Etsuro1のブログ

関東南部で寝起きする男の戯言記録

ステンレス用のヤスリを買った

ステンレス鋼という素材は身近だが、それは一口にステンレスと言えない程に多様だ。鉄とクロムやニッケルとの合金という知識以上のコトに首を突っ込むと大変なコトになる。

(合金っていうコトは、ブレンド比率で性質が変わるわけだ。コーヒーだって同じ豆を用いても、ブレンド比率で味わいが変わるからねぇ。)

それはつまり・・・クロム系ステンレス鋼(Cr系ステンレス鋼)とクロム・ニッケル系ステンレス鋼(Cr-Ni系ステンレス鋼)にザックリと大別されるみたいだ。

と、まあ・・・コレだけでもういいや!ソレを知ったところで日常生活に直接的に素人が関われるものでもないからねぇ。とにかく錆びにくくて鉄より硬い材質、という程度の知識で、普通は終わるな。

 

でもまあ、そうした素材を扱わなければならない製造関係者にとっては、ステンレス鋼のナニを用いるかを吟味し損ねると、製品の寿命に大きく影響するし、用いる場所によっては人命にも関わってしまう。

具体的には、ステンレスと言いながら・・・なぜかよく錆びる水回り製品とか。更に具体的に言うと、猛烈にお安いシンクであるとか、某インテリア系ブランド?の某国大量生産品の歯ブラシ立てとか。そして建築界で一時話題になった湘南系海辺の建物のサッシ類であるとか・・・材質選定をしくじると、大変なコトになってしまう。

 

そういうワケで、本日はステンレスに関わるコトを書く。具体的には風呂の浴槽の手前に付けられている目隠し的な機能を持ったエプロンのコト。それを固定するために金具が付いていて、ソレがステンレス製なワケだ。

本日の問題となるステンレス製の金具

我が家は新築購入で、既に20年を優に過ぎたから・・・上画像のような金具は現在のユニットバスでは使われていないかもしれない。製品はINAXである。

この金具は加工が雑で、切断面が鋭利なままだった。だから掃除の際に何度かケガをしてしまった。気を付けていても、ちょっと触れただけで手指の何処かが切れた。だからゴム手袋をしてみたが、ゴム手袋も切れた。

そういうワケで、まだ若かったワガハイはしばしば東京都内に出かけていたから、ある日、京橋にあるINAXショールームに行ってみた。そしてユニットバスが展示されていたら、その製品も同じような金具が使われているのか確認してみようと思った。

そして全く我が家と同じ仕様のユニットバスは無かったんだが・・・もっと高級品だったワケだが・・・似たような部品が使われているのを見つけた。ショールームの人に事情を説明して、エプロンを開けさせてもらったからねぇ。

ワガハイ的には苦情を言う、というのではなく、問題の改善を提案してみた。まあ、ショールームで使われていた部品は、我が家のモノよりは幾らかマシな加工がされていたけれど、もう少し角を丸めた方が安全性が高まるコトについては、ショールームの方も納得されていた。

 

というコトで、これ以後、INAXのこの部品は改良されたのだろうか?そのあたりは分からん。そして我が家のユニットバスについてリコールのようなコトもなかった。

では、我が家ではこの問題の金具はど~したのか?というと、つい最近まで放置したまま、非常に入念に注意しながら、ワガハイが掃除してきたから・・・そしてたまにやっぱりケガしたけれど。

やっと購入!ステンレス用ヤスリ

あ!上画像は撮影バックにブログ書きに用いてるPCの蓋を使った。話が脱線するが、DELLの鈍足PCからマウスコンピューターのアウトレット品に替えてから、妙な誤変換がなくなった上に動作も圧倒的にキビキビとしていて快適だ。

 

話を戻す・・・コレは、カインズホームで売られているステンレス用のヤスリだ。コレで問題の金具の角を丸めてやろう、という魂胆。ワガハイ、持っている道具ってほとんど木工用のモノばかりだから、金工用は新規購入しないと無いんでねぇ。

でもまあ、鉄用のヤスリは持っていた。だが、コレでステンレスを削ったら・・・ヤスリが一発でダメになってしまうからな。数年前、割れた砥石の破片を使って削ろうとしてみたコトもあったが・・・予想通り、これまた無駄骨だったからねぇ。

ステンレスは金工素人にとっては厄介な素材だ!

ヤスリ面

とにかく、このステンレス用のヤスリでゴリゴリとやってみた。すると案外簡単に角を丸めるコトが出来た。最初の画像は、角を丸めた状態の画像なんだが、ほんの少し丸めただけで危険がなくなった。

な~んか、この金具を作った業者って、このひと手間を省いたな。なんか、INAXが納入価格をケチったのだろうか?

もっとも、ワガハイも・・・ステンレス用ヤスリをサッサと買わずにウダウダしていたから、何度かケガしたんだけどねぇ。とにかく、ようやく重い腰を上げて住居の危険個所を改善した。

これで、ワガハイがポックリ逝っても、妻がケガすることもあるまい。安心じゃぁ~!