食べ物ネタが続く。
先月末の休日、妻もワガハイも朝からバテバテだった。こういう時は、食欲が落ちたら更に体調不良につながってしまう。だが幸いなことに、腹は減る。
というコトは・・・今のうちにナニがスタミナ補給をしておこう、というコトになった。
だからと言って、特別なモノを食べる必要などなく、いつものように栄養バランスに気を付けて、暴飲暴食を避けていればいいのだ。
暴飲?
旨酒を前にすると、ついつい酒が進んでしまうのは人情。だが、最近は以前に増して自制心が強く働くようになってきた・・・と思う。旨酒だからといって、スイスイ呑んでしまわなくなった。それは酒が弱くなった、ワケでもない。旨いからこそ、この位にしておこう、と思うコトが強くなったのだ。
特に、旨い日本酒って、口に入れるモノとしては美味すぎる液体なのだ!
美味すぎるというのは、決していいコトではない。ある種の魔物である!
そう、思うコトが強くなったのだ。
では、不味い酒を呑めばいいではないか?という意見が出そうだが、それはそれこそマズイのである。マズイものを身体に入れてイイことなどない。不快なコトをわざわざする必要もないだろう。精神衛生上良くないコトを、進んでやる必要はないのでは?
とにかく、節度を保って酒を楽しむ・・・というよりは、やっぱり旨すぎるというコトに、危険性を自覚したんである!この歳になってようやく、だ。
過ぎたるは猶及ばざるが如し・・・なんである。
だから、チビチビと楽しむのがイイのだ。
というワケで、バランスの良い食事を普通に食べていればいいのだが、そうは言っても、ナニか少し特別なモノを食べると、やっぱりなんだかイイ感じはしないだろうか?まだ続く残暑を乗り切るためにも、ナニかで弾みをつけたいと、思ったりはしないだろうか?
それで思いついたのは・・・スッポン!
これは間違いなく、強力に素晴らしい食材だ。夏のウナギよりも圧倒的に強力である。それは既に30歳代後半で経験している。暑い中、汗ダラダラでスッポン鍋を突くんである。そして純米燗を楽しむのだ。
そして・・・ドジョウ!
これもまた、素晴らしい。独身の頃は柳川鍋とか柳川丼を食べに駒形に行ったコトもあった。だが、あの頃はそういう愉しみを全く理解しない仲間ばかりだったので、一人で行った。
でもまあ、一回位、スッポンやドジョウを食べたからって、ナニかが変わるってなモンじゃないかもしれない。要するに気分だけど・・・気分がイイからいいんである!
だが、今回はふとアタマを過ったのは・・・馬刺し!
これに妻も同意した。いや、むしろ妻の方が乗り気になった。というコトで静岡県御殿場に出かけた。
例によって行きつけの酒販店に立ち寄り、馬刺し前提で酒を選ぶ。たぶん、コレは合うだろうなぁ・・・
純米辛口ではなく、純辛と表記されているトコロもまた惹かれる。コレは滋賀県で醸される「北島酒造」のお仕事。ここのお酒は好物である。
そして酒を購入すれば、あとは馬刺しを買いに行くだけだ。御殿場市内は精肉店が多い。馬刺しで有名な精肉店も複数あって、今までも2軒、購入した経験がある。だが、今回ははじめての店を訪ねた。
そのお店には、怪しい看板が掲げてあったケド・・・
「ワニ肉あります」(これでどこの精肉店かバレバレだな)
???
なんだろうねぇ?買わなかったケド。
まあ・・・ワニ肉なんだろう。
で・・・馬刺しモモ内股購入・・・したのは妻だけど。
ワガハイ、コロナ禍となって以来、あまり二人で入店しなくなったから。店内へは妻が行った。
「なんかねぇ~、面白いお肉屋さんだったよ。並んでいる肉は綺麗だったケド。相当に怪しい雰囲気だねぇ~。」
と、なんだか嬉しそうだった。妻的には、ココはイケる!と思ったみたいだ。
怪しい好印象!
というワケで、馬刺しと「北島」は予想通りの相性だった。綺麗な馬刺しだったし、「北島」も精米65%の山田・9号というコトで、含香に僅かなカプロン酸的な余韻を感じつつも邪魔をせず、しっかりと酸を感じながらもまろやかさも残している、という、なんとも吞みやすい酒だった。馬刺しとの相性は、予想通りイイ感じだった。
馬肉の安全性について気になる方は、以下を参照されたし!