ナニゴトもシビアに考えすぎるのも、精神衛生上よろしくはない。だが、正常性バイアスが強すぎる嫌いがある日本というお国柄だ。もっとも、ソレが本当に正常性バイアスなのかどうか?という気もするが。
ウヤムヤ、事なかれ、水に流す・・・本当のコトは柔く包んで驚きを少なくし、ソレをオブラートに包んで、などと言うけれど・・・なんか甘く考えすぎているようなコトが多いのでは?とも思う。
いや・・・思考停止って言った方がいいのか。いやいや、考えてはいないだろう。専門的な方々の中から、都合の良いコトバが出てくるのを待っている・・・そしてそれを我がコトのようにしてしまう。そして外れの場合は自己責任を躱す。
いやいや・・・躱さない。人のウワサの七十五日と言うではないか。ちょっと我慢すればイイのだ。だから蒸し返されるのは困る。そんなコトされたらやっと躱せたと思ったコトが継続してしまう。
大切なのは、メディアに採りあげられなくなったから終わったワケではない。ドラマの最終回を迎えたワケではないのだ。でも、なんかメディアってぇのは、どこか虚構の要素があるから、ドキュメンタリー番組でもドキュメントになってないからなぁ。
先ず、気になるのはカメラワークだ。何処で映像を学んだのかは知らんが、絵作りをやり過ぎてはいないか?と・・・思うのだ。
或いは、レポーターの顔ばかり映していても仕方ないだろう。もっと状況を映せ!と呆れたりする。「現場からは以上です!」って、ほぼレポーターの姿しかなかったじゃん??という映像が、多く流れた。報道関係者が現場入りした報告ってな映像だったのだろうか?「私たち、途中で怠慢こいてませんよ~。ちゃんと現場到着してますぅ~!」ってな、上司への報告映像だったんだろうか?
コレって、カメラマンがイマイチなのか、ディレクターがイマイチなのか?はたまた報道デスクがイマイチなのか?全部イマイチなのか?
災害現場を報告し、記録するというのは案外、映像専門教育を受けた人たちほど妙なコトにハマるようにも感じている。つまり映像として作り過ぎ!一体ナニを撮ろうとしているのか?安定した構図、白トビしない映像、適切な露出補正・・・そんな技巧よりも、ソリッドかつクールに状況を撮るという端的なコトが出来ない。
或いは、情緒的になり過ぎる。
そんなワケで、輪島朝市の被害状況が端的に伝わったのは、Yuotubeの映像の中の方にあった。
「南谷良枝商店」様の映像、お陰様で状況が分かりました。ありがとうございます。
この映像を見るコトで、ようやくワガハイ的には被害のリアリティを感ずることができた。短い映像だが、この苦境をどこのテレビ局も撮れなかった、と思う。
イメージカットが上手に撮れるのが、映像(写真)が上手だと思われ、そうした誤魔化しの技法がもてはやされてはいないだろうか?撮影の基本は永遠に不滅のはずだ。現実に忠実というコトはど~ゆ~コトなのか?という問い続けだろう。
そして比喩が必要とされる場面は、死体を直接撮影するのではなく、尊重しながら事実をどの様に記録するのか?というコト位だろうか?
かつて、ドキュメンタリー映画の監督さんは、「血糊をリアルに作るコトとか、激しく血しぶきを飛ばすとか、それで喜んでいるアホ!」なんて言ってた。酒も入っていたから具体的に商業映画のアレコレを例に挙げて、切れ味の良い名刀を振るっていた。
「ごもっともです!そりゃあ、そうです!」と、ワガハイも同意だったが。
とにかく、言うまでもなく、既にテレビや新聞という報道のプロって、全てとは言わないが終わっている。もっとも「日本に報道なんてあったんかい?」って言う人もおられるだろうが。
結局、プロの仕事の多くが終わりを告げている。映像教育を受けた人ほど、そのセオリーやら習慣に毒されている。そしてその型に合わせてしまうので・・・もう、ナニを撮っても同じだ。それは、世の中がそういった映像を良しとする価値観によって形作られている点もあるだろう。発信者と受け手の関係で形成されていくもんだからねぇ。
だが、やっぱりドキュメントは難しい。技術なんぞクソくらえ!なんである。
もっとも希望もある。終わったならば、始めればよい。
ところで・・・
腰痛緩和の薬として、整形外科から変な薬が処方された。覚えづらい名前だ。コレでまた、飲む薬が増えた。こうして老人は気づくと毎日山盛りの薬を飲み続けるコトになっていくんだなぁ・・・と実感した。身体の衰えに応じて、受診科目も増えていくから処方される薬が増えるのは当然。それが徐々に増えていくから恐ろしい量を服用しているコトに気付かず・・・ってな塩梅になるのだろう。
ワガハイも、いよいよお椀に山盛りの薬を飲む日々が近づきつつあるんだろうか。
嫌だねぇ・・・ボケてしまえば判断のしようがないが、ナントカ薬から脱却して過ごせるようにしたい。この「のいろとろぴん」という薬は、長期間使っても副作用の報告が少ないらしいが・・・ワガハイが長期に渡ってのみたいのは薬ではなく、酒なのだ!コーヒーなのだ!!
目下、この件に抵抗するには神頼みしかない。不謹慎ながら、イエスさん、マリアさんだけでなく、薬師如来さん、バッカスさん、松尾さん(松尾大社・酒の神)にもよろしくお願いしたいと思う次第なのだ。
もう、総動員!
あの手、このテ、お願いしたい。別に参拝などしないし、お賽銭も入れないけれど。
この薬、〈帯状疱疹後神経痛、腰痛症、頸肩腕症候群、肩関節周囲炎、変形性関節症の治療に用いられます〉んだそ~だ。そして成分は〈ワクシニアウイルス※を皮内接種した家兎の炎症皮膚から抽出した〉ナンチャラだそうだ。
ナンだか・・・
ワガハイは、
ついに・・・
ウサギさんの膿を舐めるというトコロにまで、なってしまったんだろうか?
トホホ・・・
ウサギさん、ありがとう。
アナタのおかれた苦境によって、ワガハイは救われているのだ。確かに穏やかな作用の薬だが、腰痛は緩和している。だが、その作用のメカニズムは解明されていないらしいが。
つまり、意味不明だけど利くモンを処方されたワケだ。
ぶっ壊れた身体には、得体の知れぬモノが効く・・・不老不死の薬を求めた古代のナンチャラ皇帝みたいに、イザとなったら水銀だろうが、果ては核物質だって飲みますよ!ってなモンなんだろう。
こうして徐々に終末に向かっていくと・・・
そしてこの薬の副作用の中には・・・放屁過多。
なんか、そういうコトもあるらしい。そうなったら、せいぜい威勢の良い放屁を楽しむコトにしよう!ナニゴトも楽しみは大切だからなぁ。
※ ワクシニアウイルス(Vaccinia virus)・・・オルソポックスウイルスに分類されるDNAウイルス。ウイルス療法や、組換えワクチンのベースなどとして利用され、「癌に対するウイルス療法」「H5N1高病原性鳥インフルエンザワクチンに対する組換えワクシニアウイルスワクチン開発」などに使われている・・・らしい。
Vacciniaって、要するにワクチンの語源?じゃなかったっけ?それで〈鳥インフルエンザワクチンに対する組換えワクシニアウイルスワクチン開発〉って、なんかワクチンしか言ってね~んじゃね?変なの。