Etsuro1のブログ

関東南部で寝起きする男の戯言記録

時代考証・・・スネークマンショーで「イモ」って読んだのは伊武雅刀さんだったかなぁ?

時代考証というのがある。時代劇で目にするかなぁ?でも、昨今は相当に怪しいんだそうだ。妻曰く・・・

「あの着物の着方がオカシイわぁ」

それで東映YouTubeのリンクを妻に教えた近衛十四郎・品川隆二・・・最高だねぇ)

youtu.be

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それぞれの役に応じた着方があるらしく、着物の扱い方という観点からすると上リンク先の時代劇はリアリティがあるらしい。最近の映像作品では、そこまでのリアリティがない・・・というか不正確なコトが多々あるらしい。

流石、着物沼にハマっただけある。ワガハイにはそういうディテールは分からない。

etsuro1.hatenablog.com

読解っていうのは、ナニも知らなければ始まらない。その当時の生活様式や常識を研究し、あらゆる条件を踏まえた上でなければ勘違いして受け止めてしまうだろう。

だから、難しいねぇ。っていうか、困難!無理!

本日、このお酒のコトを書こうと思ったんだが・・・萩錦 生モト無濾過純米酒

時代考証というか、その当時の状況を思うコトによって、その作品の受け止め方が大きく変わるコトもあるのが古典だ。昔の幼児死亡率の高さを、現代の人間は時に忘れる。出産は命がけだったというコトも忘れる。疫病のメカニズムも神がかりだった。死生観も変わらざるを得ない。

礼拝への真剣度というか、依存度というか・・・切実さっていうのは洋の東西を問わず、現在とは比較にならなかった。そういう事情の中でのJ. S. バッハの音楽だった・・・。

1723年 春 娘クリスティアーナ・ゾフィア・ヘンリエッタ誕生
1724年 2月26日 息子ゴットフリート・ハインリヒ誕生
1725年 4月14日 息子クリスティアン・ゴットリープ受洗
1726年 4月5日 娘エリーザベト・ユリアーナ・フリーデリーカ受洗
    6月29日 娘クリスティアーナ・ゾフィア・ヘンリエッタ死亡
1727年 10月30日 息子エルネストゥス・アンドレーアス受洗
    11月1日 同人死亡
1728年 9月21日 息子クリスティアン・ゴットリープ死亡
    10月10日 娘レギーナ・ヨハンナ受洗
1730年 1月1日 娘クリスティアーナ・ベネディクタ受洗
    1月4日 同人死亡

1731年 3月18日 娘クリスティアーナ・ドロテーア受洗
1732年 6月21日 息子ヨーハン・クリストフ・フリードリヒ誕生
    8月31日 娘クリスティアーナ・ドロテーア死亡
1733年 4月25日 娘レギーナ・ヨハンナ死亡
    11月5日 息子ヨーハン・アウグスト・アーブラハム受洗
    11月6日 同人死亡
1735年 9月5日 息子ヨーハン・クリスティアン誕生
1737年 10月30日 娘ヨハンナ・カロリーナ受洗
1739年 5月27日 息子ヨーハン・ゴットフリート・ベルンハルト死亡〔1715年ヴァイマル生〕
1742年 2月22日 娘レギーナ・ズザンナ受洗

「バッハ 生涯と作品 ヴェルナー・フェーリクス 杉山好 訳」 講談社学術文庫 p.135-136より

注: 数字は漢数字からアラビア数字に変更

この表を読み取るに、そりゃあ受難曲のようなトンデモナイ音楽が作られるだろう、と思う。それを現代に演奏する場合は、あまりにも当時を想定しながら演奏すると(キリスト教信仰を持ち込むと)重くなりすぎてしまって聴衆はついていけないかもしれない。

ヨーゼフ・ウィレム・メンゲルベルク(Joseph Willem Mengelberg 1871-1951)の有名なマタイ受難曲のCDは「一度も聴かぬバカ、何度も聴くバカ富士登山みたいだ)」と言われた名盤だが、ワガハイは数年に一度は聴きたくなるバカである。その演奏はついて行けない人もあるとか(録音が古くて音が悪いっていうのもあるだろうが)

ワガハイ、何度聴いても涙しながらの鑑賞となる・・・ココで泣かずにど~する!みたいなバカである。

まあ、一度は体験してほしいメンゲルベルクだねぇ。

 

なんでこんなコトを書いているのかっていうと、高橋幸宏氏が亡くなられたニュースから思いを巡らせていたコトなのだ。ワガハイ的にはYMOはファンではなかった。だが、テクノポップなんていうコトが言われるようになった時代、その同時代を経験した人達でさえ、ど~してそうなったのか?っていう時代の空気を忘れているように感じた。

そうやって、だんだん分からなくなっていく。そうやっていつの時代にも新鮮な発見が勘違いされて受け止められて、イイこともワルイことも繰り返される・・・と。いつ生まれても一通りの体験の機会が与えられる、というワケか。

裏ラベル・・・静岡が東海道宿場町だった頃を想像させられる香味か?

そ~ゆ~ワケで、台湾有事が取り沙汰される昨今・・・ウクライナで起こっているコトさえ、教訓に生かせないのではないか?と思う。同時代の問題も、だ!

着物の着方も気にするコトなく、問題なく過ごせるからねぇ。苦悩の記憶を引き受け続けても呪いになりかねないケド。いっそ、全世界が痴呆症になった方がイイのかねぇ?

 

※ YMOを「イモ」って言って悪戯っぽい爆笑をしたのはスネークマンショーでの伊武雅刀さんだったっけ?