ここ数日の感染者数の増加で、ほとんどの人が「ああ、困ったな」と思っているだろうし、ストレスを感じているだろうな。ということは、多くの人たちが共通した感情を共有しているということなもしれない・・・あなたの苦難は私の苦難・・・という部分はあるだろう。
リモートワークに適した仕事ならば、わざわざ出社しなくても仕事が出来ることが証明されたという人たちは、東京を離れるということを考えたり、既に離れた人もいるという。
えらい昔、生命保険の大手が、東京に本社を構える必要がないと判断したのか、神奈川県の西、足柄上郡大井町に巨大な本社ビルを建設したな。とても話題になった建築物でもあるねぇ・・・。
突然、小さな町の人口は膨れ上がり、税収は極端に増加し、人々は農地を埋め立ててアパート経営や駐車場経営に乗り出した。そしてあるとき「やっぱり東京がいいな」ということで出て行ってしまったんだな。一応、一部の部署は残したみたいだがね。
東京一極集中の問題について、地方分散について、いろいろ議論はあるだろうし、多くの人たちが意見を持っているだろうと思うんだが・・・結局都心に戻っていった企業もあるということなんだな。
東京23区とその周辺の人口過密・・・というか、街並みに空間が少ない都市計画は、結局いざというときに動きようがなくなってしまうだろうな。近所に荒川や多摩川の河川敷があれば、その空間のおかげで何らかの恩恵があるかもしれないが、この時期になってくれば氾濫の危険ということになりかねない。
単純に空間がほしいね。空間があれば、いろいろな対策が講じやすくなるし、実際に様々な対応がやりやすい筈だからな。
企業や人が地方へ移動したとしても、その空いた空間に新たに外資系が入って埋めてしまうというようなことになってしまえば、いざというときの空間が確保されない。手遅れといえば手遅れなのかもしれない・・・代々木公園規模の空間が、もっと沢山出来ると良かったんだがね。
自然災害に強い都市計画は、何はともあれ空間の量だと思うんですがね。
