ワガハイの母親は専業主婦だった。昭和一桁世代だから、そういう女性が多かった。学校から帰ってくると、母はしばしば「夕飯、なに食べたい?」と聞いてきた。つまり、献立に行き詰まってしまっていた。
で・・・「あれが食いたい、コレが食いたい」と言ってはみるが、要するに面倒くさい料理だと尻込みする。そして「他にはない?」と繰り返し続ける。
ワガハイは、この質問が嫌になった。それでイイ答え方を思いついた。
「美味しいモノ!」
そう言って、サッサと自分の部屋に入るコトにした。美味しい夕飯・・・それはアレコレ食べたにしても「大根の味噌汁」があれば、ワガハイ的には全てOKだったのだ。次にくるのは「しじみ」ではあるが、ある時期から「しじみ」の品質に疑念がわいた。
臭い!
なんか変な臭いがする!
そうした理由で、2番手だった「しじみ」はランク外となってしまった。そしてランクアップしたのが「なめこ」だった。
それは大阪万博で大騒ぎしていた頃だったと思うから、1970年ということか。
今でも「大根の味噌汁」は好物のひとつだ。そしてコレを自分好みに作るには、やっぱり自分で作らなければならない。幾ら妻に秘訣を教えてもダメみたいだ。な~んかちょっとした加減の違いなんだろう。
使う味噌は、主に新潟県直江津の味噌と、仙台味噌(元は石巻市だったが東日本大震災で移転)を中心に使っている。一度、奥出雲の味噌を取り寄せてみたコトもあったが、コレもまた美味だった。だが、メインとして使うのは・・・やっぱり仙台味噌だなぁ。
で・・・昨日は久しぶりに「しじみ汁」だったんだが、まあまあ良さげな物と見て購入したんだが・・・それは昨今の品質としてはまあまあだったと思うけれど・・・やっぱり、僅かに臭い。
では、その臭いというのはどの様な臭さなのか?というと、香料の臭い・・・柔軟剤の臭いだ。もう、こういった臭いは世の中に蔓延しているから、嗅覚が麻痺してしまえば気にならないのかもしれない。
だが、ワガハイは、こうした強くてわざとらしい香料の臭いが大嫌いなので・・・トイレの芳香剤も苦手だから・・・神経というのは、苦手なものには敏感に反応するものだ。だから、「しじみ」から僅かに漂う異臭に敏感に反応してしまう。
つまり、自然界のあらゆるところに、怪しい香料成分がナカナカ分解されずに漂っているのだろう。或いは、そうした臭い成分を「しじみ」は吸着しやすいのかもしれない。
それとも、柔軟剤の香りに似たものが、自然界に存在するのだろうか?あきらかにフェイクの臭い・・・本物にはない香りによって、よりストロベリーを感じてしまうような、人工的な臭い。
なんか、プラスチック的な雰囲気が漂う人工的な臭い。
あれは、調香師の脳内で作り上げられたイメージの香り。
そういう香りは、ワインにも吟醸酒にも感ずるコトはあるけれど。
まあ・・・とにかく健康被害が出なければ良いのだけれど、もう、人間の作り出した合成物質から完全に逃れる術はないだろうからねぇ。
で、ドンドンと深刻になってくる様相の横田基地界隈のPFAS問題。
上リンク先でも少し書いたが、このPFASって水道水中の国の暫定目標値は50ナノグラムだとか。
ナノグラム・・・なんのぐらむ??
1ng=0.000001mg
(あまりに微細な領域なので、大きな文字にしてみた。老眼だからな。)
というコトなので、計算が得意な人はやってみてね!
ワガハイは雰囲気の人なので、ものすごく微量な単位というコトで恐れおののいて終わり!ワガハイのDIYで必要とされる精度は1/10mm程度だし、0.0000…なんて、ワカラン!
で・・・とにかく取水停止している水源が、多摩地域で40カ所だという。これではそのうちに、飲み水の確保で行き詰まるのでは?水道水は雑用水として用い、飲用には全面的にペットボトル購入ってコトになるのだろうか。
健康調査の結果では、どの様な浄水器か分からんが、浄水器を使っていた方の検査では幾らか検査数値が低かったらしい。それでも基準値を大幅に超えているらしいが。
まあまま微量でも身体っていうのは反応するもんである。ということは、アレルギー体質の人ならば日々実感していること。ナノグラムとて、侮れない。
ワガハイの呼吸器疾患も、なんか怪しい化学物質によって引き起こされているんじゃね?そしてもう、それは逃れられない物質なんじゃね?それを指摘すると国の賠償問題でど~にもならんコトになるんじゃね?
そんなコトも思ってしまう。
しかし、飲み水の問題にとどまらす、汚染源がアメリカ軍基地内というのが面倒だねぇ。水の問題だけに、メダカの撮影をしているとPFASのコトも考えてしまう昨今。
こういう雑念から解き放たれて、ただメダカを眺めたいのだが・・・。