ビッグモーターの問題は保険の不正にとどまらず、街路樹にまで問題が波及した。
え～～、除草剤について分からない方にお伝えしようと思います。除草剤は農薬です。そして草だけを都合よく枯らしてくれるわけではありません。そして撒いた表面のみならず、除草剤は土中に浸透するコトをご理解ください。雑草の根を枯らすための深さで都合よく、その効果が止まるとは限りません。ジワジワと土深く浸透していくのは当たり前のコトであります。
微生物により分解されて無害化されていくとは言われますが、その微生物の活性がいかにも低そうな街路樹が植えられた道路脇の土では、製造者がいうところの無害化がなされる前に、樹木の根がその成分を吸収してしまうかもしれない・・・、と想像出来はしないでしょうか。
そもそも、効能が適応される内容を、しっかりと説明書きで理解された上で使用されなければなりません。理解出来ないなら使用を控えるか、専門家に任せましょう。
さいたま市は、市管理の道路に面する浦和美園店（緑区）が、聴取に「除草剤を月に1、2回まいていた」と回答したことを明らかにした。理由を「雑草がすごく、見栄えが悪かった。木にはかけていない」などと話したという。（東京新聞 上リンク先からの引用）
だからねぇ・・・「木にはかけていない」っていうワケにはいかないんだよなぁ。根っこのコトが全く分かっていない、としたら無知だし・・・そんなの小学生で習ったコトだろう（葉に作用する除草剤も、根に影響が無いワケじゃ無かろう）。
ワガハイが20代の頃、知人でやたらめったら除草剤を撒きまくる男がいて、ホームセンターに行っては除草剤を購入して自宅とその周辺・・・すなわち世間的な責任範囲と思われる道などにも用いていた。
「便利だよなぁ・・・ラウンドアップ（除草剤）使うと暫く雑草が生えてこないし、何回か使うと撲滅出来る。生えてこなくなるんだよなぁ。もう草むしりから解放されるんで、その時間が有効活用出来るので助かるよ！」
彼は、植物には興味のない人間だったので、な～んにも植物の生えていないコンクリートや玉砂利敷き詰めた状態っていうのが、美しいと思っていたみたいだった。そういう価値観っていうのもあり得るからねぇ。
ひょっとするとビッグモーターの店舗前の街路樹が枯れてしまった件は、行政が草刈りしてくれないから自分たちで店舗前だけでも綺麗にしておこうという、昔からの店前を毎朝掃く・・・みたいな意識から生じたのかもしれない。非常に好意的にとらえれば、そう考えられなくもない。
いや、そうではないだろう。
ずら～～～っと道路に面したトコロに見栄え良く中古車並べても、街路樹が邪魔してせっかくのクルマが隠れてしまう。毎日店舗前面のクルマを磨き上げても、落ち葉で汚れてしまう。オマケに雑草がボ～ボ～になってくると、なんだか店舗が荒んで見えてくる。始めは手作業で抜いていた雑草も、忙しい業務の合間ぐらい、その時間を休憩にあてたいのは人情というもの。ある日、誰かが除草剤使えばいいんじゃね？
それ！名案だねぇ～～！
で、思慮するコトもなく除草剤を撒いた。
いや～～～、コレでも相当に好意的な推理だなぁ。
そもそも、見栄えしか考えていない、表面的な綺麗さにしか目がいかない・・・それはまあ、往々にして世の中に蔓延っているチャラい美意識だが・・・その極みは、
小池百合子都知事は28日の定例会見で「仮に樹木を人為的に枯らすような行為があったとすれば言語道断だ」と指摘。実行者が特定された場合、損害賠償などを求める方針も明らかにした。（東京新聞 上リンク先からの引用）
いやいや・・・樹木の伐採の意味合いが違いますので、混同なさらないように！ とか言われてしまうだろうが、何処か根底の美意識に近い臭いを感ずる「神宮外苑」の再開発問題と、ワガハイ的には思う。
とにかく悪意があるのか無いのかは分からんが、思慮に欠けていたコトには違いない。というかやり方が乱暴！日々、それで食わしてもらっているクルマを傷つけてまで保険金請求を上乗せしようというのは、やり口が乱暴だから・・・要するにあらゆるコトがそ～ゆ～扱いになってくるのだろう。
社員という人間に対しても。
まあ・・・池で鯉など飼っていたら、除草剤といわず、殺菌剤を散布するのも躊躇する。木酢液だって、池に流れ込んで水質の酸性化が進んだらマズイでしょ？そうやって全体のバランスを見て考えていくと思うのだ。
「神宮外苑」もねぇ・・・きっと除草剤を使うワケじゃないから、環境的にはビッグモーターよりはマシなのかもしれん。行政は違った意味で思慮深い。ただし国民、都民に対してのやさしさがど～なのかは、知らんケド。
追記：たぶん、鯉の画像は神奈川県小田原市の「白秋童謡館（田中光顕別邸 和館）」の池だったかもしれない。
