酒瓶のラベルデザインは、シンプルイズベストの傾向があるように思う。
先ず紙質も凝り過ぎない方が、概ねイイ感じがする。印刷も色数が多すぎない方がイイ。つまり問題なのは中身なのだから。
ただ、始めて見る酒は、外見と対面しなければならないから、ボトルからくるイメージっていうのは避けて通れない。だからラベルデザインも吟味しなければならない、というのは分からないでもない。
それで本日は、オーストラリアの赤ワインの話しになる。
PETE'S PURE 2023 MURRAY DARLINMG, AUSTRALIA PINOT NOIR
一本1500円以内のピノノワールとしては、コレってど~なんだろうか?という前に、難しいコト言わずに楽しいパーティーのお供に・・・という向きのワインだ。例えば、とても気楽なピザを囲んだ仲間の集まりの差し入れにイイ感じだと思った。
間違っても、ヘヴィーなフレンチのフルコースに合わせられるようなワインではない。
だが、ピノノワールらしく軽やかな味わいが手軽に楽しめるので、ワインが好みではない人でも飲めるかもしれない。だから気軽なパーティー向きなのだ。
ブルゴーニュの凄いヤツと比較しても仕方ないからねぇ。
最近では新型コロナはニュースにもならず、以前の日常を取り戻しつつある昨今だけど、身の回りをみると案外罹患されている方がおられる。もう、インフルエンザなのかコロナなのかゴチャゴチャな感じだけど。
それで、こういうワインを呑むと、ナニガシカのパーティーに差し入れしたくなる気も起きてくるけれど・・・やっぱり昔々の旧型コロナで酷い目に遭ったワガハイ的には、もう二度とコロナウイルスに攻撃されたくない。だからまだまだ慎重派なのだ。
このワインを手土産に・・・というシチュエーションは、当分はないだろう。
そういうコトを思いつつ、自宅で呑んだのだが・・・ま、端的に言って多くを期待してはいけない。大きな不快感は無かったので、その点は安心出来る。そりゃあ、詳細にテースティングすればイロイロ出てくる不満はあるけれど。
偉そうなコトを書いていると思われるかもしれないが、でも、そ~ゆ~ワインなんですぅ。
表ラベルのデザインだって、なんでわざわざ透明なシールと紙製のシールの二種類を使っているんだろう?謎の伯父さんのイラスト・・・ま、生産者の似顔絵なんだろうが・・・という点では生産者なのかプロデュースする側の思いなのか知らんが、強いナニガシカがあるんだろうが。
コレ、紙製ラベル一枚で成立させちゃ、いけないんだろうか?ワガハイ的には酒屋の棚に並んだ状態では、このラベルデザインは見てくれが弱いケドねぇ。
やっぱり透明ラベルは印象が薄くなるワなぁ・・・透明なだけに。
赤ワインが薄緑色のガラス瓶を通して黒っぽく見えるトコロに、白ヌキで似顔絵がくればインパクトがある!と思うのは、コレを単独で見ている時の印象に過ぎないと思う。
こういったトコロからも、ワガハイは見るからに怪しいワインだと感じてしまうのだった。だが、ナンで買ったか?というと、店員さんがお勧めだったからだ。そして店員さん曰く「楽しくワイワイ、軽~い感じで呑んじゃうワインです!」というコトだった。
で・・・
まさしく、その店員さんの言葉に嘘偽りはなかった。ホントウにそういうワインだった。
つまり・・・ペラい!
なんか、ノリがイタリアの安いワインに似ているけれど・・・安定剤(アカシア)、酸味料まで入っているけれど・・・この値段帯のクセに!そういう難癖は置いておくとして、紙パックのワインよりは圧倒的にそうした余計な添加物の使い方も上手な感じだった。
酸味料は・・・ま、補糖の意?かな。
でも、やっぱりその酸はしっかりと浮いてくるケド。
安定剤は、入れておかないとクレームになるかもしれない価格帯か。
いや・・・イロイロ物の値段が上がっているからねぇ・・・とは言いつつも、このワインは内容的にはチト高いかなぁ。あと300円は安くした方が、内容的には身合っているような気もした。ソコは円安が理由というコトにしておこう。