フジの房がドンドンと伸びる。今季も沢山の花芽を付けた。
何年前だったっけ?成城学園前のDCM成城店(買った時はくろがね屋)の屋外売場で見つけた。たまたま通りがかりで入店したらイイ感じでフジが咲いていた。それで買うしかない!と決断したんだなぁ。
購入して翌年は、植替えと剪定の為に花はお休みにして、その翌年からは毎年咲いている。もっとも思い描いた樹形でもないし、本当はもう少しコンパクトにしたい。藤棚に仕立てるような敷地空間がないのだから。
長期計画的には幹を太くし、枝(蔓)を詰めて咲かせたいのだが、これはハードルが高い仕立て方だと思う。それはかつて、通りがかりの知らぬ家の玄関先に見かけたカッコいい仕立て方だ。
やってみたいんだけどねぇ・・・そこへたどり着く最短コースは分からない。見当をつけて試行錯誤中。ただ、フジは基本的に剪定や植替えを嫌う傾向があるらしい。とすると、花は一年おきにして剪定で樹形を作っていくのがスジなんだろう。
でも、花は毎年見たいというのが欲望だ。なかなか花を眺めるコトと、樹形を整えるという願望の両立は困難なコトに気付く。
今季、マスカットベーリーAは相当に慎重な行動をしている。イースターは過ぎたし、例年ならばサッサと葉を広げ始める頃にもかかわらず、まだ上の画像のような状態。地植えは更に遅れている。経験的には鉢植えの芽の展開の方が、一週間程度先行するからねぇ。
確かに今日は、小雨でやや冷えている。
この芽吹きの遅れの理由は定かではない。単に暖かいとか寒いとかいう話しでもないかもしれない。一応、暖冬傾向であったから、休眠が中途半端だったか?見た目は一応、休眠していた感じだったけど・・・うたた寝だったのだろうか?
そんな感じで休眠打破!といった劇的な展開をしてこない。寝起きが悪い感じ。
雨上がりに撮影したから水滴が沢山付いている。春は雨が多い。雨に濡れたチューリップは「一雨ごとに暖かくなる・・・」と、嬉しそうに話していた祖母を思い出す。それは祖母の決まり文句だった。最晩年はボケに呆けて、ワガハイが誰なのか、息子や娘さえナニ者なのか分からなくなったが・・・それでも「一雨ごとに暖かくなる・・・」と、真夏に言ったりしていた。
たぶん「一雨ごとに暖かくなる・・・」というコトが、人生のなかで相当に嬉しい出来事として実感が強かったのだろう。寒い東北の出身だったから尚更だったのかもしれない。
ワガハイは神奈川県生まれだから、そこまでこのコトバに思い入れはないけれど。