Etsuro1のブログ

関東南部で寝起きする男の戯言記録

神奈川県中井町岩倉のヤマフジ

ヤマフジ (神奈川県中井町岩倉)

見事に仕立てられたフジではなく、野山に咲くフジの美しさこそ最高だ!と思う。若い頃は藤棚などのフジをバカにしていたワガハイである。それは不遜な態度であったと思う。若気の至りである。園芸のフジの美しさに気付いたのは50代になってからだから、基本的にガキである。

若い頃、なぜ野山に咲くフジを尊び、園芸のフジを嫌ったかというと、その理由はフジの葉の色にある。それはフジの花の色に対して葉の色が浅く、なんだか花を盛り立てないように見えたからである。

そしてそれは今でも、そう思ってはいる。葉の色はいただけない。なんか・・・もうちょっとなんとかならないか?と思う。だが、それを凌駕するだけの花のボリュームがあり、その魅力の前には葉色のコトなど些細な問題に過ぎないと思うようになった・・・というのが、割と最近のコトというワケだ。

 

いや・・・本当はフジを購入するのではなく、野山で好みのフジを見つけて、その一枝をちょっと切らせてもらい、挿し木にしてみたかったのだ。だが、気に入った野山のフジは、とても高いところに花を咲かせており、その一枝を切らせてもらうコトは現実不可能だった。

まあ・・・高枝切狭を持っていけば出来るかもしれないが・・・ソレって怪しい行動だよなぁ。

タネを採集する方法もあるが、たぶん交配されてしまうから違った感じになってしまうだろうし・・・とすると、沢山の苗を育てて、その中から選別しなければならない。そういうコトがやれるだけのスペースが我が家にあれば、やってみるのも面白いと思うけれど、現実は狭小庭なのだ。

 

野山のフジの良いところは、葉色の薄さを周りの緑が補って、よりフジの花色を際立たせてくれる。そして自然型の樹形というか蔓型というか、が面白い。

もっとも巻き付かれた方の木にとっては、フジは厄介者だろうが。

ヤマフジ (神奈川県中井町岩倉)

撮影は昨日夕方に行った。これから雨が降るというから、いよいよフジの撮影もギリギリのタイミングだろうと判断した。曇りの日の夕方というコトで、光線状態はすこぶる悪かった。やはり、こういう撮影では魅力的なハイライトが得られるキレの良い日差しが欲しい。

だが、いつまで待っても今季のフジの開花期において、そうした恵まれた日差しは得られそうになかった。仕方なく力技である。

RAW現像とフォトショップ仕事の為せる業!

コントラスト調整、焼き込み、色調微調整でそれなりに仕立てた。これ以上やるとお絵描きの領域に突入していくのでやめた。画像調整なしの状態では低コントラストで、のぺーっとした画像である。望遠レンズを使っているコトもあって、コントラストはややフラットな感じになるからねぇ。

我が家のフジの花房 (ブドウの巻きひげも混ざっている)

撮影から戻って薄暗い中、庭のプランターで咲き終わったフジの花房を切り取った。今季はタネを付ける様子を観察してみようと思ったので、一房だけは残した。

10本ずつまとめてみた

上画像のように31房であった。そして切らなかった1本を合わせると32の花房を付けていたことが判明した。

プランター植えでも、これだけ多くの花を楽しめる。フジは基本的にタフな植物だな。そして園芸品種といっても、まだまだ野性味を残しているとも思う。

今季は、お茶を濁したワケではないが、一番凄かったフジの風景を撮影出来なかった。たぶん、今年の春はフジの当たり年だったのでは?

  • 神奈川県愛川町半原の山並み(国道412号からチラリと横目で見た山は、フジ色でまだらに染まっていた)
  • 相模原市緑区三増峠周辺

以下リンク先で、フジの花の多いトコロを書いたが、上の二か所を加えておきたい。

etsuro1.hatenablog.com

ウコギの花も咲きましたよ!

花だらけ!撮影が追い付かない。