ラグ(lag)という言葉を、ワガハイがはじめて知ったのは中学の頃だっただろうか?世の中はスーパーカーブームだったから。
つまり「ターボラグ」!
その頃、エンジンにターボ過給機が付いたクルマがポツポツ売り出されて、新しもの好きの叔父さんが購入した。そして横に乗せてもらって「加速いいだろ~~!」と自慢された。だが、な~んか一瞬だけど加速反応が遅れるように感じだ。それがターボラグだという。
現在、我が家のクルマにもターボが付いている。だが、それはダウンサイジング・ターボで、名目上は二酸化炭素排出量削減目的のターボ・エンジンである。そして昔のクルマに比較すれば、ターボラグは少ないと言われる。
イヤイヤイヤ・・・アイドリングから踏み込んだ時にはターボラグがかなりあるけれど。
そして当ブログも、世の中の話題に対してラグがある。なかなかタイムリーには書けないワなぁ。
というコトでズレ込んだが、8月24日の話。北朝鮮が偵察衛星と称してナニガシかを打ち上げた。〈軍事偵察衛星「マルリギョン1号」を新型ロケット「チョルリマ1型」で打ち上げた・・・〉というヤツだ。
偵察衛星・・・そう言うんだからそうなんだろうが、命名なんてそんなもんだ。
一応、国際社会に対しての説明がギリギリつき、且つ自分たちのプライドも守られる程度に目的を掲げておけばいい。
ロケットの先端には偵察衛星を乗せようと、核弾頭に匹敵する錘を乗せようと、どちらでもいいじゃないか。後者だとして上手く軌道に乗せられた場合、電波が出ていないと言われたら、衛星の不調と言えばいい。ものは言い様だ。
今回の打ち上げの失敗について、北朝鮮は〈ロケットの3段目で非常爆発システムにエラーが発生して失敗した〉と発表しているというが、コレもまた方便?もっともらしいコトにしておけばイイのだ。
そもそも失敗と言いながら、実は実験的には成功しているのかもしれないしねぇ。
コチラ側は「失敗」っていう言葉に踊らされているだけかもしれない。
一応、失敗だったとして、「落下物予測通報区域」から実際の落下地点がズレたことだって、予測区域はそれなりにチャンと計算したんだろう、と思いたい。
だが・・・
実際の落下地点が全てズレたってぇコトは、一段目ロケットが燃焼している時点で軌道がズレ始めているってぇコトだろう。そして始めがズレればドンドンとズレは大きくなっていって修正不能・・・破壊!というのが実際だったんじゃなかろうか?
さすがに初手からズレて失敗、ってなコトはプライドが許せず言えなかったんじゃね?
まあ・・・どこまでも怪しいねぇ。
度重なる弾道ミサイルの打ち上げではロフテッド軌道ばかりだから、ソコソコでの軌道の打ち上げデータも欲しいだろうし、一石二鳥は狙っているだろう。
専門家は「技術的にまだ完成しているとは言えない」と言う。それはそうだろうが・・・政治家は「今回の発射に使われた技術はICBM=大陸間弾道ミサイル開発に直結するものだ」と言う。
イヤイヤイヤ・・・ICBMそのものと同じでしょう。
そして技術的に不完全でも、打ち上げて自国領域外にとりあえず飛びましたとさ。一番使えないのは打ち上げ即自滅だからねぇ。ブーメランみたいに戻ってきたりして。
少々の軌道のズレは起きようと、アメリカ大陸の何処かに落とせれば、核の脅威としては十分。ピンポイントに狙えない分、かえって怖い。カリフォルニアを狙ってネバダ核実験場※ に落ちた、ってなズレならば彼の国的にはマシだろうが。アメリカを狙って中国やロシアに飛んでいくワケじゃないから。
技術が不確かっていうのは、あらゆるコトが可能性として想定出来てしまう。故に、北朝鮮への妄想は止まらない。
ま、核保有国の代表国の一つであるアメリカが、「核なんてもう古いね!」と言わねばならん!と思うケド。アメリカもまた、ズレているよなぁ。そして、核より有効な兵器を知る以外に、核の放棄はないんだろうなぁ。
※ セダン核実験跡の場所は以下リンクから参照されたし!ネバダ核実験場はこの一帯なので、見たコトのない人は衛星画像を見てほしい。クレーターだらけだ。いろいろ考えさせられる画像だから。