Etsuro1のブログ

関東南部で寝起きする男の戯言記録

プランターで育ててみた葡萄の収穫

プランターで育てた葡萄の収穫・・・マスカット・べーリーA

鉢植えやプランターで葡萄を育てるコトは出来るか?というと、微妙だと思う。数年間やってみたが、樹形はあまり大きくならないから育てているのかどうか微妙?という話だ。もっとも、ドンドンと大きくなってしまっては、盆栽的にサイズを押さえ込むコトが出来ないワケだから、手に余る状態になってしまう。

 

葡萄の栽培について書かれた本を数冊購入して、それなりに勉強してみたんだが・・・そのどれもがだんだんと拡大していく育て方の記述である。

「植替えの時には、鉢のサイズを一回り大きくして・・・」

この記述は、ナニも葡萄に限らずあらゆる植物栽培本にある文言だが・・・ソレやると、最終的には猛烈に巨大な鉢、もしくはプランターが必要になるじゃない?それって、実際問題として売られてないんだけど・・・ど~~したらイイの?ってな疑問が湧いてきてしまう。

それで、書籍の記述によれば一年おきに植替えするのが適当といった感じだが・・・ワガハイは状況によっては毎年植替えてみるコトにした。その手法に気付いたのは、ドウガネブイブイの幼虫が、葡萄のプランター内で繁殖したコトがあって、それに気付いたのは葉色の異変と時季外れの落葉だった。ヤツらは根を食べてしまうからねぇ。

夏に落葉・・・それはおかしなコトだからな。そして土の状態を見ても、なかなか乾かない・・・つまり、根が水を吸い上げていないという可能性大だ。それで根の状態を見るために、プランターから葡萄の木を持ち上げた。すると・・・水を吸収する細かい根が全く無くなっていたのだ。

そのかわりに・・・ポロポロと落ちてくるドウガネブイブイの幼虫である。その数なんと40匹余り・・・そんな状態だった。それで、仕方ないから真夏に植替え作業となった。土を全て入れ替えて、根がやられているから、それに見合っただけ剪定して枝葉を少なくした。勿論、付け始めていた実も外した。そして半月ほどは直射日光を避けて様子見した。

すると、新しい枝が伸び始め、作戦は成功した。

この経験でナニに気付いたかというと、樹形をかなりコンパクトに押さえ込むコトが出来たんである。つまり、時々だが思いっきり根を詰めて、鉢のサイズを下げて、枝葉も詰めればイイのだ。だが、この根と枝葉のバランスが合わないと徒長枝がガンガン出るケド。

もっとも、葡萄の冬季剪定って果樹の中でも最強クラスの強剪定だからなぁ。まあ、更に強い剪定というか、枝の整理が必要というコトだ。

そして、モノの本には鉢植えの場合は、樹勢の維持のために一年おきに結実させる、というようなコトが書かれていた。だが、植物のリズムを維持させるには、毎年結実させておいた方が調子が良さそうな感じもする。ただし、登熟させるのは一年おきだな。

つまり、青採りと登熟を交互にやるのだ。勿体ないけど花が咲き終わって実があまり大きくならない程度で摘んでしまう、というのが一年おきにあるというワケだ。

それで、今年は収穫出来て上画像となった。品種はマスカット・べーリーAで、収穫量は2房。たったの2房だ。しかも路地ものよりも一回り粒が小さい。だが、糖度はかなり出たと思う。ジベレリン処理をしていないので種ありだ。

普通、マスカット・べーリーAの収穫期は晩生種だからもっと遅い筈だが・・・鉢やプランターで育てると収穫は早くなるみたい。たぶん、芽吹きも早いところからして、地温の上昇が地植えよりも早いとか、そういう条件の違いからくるのかもしれない。

 

とにかく、収穫量を欲張らずに育てれば、2房位は自宅で葡萄狩りを楽しむコトが出来るので、モノ好きの方にはオススメですな。でも、たぶん・・・デラウエアの方が栽培は楽だろうなぁ・・・プロの畑を見ていても、実が小さい品種の方が葉も小さいように見えるし、小作りに仕立やすいかもしれない。まあ、ただでさえ小粒なデラウエアの房が、さらに小粒に仕上がってしまうとは思うが、それはそれで面白いかもしれない。

 

それで・・・マスカット・ベーリーAを収穫してナニスルか?っていうと、マスカット・べーリーAのワインのつまみにするんである。コレ、イイ感じなのでオススメだ。

「この葡萄の、この香味が・・・ワインになるとこうなるのねぇ~~、ふ~~~ん。」

という具合に楽しむ。

産地山梨では、甲州葡萄の収穫はコレからだが、葡萄狩りしたらワイン醸造にも使われる品種の葡萄を選んで、その品種に合わせてワインも購入して楽しんでみると面白いですぞ!一度お試し下され!!(その時、皮や種も合わせて食べてみてね。)

 

ワガハイ、葡萄の苗はココで購入した。

農業生産法人 株式会社植原葡萄研究所 (uehara-grapes.jp)