昨日に続き、ルバイヤートのワインである。しかも、この「ルバイヤート マスカットベーリーA樽貯蔵 バレルセレクト 2020」については何回書いたことだろう。
どうやら3回目突入のようだ。
で・・・3回ともラベルの画像なんだから、使いまわしでも問題ないように思うものの、毎回新撮なのだ。だから微妙に画像が違う。
いや・・・グラスに注いだワインの画像とか、そ~ゆ~のを撮影して使うというコトも考えないワケではないんだが・・・ど~~も、夜になって、腹も減って、コルク栓を開けてグラスに注ぐと一通りテースティングし・・・もう、その時点で気分は撮影モードではなくなる。
故に・・・結局撮影出来るのは翌日の空瓶というコトになる。
とにかく、1555本限定醸造のうちの3本を我家が呑んだ。全量に対して0.1929…%を呑んだワケだ。
で・・・このワインについてアレコレとテースティング結果を述べるなどと言ったコトはしない。それでこのワインを語るとすると、せめて我家だけで全量の1%程度は消費してもイイんじゃないか?と思える程の美味ワインである。
1%=15.5本だから・・・まあまあ現実的な数字だよねぇ。
せめて0.5%は消費すべきか?
今度、蔵に行った時には、コレを3~4本購入して、一応0.5%程度を消費したコトにするか?
このような購入量だと、200人いれば完売してしまうワケだよなぁ。コレって醸造量として多いのだろうか?少ないのだろうか?
まあ、多くはないよなぁ。コレ、万一にもインバウンドでヒートしてしまったら、ワガハイは一滴も呑めなくなってしまう。
いやぁ・・・なんか、可能性ゼロってワケじゃないような気もする。まだ今のところはマスカットベーリーAのワインって、一流の格付けにはなり得ない品種だとは思うけれど、それは要するにワインの基準を牛耳っている欧州の価値観に過ぎない。それをチョちょいと突けば、そんな価値観は崩壊するかもしれない。そうなってくると、日本ならではの赤ワイン用ブドウ品種って言ったらマスカットベーリーAってコトになるよなぁ。
そりゃあ、昔のマスカットベーリーAのワインっていうのは、重くしつこい香味のものが多かったし、やけにドロッとした感触のモノもあったし、そもそもハイブリッド品種故のアメリカ品種由来からくるフォクシーさも、淡いながらも感じられたし・・・やっぱり洗練度の高い料理には邪魔をするワインだった。
でも、それが不味い味わいというワケではなかったと思う。特にワインに興味のない方にとっては、アルコール入りジュースみたいな感じで呑みやすくてウケたコトもあった。そ~ゆ~マスカットベーリーAを今でも作っているワイナリーもあるけれど。それはそれで、今呑むと懐かしさも感じたりするけれど。
あ!案外、こういったワインの香味も昭和レトロ感たっぷりと言えるかもしれない。
なんか、江戸切子的なグラスに古風なマスカットベーリーAのワインを注いで、木造平屋8畳間の座卓で正座していただく・・・ってなスタイルもいいかもしれない。ぶどう寺 大善寺のワインとか、そういった空間でいただくとイイ感じだろう。
大善寺のワイン・・・コレ、ある意味フルボディだからねぇ。ブドウの旨味が凝縮された味わいは、おそらく山梨最強クラスだろう。だから、妻などはコレだけで満腹になるらしい。今度、勝沼へ行ったら久しぶりに大善寺も行きたいものだ。
と・・・ここまでルバイヤートのコトを書いてない。だが、要するに大善寺のワインと対極にあるようなマスカットベーリーAは、上画像のラベルに書かれてある通り、韮崎市穂坂地区で栽培されたブドウ※1であると・・・しかも選りすぐり、野生酵母、それはそれは嬉しい情報ばかりだ。
「しっかりとして力強く飲みごたえのある味わい・・・」と書かれているが、その香味の中にはしっかりとしてキレのある酸が控えている。コレがなかなか綺麗な酸で、微粒子の酸が舌上に薄く広がって消えていく有様は、名だたる欧州の銘醸地産ワインの雰囲気を漂わせ始めていた。
つまり今年5月に呑んで、9月に呑んで、そして今月呑んだ経過観察からして・・・熟成だねぇ~。もうしばらく、穏やかな眠りについておかせたい。来年の香味を試してみたい。まだまだ伸びしろはあった。
やはり、1%購入って、アリなんだよなぁ。現実的には保管場所が無いんだけどね。
※1 韮崎市穂坂地区って、だいたいマルス穂坂ワイナリーがある辺りだよなぁ。