Etsuro1のブログ

関東南部で寝起きする男の戯言記録

「ロリアン 甲州 Vigne de Nakagawa 2020 GI Yamanashi 」

起床してからず~っとトンガでの大噴火による津波情報が続いている。大昔は遠くで噴火や地震があっても、それを知る術がなかったから、突然潮が引いたら高台に逃げろ!っていうのが経験則として伝えられた。ワガハイの祖母は、海岸沿いで生まれ育った人だったので、急な引き潮の危険性を嫌になるほど聞かされた。

情報が伝わるというのは、危険回避になんと素晴らしいコトだろうか。だが、経験則というのも忘れてはいけないし、伝えておいた方がいいコトだな。情報がなくても自力で判断しなければならない時というのは、あり得るからなぁ。

 

それでトンガだが、いったい何処にあるのか?ワガハイは太平洋の南半球・・・だいたいニュージーランドの北辺りだったな?と、記憶を頼りにグーグルマップで見てみた。マップの倍率を上げていくと、国名が表示される前に島のカタチが表示されてきたんだが・・・見当をつけて拡大していったところ、ニューカレドニアだった。トンガは何処へいってしまったんだだろう・・・するともう少し右側に「トンガ」と文字だけが表示された。

フィジーより東に位置していたんだなぁ・・・ニュージーランドからみると北北東の方角なんだな。地図上から一発で「トンガ」を拡大表示出来る人って凄いなぁ。コレは難しい。

 

で、例によって脱線して、地図上の海面を放浪していると「Majuro(マユロ or マジュロ)」というのを見つけた。マーシャル諸島共和国かな?そこにはローラ・ビーチというのがあり、白い砂浜に木製のベンチなどあってイイ感じなんである。だが・・・津波被害は大丈夫だろうか?環礁だから高い所ってないだろう。木登りするしかないんだろうか?美しい画像を見ながら心配になってきた。

この環礁へは、日本が水の供給に関して協力しているみたいだ。「マーシャル諸島共和国マジュロ環礁水供給システム改善計画予備調査報告書 平成18年4月(2006年)独立行政法人 国際協力機構 無償資金協力部」というPDFへのリンクが、グーグルマップに表示される。海水を淡水化して飲料水を作っているのかな?

グーグルマップから得られる情報からすると、教会が凄く多い。ザッと数えて11見つかった。ガソリンスタンドに石油精製所、スーパーマーケットが数軒・・・病院、ホテル、そしてマーシャル・アイランズ・アマタ・カブア国際空港(Marshall Islands Amata Kabua International Airport)が、環礁の細いところにピッタリと収まるように建設されている。ストリートビューは表示されないが、部分的な全周画像を観察するに・・・津波ヤバイなぁ。

マーシャル諸島だけでなく、津波被害があるだろう。コロナ禍でも自然災害は待ってはくれないからなぁ。

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ロリアン 甲州 Vigne de Nakagawa 2020 GI Yamanashi 

さて、話題は変わってお久しぶりの酒ネタとなる。地震が起ろうが原発が事故ろうが、どっしり構えて酒を味わいたい、と言ったのは、某工芸の大家なんだが・・・被災見舞いには一升瓶を贈ってくれる位の粋な計らいが欲しい・・・とまで言っていたんだが・・・いざというコトが起きた時、ワガハイは革軍手やブルーシート、ガムテープやロープなんかを送ったんだなぁ・・・その人にねぇ。後日お会いした時に、

「いや、いろんな人が物資を送ってくれて有り難かったんだが、箱を開けると送り手がナニをイメージしていたかが分かって面白かったなぁ」

と言われた。ワガハイが送ったモノで、意外と真面目なヤツだ、と思われてしまったようだ。これはちょっと不覚であった。

銃弾が飛び交っていようとも、「そうかそうか・・・」と言いながら酒を呑んでいる、というデカイ男というか、バカな男っていうのもイイんだがなぁ。そういう器は残念ながら持ち合わせていないようだ。

 

美味な酒であろうと、不味い酒であろうと、「そうかそうか・・・」と言って呑んでいる・・・というワケにはいかないしなぁ。まあ、一口呑めば気になるコトが起ることが多いもんだ。この白百合醸造ロリアン甲州は、醸造のコトよりも先ずは畑の葡萄が素晴らしい!もう絶対に間違いなく畑の管理が素晴らしいはずだ。甲州種というのは、力強い特徴を有する品種ではないと思っていたが、淡麗系ながら力強さを感じるのだ。葡萄の生命力とでも言うようなパワーは感じられた。糖度が高いだけでなく、酸も苦味も綺麗だ。

スーパーマーケットで鮮度良好なカマスが入手出来たので、コレを菜花とあわせて半焼き半蒸し調理で食しつつ、この甲州を呑んだんだが・・・至極の相性だった。

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裏ラベル

胡麻アレルギーだからオリーブオイルを主体に使っている我家の料理だから、ナニ作っても和洋折衷の雰囲気になりやすい。だが、そうした料理スタイルにピッタリと合いやすい甲州のワインだった。

「中川君春氏が育てた甲州・・・」と裏ラベルに表記されるように、やっぱり畑が限定される程、香味のフォーカスというのもシャープになってくるな。

etsuro1.hatenablog.com

新巻葡萄酒「甲州2021」もフォーカスがしっかりとした香味だったが、このロリアンもそれに並んでイイ感じであった。ただ、ロリアンに関しては醸造で、もっとこの葡萄の魅力を引き出せる余地があるんじゃ無かろうか?とも思った。もっと繊細に仕込めば、もっと綺麗でパワフルなワインになるんじゃなかろうか?と感じたのだ。その問題は、抜栓してしばらく置くコトである程度解決するケドね。

 

因みに「そうかそうか・・・」っていうの白隠慧鶴(はくいん えかく)さんを念頭に置いているんだな。