Etsuro1のブログ

関東南部で寝起きする男の戯言記録

HDD発掘・・・「小田原文学館」の建物だな

こんな画像が見つかった

昨日に同じ、2011年7月28日の撮影。神奈川県小田原市南町界隈・・・「小田原文学館」の建物だな。

撮影機材は当時のお散歩カメラだった、キヤノンのPower Shot G7だ。とても使いやすいコンデジだったが、画質に関してはそれなり。コンデジの中でもやや高級感のある機種だったけれど、やっぱりフリンジは目立つし、樽型収差が大きかったし、ラチチュードは狭かった。

というコトで、フォトショップ技で多少の補正はした。ブログ仕様の修正だから、大した追い込みはしていないけど。

入口ですぅ~~小田原文学館

万能に用いる日常使いのカメラって、難しいのだが・・・・この程度の撮影に用いるならばスマホで用が足りることになってしまったから、今さらコンデジが売れるワケもない。画素数だけで判断すれば、ミラーレス一眼も用途が限られた。

渋いけどメンテナンスが大変そうだなぁ

だがねぇ・・・ホビーとしての面白さ、ってなコトを言いだしたら銀塩写真にデジタルは負け続けていると思うのだ。銀塩資材をソコソコのお値段と品質で供給してさえくれれば、銀塩の面白さにハマる人は増えると思うのだが。

そ~ゆ~環境になるならば、ワガハイも一念発起して銀塩写真の教室など、何処かで始めてもいいかもしれない。もう少し体調が良くなればの話だけど。

お庭にまわってみましたぁ~~!

銀塩はねぇ・・・暗室作業は面白いんだが、あれも適性ってぇのがあってねぇ・・・ず~~っと薄暗いセーフライトの灯った空間で、現像液や定着液の臭いの中で過ごすのが、ダメな人は全く受け付けないからなぁ。ワガハイも呼吸器疾患だから、換気を考えた暗室設計を施さないとヤバい。

処理工程で、亜硫酸ガスが出るから。

 

というワケで、印画紙に露光して、現像液の満たされたバットにその印画紙を滑り込ませ・・・画像が出てくるのを確認しつつ定められた時間まで現像液に浸し続け・・・現像時間を切り上げてしまうと、黒のしまりの悪い画像になるから注意!バライタ紙の場合は、現像時間を長めにして階調の基準としておいた方がイイので、ワガハイはそのようにしてシャドーの締りが良くなるようにしていた。押し気味の現像・・・なんて言い方をした。

続いて停止液に浸して現像を停める。これはまあ、酢酸を薄めた液だ。現像液がアルカリ性なのに対して、次に控える定着液は酸性だから、その前に停止液の酸性でアルカリ分を中和しておくと、定着液の性能劣化が抑えられるワケだ。

数枚しか処理しないならば、停止液を端折ってしまうコトもあったけど、アーカイブを重視する場合は、第一定着と第二定着、という具合に二段階で定着を行った。案外、定着工程って画質と保存性に影響を与えるから。長すぎる定着は銀を溶解するからシャドーが浅くなってしまう。これ、案外シロウトさんはやらかす。定着液に沢山、プリントをためてしまうのだ。

カッコいい建築だねぇ

だが、そうした現像処理で最も厄介なのは、シートフィルムの現像・・・コレって手順を見せて説明出来ない。なぜなら完全暗黒下での手探り作業だから。こうやるんだよ!って明るいトコロで手順を示すコトは出来るけど、それを真っ暗闇でやるのは話が別だ。

あれ・・・慣れると、ミスってナニかを床に落としても、その音の位置から場所がわかっちゃうんだよなぁ。ほとんど一発で拾い上げられたから。そういう領域に達するまで、現像をしていたのは・・・若かったねぇ。

まあ、昔取った杵柄は既に通用しない。今となっては再練習したところで、あの域には達することはないだろう。体力的にもヨレヨレだからねぇ。

庭も綺麗だったなぁ・・・

ま・・・こ~ゆ~建築物を撮影するならば大型カメラを持ち出して、しっかりアオリも使って・・・趣味でやるなら充実した時間を過ごせるだろう。

これが、今となっては仕事だったら最悪だ。能率も歩留まりも悪いし・・・でも当時はそうやっていたのだ。フィルム乳剤のバラつきまで考慮して、幾つものパラメーターを露出計と経験値、そして数枚のポラ出しの結果を見比べながら・・・よく失敗しないで撮影していたもんだと、思う。

こればかりは、デジタルを経験してしまうと・・・仕事では銀塩はやってられないわなぁ。

小田原市 | 小田原文学館