュエーションと飲み方次第だ。とてもカジュアルな香味だ。例えばハンバーグ定食に合わせるならば、イイ感じだろう。

裏ラベル・・・アルコール分13%はなかなか酵母さんが糖度を食ってますな

糖度がアルコールに化けたWelch'sみたいな感じ・・・ウェルチもコンコードだからねぇ。

www.asahiinryo.co.jp