厄介な問題が起こった。庭のブルーベリーが危機!
大量収穫だったのに。
ブルーベリーの根本に木くずがあるコトを妻が見つけた。朝、メダカにエサをやり、ブルーベリーの収穫をするのだが、その時、異変に気付いた。
まあ、そういう場合は大概、カミキリムシの仕業だ。蟻の場合もあるけれど。それに今季は庭でカミキリムシを数匹捕殺しているし・・・なんか我家の庭は、ヒヨドリやハクビシンだけでなく、虫たちの楽園でもあるようだ。
それだけ周辺に植物が減ったというコトか?周囲を見ると我家の小さな庭が、最も多様な植物が植えられているから。
しかし・・・ドウガネブイブイがやっと下火になってきてホッとする間もなく、カミキリムシだろうか?
問題は、こういうコトになると妻は対処が苦手だ。農薬を使わない自然農法をやっている人だけに、農薬の知識もない。
「スミチオンだな。やってみる?」
そう言うと、及び腰の様子。顔色が曇る。
ネットで調べるとスミチオンの20倍希釈という記述があった。それを穴に注入するという。
いや・・・50倍だろう、とワガハイは思う。ナニに対してだったかは忘れたが、一番濃い濃度での使用は50倍というのが能書きに示されていた記憶がある。だから多分、50倍がひとつの限度なのではないか?と、ワガハイは考える。
「50倍に薄めて、スポイトで執拗に注入すればイイんだよ。手袋を忘れずにして。」
そう言っても、やる気のない気配。
「とりあえず、分かり易いように穴に爪楊枝を挿しておいてくれ!」
と指示した。それが上画像の状態である。
根元だからねぇ・・・作業姿勢が辛い。なんで腰痛持ちにやらせるの?と思いつつも、出来ればブルーベリーは救済したい。枯れてしまったら仕方ないから植替えるけれど・・・最近流行りの大粒種にするけど。
工具箱を開けるまでもなく、現在我家には直径太めの針金しかない。そこで酷暑の最中にホームセンターに行く。適当な針金を購入し、その針金をブルーベリーに開けられた穴に突っ込んだ。それは8cm程のところで止まった。
さて、この先にナニガシカの幼虫がいるのだろうか?はたまた諦めて、別の場所に行ったか?
穴は斜め下向きに掘られていたのが気になる。今までの経験では、カミキリムシの穴は水平から斜め上、若しくは上に向かって掘られているケースばかりだったから。
下向きに掘削するコトもあるのだろうか?まあ、カミキリムシにも個性があって、そ奴がワガハイのようにへそ曲がりならばS字、クランク、一本橋ってな掘り方をするかもしれない(あ!コレはバイクの教習コースの内容だな)。
とにかく、非常に狭いトコロに身を置いて作業しなければならないので、要らない枝を整理し、草取りをし、現場周辺を掃除した。そして状況はより深刻度を増した。
ブルーベリーの裏側へは都合上回り込めない。そこで裏側も確認したいトコロだ。手鏡が欲しい。
だが以前、ナニガシカのコトにおいて、我家には適当な手鏡が無かったのだった。だから探すまでもなく、手鏡が必要ならば買わなければならない。
あああああ・・・この暑い中、また手鏡を買いに出かけなければならないのか。
一旦、家の中に入り、茶など飲み、方針を考える・・・とりあえず、カメラで撮って状況を確認してみよう。
そうして撮ったのが上画像だ。非常にカメラを入れ辛いトコロで撮ったのでブレている。拡大率も高いので、オリンパスの手振れ補正の性能限界を上回っているブレというワケだ。
カメラを保持する姿勢も辛かったので、手がプルプルと震えていたからねぇ。
それで・・・蟻が沢山いた!
これはナニを意味するのだろうか?
ま、とにかくやっぱり手鏡を買ってこよう。
今度は100均に行った。最も手近のトコロには手鏡は無かった。100均のハシゴ・・・というかドラッグストアならあるかもしれぬ、と思い、至近のドラッグストアに入る。
あった!だが、それはショッキングピンクで縁取られ、おまけに柄の部分がハートマーク的な意匠になっていた。
コレでも機能的には問題ない。ブルーベリーの根本の裏側を観察するには十分だ。
だが困った。ナリフリに拘る人間ではないけれど・・・コレを持ってレジに行くのは躊躇する。
結果・・・購入を断念。
別の100均にクルマを走らせる。
シンプルな白い縁の、四角い手鏡を購入。
で・・・ソレを用いてブルーベリーの裏側を入念に点検したところ、穴状のものは見つからなかった。ただ、幹の表面が削られたような跡があった。
現在、状態の変化を観察中である。出来ればスミチオンは使いたくないけれど、本日の夕方の状況次第では50倍希釈のスミチオンを注入することになる。
スミチオン・・・あの臭いがまた、嫌いなんだよなぁ。アディオンよりはマシだけど。
次回に続く。