Etsuro1のブログ

関東南部で寝起きする男の戯言記録

海は最終処分場である・・・と

画像は昨日の続き・・・楊貴妃メダカ

昨日は、福島第一原発の処理水海洋放出のニュースが繰り返された。内容を暗記してしまうのではないかと思う程、繰り返し聞くコトになったんだが・・・今朝になるとその内容が怪しい。

もう、九官鳥の方が正確に覚えるだろうなぁ・・・ボケのはじまりだけではなく、もう半分呆れていて聞く耳に情熱が無いのも一因だろう。

この件に関しては誰もが一言二言あるだろう。ワガハイも無駄なんだがいろいろ考えてしまう。

では、無駄に考えたコト・・・

  1. このまま敷地を確保しながら処理水のタンクを増設し続けたら、どこまでその設備は広がっていくのだろうか?
  2. 処理水タンクの老朽化も始まっているだろうから、いずれ移し替えていかなければならなくなるだろう。
  3. ナニガシカの人為的トラブルや、自然災害によって処理水が大量流出してしまうコトもあり得る。そして何らかの事故は必ずあるだろう。
  4. 計画的に管理された状態で放出するか、不慮の事故で流出してしまうか、そのどちらが安全性が高いと言えるのだろうか?

www.tokyo-np.co.jp

上のリンク先では、〈汚染水を浄化処理するALPSで・・・約2トンの処理水が漏れる事故があった〉らしい。原因は、ホースに亀裂が入ったというのだが、そのココロは〈ホースの梱包材をカッターで切った際、傷つけた可能性がある〉という。

それはほんのチョットの傷だったのかもしれない。少しカッターの刃が当たった程度のものだったのかもしれない。だが、どの程度使い続けたホースなのかは分からんが、弱いトコロを狙って劣化は進むからなぁ・・・気を付けていてもミス(事故)は起こるから。

 

海洋放出しないならば、ガチガチにタンクを増設し続けて、その補強も継続し続けていく。どこまでも、どこまでも続く、タンク、タンク、タンクの増設。

それも現実的ではない・・・と。それでやっぱり海の自浄作用に頼ることになる・・・と。ナニにつけても海は最終処分場である・・・と。これは海に面している国ならば、どこの国も同じだろう。

ゆっくりと動く楊貴妃メダカ

昔々のように、水銀を垂れ流ししたようなコトは、さすがの東電もやらないだろう。まあ、原発事故の対応と、それ以前の万一の備えに関する一連の問題からくる不信感はぬぐい去るコトが出来ないだけに、信用がない企業なんだが。だから国やらIAEAが監視するのだろうが。

一応、国っていうのは国のレベルの仕事のクオリティなんで・・・概ねそんな感じの信頼性だろう。それよりはIAEAの方がしっかりしているコトを願うしかない。

この時だけ妙にノンビリしていた楊貴妃メダカの個体

トリチウムの海洋放出の量は、福島第一の処理水よりも、どこかの国のナントカ原発の方が圧倒的に多いという。

要するに、原発があればナニガシカの放射性物質は出てきますよ!という認識が、フツ~の人にはない、のだろう。得体のしれないトリチウムってぇ言葉が出てくると、それを理解する前に反発が起こる。その言葉が発せられた対象に、先ず非難が向けられる。

そんなに非難するなら、原発全体をもっと非難しないと筋が通らないんだが・・・ま、ココは筋論じゃないんだろう。

 

だいたい、原子炉の遮蔽って完璧だと思う?ワガハイは出るものは出ると、思っていたけれど。

微妙に違う楊貴妃メダカの姿勢・・・左に子供もいる

ワガハイ的には、トリチウムっていうのが理解出来なかった小学生の頃、名前だけは知っていた。それは、親父が出張で東海村に行った昭和40年代のコト。原発PRのパンフレットを土産に帰宅したが、そこにトリチウムという名前があったから。

小学生ながらなんとか、このトリチウムとは何ぞや?という疑問を解決しようと、家にあった百科事典を紐解くと・・・小学生には皆目わからん内容だった。

で、困った時の神頼み、ならぬ祖父頼みなんだが・・・祖父も門外漢であり沈没!文系だったからねぇ。ではと、中学の理科教師だった叔父をとっ捕まえて聞いてみたんだが・・・「トリチウムってナニ?」の質問って不意打ちだったらしい。小学生への分かりやすい説明は無理だった。

だが、トリチウム三重水素とも言われ、半減期が12年位だという(12.32年)コトは、小学生でも理解は抜きに暗記だけは出来た。その意味を幾らか理解するのは、中学に入ってからだったなぁ。

というワケで、自然界でも出来るトリチウムが、12年程すると半減していく。そのサイクルの中に人口施設から排出されるトリチウムも加えられ、12年すると半減していく。そういう最終処分を海で行うワケだ。

このメダカの鉢の水にも、たぶん僅かなトリチウムがあるんだろうなぁ

そりゃあ、だんだんとフェードアウトしていくもんだろうが、詰めの処理は自然界に任せるしかない。物理法則に逆らうのは妙なエネルギーを消費するし、それが一番効率的で理に適っていると、科学的に判断されたんだろう。

例によって、都合の良いトコロだけ科学をつまみ食いしているようにも見える、首相の会見だったけれど。

 

しかし、人間は海や山にいろいろなモノを捨て続けているねぇ。