今までは這いつくばって拭き掃除をしていた。それで充分だと思ってきた。だが、寄る年波だろうか楽をしたくなった。そう思い出したら元に戻れなくなった。
思い立ったが吉日だから、早速ホームセンターに出掛けた。出掛けてみたものの売場で欠品だと嫌なので、前もって在庫を確認した。取り置きをスマホで出来るカインズだが、在庫量がしっかりあるみたいだったので、取り置きはせずに出掛けた。
だが、掃除用品売場には無かった。店員に聞く前にもう少し探してみようと、周辺の棚を捜索してみた。すると洗剤売場の片隅に見つけるコトが出来た。コレはモップや箒の類いではなく、洗剤扱いのようだ。
クイックルワイパーのような掃除道具を、今頃になってはじめて使う人間も小数派だろうか？這いつくばって雑巾がけすれば不要な道具だから、道具を極力増やしたくないワガハイとしては敬遠してきたのだ。
そりゃあ、流石にマイクロファイバー・クロスは使っている。使い古したタオルやTシャツだけで拭き掃除をしていたワケではない。勿論、そうした綿素材の良さもあるので使い分けするが。
しかし、たかが洗浄剤が染みこんだクロスごときで、なんでこんなにいろいろ種類があるのだろう。そのひとつひとつの機能を理解するためには、能書を読まなければならない。しかもまどろっこしい説明だ。もっと要点だけ書いてくれればよろしいのに。
というワケで、決め手は「ストロング」という一言であり、強力版を買っておけば悔いは残らないだろう・・・というだけの判断基準となった。後の説明書きなど以下同文である。
この「ストロング」ならば、エンベロープ・ウイルスの撃退にも効果があるらしい・・・。まあ、脱脂すればウイルスが不活化してしまう、ってな話しだったから、アルコールだろうがガソリンだろうが、パーツクリーナーだろうが、ウイルスは不活化するんじゃね？と、ワガハイ的には思っているが、ナンでも検証済みでないと表示は出来ないだろうから。
それで、とにかく使ってみた。当たり前だが凄く楽だ。フローリングの掃除に掃除機を使う利点は無いな。埃が舞わない分、呼吸器疾患持ちにとっては楽だ。そんなコトは分かりきったコトなのだが、ナンで今まではマスクして掃除機を使っていたんだろうか？
まあ、ナニかを思い切って変更するには切っ掛けがないと動かないのだ。ワガハイはとても保守的な人間だから。その切っ掛けは、今回に関しては残念ながら老化現象なので、本当は認めたくはない。
這いつくばって床拭き作業をすると、腰と膝が辛いのだ。
この商品は買って良かった。だが、同時に己の老化を認めたワケで、敗北感も漂っている。ついにワガハイは禁断の商品を手にしてしまった。もう、前の状態に戻れない。
ああぁ・・・こうして敗北を積み重ねていくのだなぁ。次はどの様な道具に手を伸ばし、便利さと引き換えに敗北感を味わうコトになるのだろう・・・一応、楽しみとしておこう・・・（負け惜しみの一言）。
クソぉ～～～～っ！
