ま・・・凄い名前である!
昨日の「雷電神社」から北に位置する「火雷神社(からいじんじゃ)」を目指した。丹那断層を語る上で、必ず出てくる神社だ。ここもなかなか立ち寄るコトが出来ないまま、今日に至った。
老人になると、身近なトコロでありながら行ったコトのないトコロが、妙に気になりだしたというコトもあるな。
冥土の土産を考え始めた??
とにかく、反射で見辛い説明板の内容は以下の通り。
■断層がつくった長い谷
田代盆地〈たしろぼんち〉の南には直線状の長い谷が続き、谷に沿って丹那〈たんな〉盆
地、浮橋〈うきはし〉盆地が並んでいます。この谷や盆地は、過去
に何回も繰り返されてきた丹那断層(北伊豆断層帯〈きたいずだんそうたい〉)の活動に
よってつくられました。ここでは、現在も活発な伊豆半島の地殻
変動〈ちかくへんどう〉をまのあたりにできます。
丹那断層は、断層をはさんだ反対側が左方向にずれる「左横
ずれ」断層です。左図のA-A'、B-B'の川はもともとつながっていま
したが、断層によって南北に約1kmも食い違ってしまいました。
■北伊豆地震
丹那断層の最新の活動は、1930年11月26日の北伊豆地震(マグ
ニチュード7.3 )です。この地震では、断層に沿って、場所によっては
2mをこえる横ずれが生じました。
この地震による揺れは、震源の近くでは震度7に達したと推測さ
れ、死者・行方不明者272名の大きな被害を出しました。田代地区
では死者は出なかったものの、重傷者7名、全戸数32戸のうち全壊
家屋18戸・半壊家屋13戸もの被害がでました。
地震で生じた断層の「ずれ」は、ここ火雷神社と丹那断層公園に
保存され、地震の記憶を今に伝える貴重は場所になっています。
北伊豆地震で火雷神社周辺に生じた断層
写真1
火雷神社境内
鳥居〈とりい〉と石段の間を断層が通り、約1.4mの食い違いが生
じました。その結果、もともと鳥居の正面にあった石段
が左側(南側)へずれてしまいました。
函南町指定 天然記念物写真2
下山道の食い違い
現在地より南へ約150m地点
歩道に約2.4mの食い違いが生じました。
現在も当時の食い違いの名残りが認められます。写真3
竹林の亀裂
現在地より南へ約350m地点
竹林内に南北に幅1m、深さ2mの亀裂が生じました。
現在は見られません。
と・・・そういう神社である。
なんか、いろいろ崩壊したものが馴染んでしまっている感じで、イマイチよくワカラン。
断層を示すために設置された立札と思われるが、なんか・・・根本が腐って倒れたのを立てかけてあるような見え方で、大丈夫かぁ?
とにかく、鳥居と石段の間に断層があって、ズレたと・・・そういうコトなので、そのように無理やり理解するコトにした。明らかにズレてるねぇ~!と実感できるようなモノでもなかった。まあ、演出無しなら分かりずらい、素っ気ないというのがリアルというモンだからねぇ。それに、この図のようなカタチで鳥居は現存してないから。
雨の中、火雷神社を訪れる観光客もいない。しばらくアレコレと眺め、説明板を読んでいたが、時折地元の軽トラが通過する程度。
コレ、やっぱりガイドの方とかに話を聞きながら、っていうのが楽しいのかもしれない。説明板以外のお話も聞けるかもしれないし。
というワケで、大した予備知識のないワガハイのような者にとっては、やや???と思う点もあった。だが、社の在り方は東向きで、その環境は厳かな雰囲気を持っていた。
なんか・・説明板やら、後から立てた石碑?といったものを整理した方が分かりやすいのでは?とも思った。たぶん「ト」の形で残っているものが、鳥居のカタワレであろう。そこに石碑のようなものが被ってしまうので、ズレの状態が分かりづらくなってしまっているように思うのだ。
函南町指定天然記念物
火雷〈からい〉神社の社叢〈しゃそう〉
平成六年八月十日指定タブノキ三本を中心にカエデ、ヒノキ、オガタ
マノキ、ヤツデ、サツキなどで構成される社叢。
タブノキはクスノキ、シイ、カシ類と並ぶ暖帯
林の代表種で比較的低地に多く分布する。
材質は堅くないが建築・家具・炭・パルプ等に、
樹皮は多糖体を主成分とする粘質があり線香の粘
結に、葉は蚊取り線香に、八丈島では黄八丈の染
色に用いられる。
鈴岡県内で標高二〇〇メートルを超える所在は
四例、火雷神社は標高三五四メートルにあり、県
内では三番目の高所に位置する。
三本のうち最大のものは左記の大きさで、県内
で樹高第二位、目通り第八位の巨木、樹勢は良好。樹 高 二〇・〇〇メートル
目通り 四・九五メートル
根廻り 五・〇〇メートル
根張り(東)十二・五〇メートル
(西)八・〇〇メートル
(南)八・ニ〇メートル
(北)八・七〇メートル
丹那断層については、以下リンク先の過去記事も参照されたし!
場所は以下の通りなんだが、県道11号からの入口が分かりづらい。「軽井沢公民館(正岡子規の句碑がある)」のトコロから入っていくのが一番分かりやすいかと思う。