2月に入ってしまった。大したコトもやらぬうちに、1月が終わってしまった。こうして老いていくのだなぁ・・・若い頃に比べて一つ一つの動作が、少しずつ緩慢になってきて、さらにすぐ疲れるから休憩をする。当然だが能率は著しく低下する。
こうした能率の低下は、男性更年期障害の可能性もあるとか言われている。ソレを単なる老化現象として諦めてはいけない、という意見もあるみたいだ。だが、更年期ってソモソモが老化は老化じゃね?と思うんだけどねぇ。ナニガシカに言い換えて、老化を認めないという抵抗かいな?
今までイロイロ病気や怪我をして、入院もした。誰でも生きていれば、一回位は入院するコトはあるだろう。長生きになれば尚更だ。ドンドンと高齢化社会のディープな領域に突入していくこの国って、そりゃあ、いろいろなコトがスローになるのが自然のナリユキではないだろうか。
でも、ソレって悪いコトばかりではないと思う。高齢化社会になるほど仕事は遅くなるが、考えようによっては丁寧な仕上げに繋がるかもしれない。これからはトヨタも、体育会系の企業体質を変えていってもいいのかもしれない。
「今日はシリンダーブロックを作業台に固定したから、その先は明日にしよう。無理してやると怪我するからなぁ・・・さあ、もう旨酒呑む準備しよう・・・」
そういう企業体質にかわって行く・・・すると生産する車が自然とアーティスティックになっていく。非現実的なコトを書いているけれど・・・新しい発想は戯言も無ければ始まらないのでは?
真面目(正攻法)なコトばかり考えていても、打開策(新発想)が見つからないコトだってあるさ!
クルマに関しては魅力的なモノが少なくなったと思っているが、バイクを見ていると、ホンダ、スズキ、ヤマハやカワサキがつまらない。だから大型バイクになるとBMWに行ってしまったり、オフロードになるともっと顕著で、国産バイクにはソモソモ選択肢が無い。それでハスクバーナとかKTMとか、GASGASなんか面白いよねぇ・・・というコトになる。ワガハイ的にはBETAだけど。
なんか・・・海外勢の方が圧倒的に魅力があるんだけど。
国産勢って、実用重視で真面目なんだけどねぇ・・・(だからカブでいいんじゃね?)
それで、つまらない日本酒が多くなってきた気が、しないでもないのだけれど、ソコソコ造りの大きな酒蔵ながら「菊姫」は堂々たる酒を出し続けているなぁ。
正攻法の味わいながらも、ユルリとした遊びのある香味空間という理想郷!
(あのねぇ、気を付けないと日本酒も海外勢にやられる日がやってくるかもしれない?)
この「菊姫」、数ある山廃純米酒中の定番で、フルボディの中のフルボディ・・・つまり濃醇酒の代表だ。今さらナンダカンダ語る必要もない。
石川県を応援!という気持ちもあるけれど、やっぱりこの季節には北陸の酒を呑みたくなる。だが、我が環境で入手出来るのは「菊姫」と「天狗舞」ぐらいなのだ。能登酒は入手不可。昔々「大江山」「宗玄」を置いていた酒販店もあったのだけど・・・今はない(案外、横浜に行ってデパ地下の棚を探せばあるのかなぁ?)。
というワケで「菊姫」を購入する。しかもイオンだからねぇ。
濃醇な酒って、口に入れる量が減る。チビチビ呑むスタイルになってしまう。その結果、呑む速度が落ちる。酒の時間が長くなる。いつまで経っても食事が終わらなくなる。一日の終わりにゆったりと寛ぎながら、山廃の複雑な酸と旨味の掛け合いを楽しむ。
大人の時間だねぇ~~~!と、ご満悦の自己陶酔。
いや、実態はジジィの時間・・・ジジィの自己陶酔ではある。
実に、自己陶酔は楽しい。
そして造り手を賛美しながら味わうのは最高だ。
とにかく「菊姫合資会社」のお仕事は素晴らしい。。冷~ぬる燗がイイ感じ。ただしこのお酒、熱燗は向かないように思う。熱燗は燗冷ましになってくると、苦味がやや立ってしまうように感じた。抜栓後の変化については、4日間では目立った劣化はなかった。
●菊姫の蔵人さん達も、家族が罹災されていて大変みたいだ。他の能登杜氏さん達の造りによる酒蔵でも、同様なのだろう。(詳細は以下リンク先参照)