ワガハイは子供の頃から深蒸し茶が苦手なのだ。
こういう場合、茶についての話しはしない方が良いし、茶を土産にしない方が無難だろう。だが、その知人は必ず深蒸し茶を土産とする。何としても、深蒸し茶の美味さをワガハイに認めさせようとしているみたいだった。
自分から進んで深蒸し茶を購入するコトはないのだが、その知人に限らず深蒸し茶を頂くコトはある。そんなワケで、捨てるのは勿体ないし、気に入らぬものを誰かに押し付けるのもナンなんで・・・それでも両親が元気だった時は、実家に持って行ったけれど。
うちの親は、ワガハイと違って食い物に頓着なかったから。戦前派で、食糧難を経験しているから、口に入れば、腹を満たせればな~んも文句言わない派だったからねぇ。だから美味いモノを持って行っても、マズイものを持って行っても喜んでいた。
その点、明治生まれの祖父母は美味いモノや食べ方を知っていた。だから祖母の料理は美味かった。母親は料理を仕方なくやっていたと、老いてから語ったのだが、ナルホドだから母の作るメシはイマイチだったんだなぁ・・・やっぱり好きじゃないと、どこかでバレるな。
好きこそものの上手なれ・・・かぁ。
あまりにも直球のことわざだよなぁ。
深蒸し茶好きの方々を敵に回しかねない、本日のブログではある。でもまあ、頂きものは頂きものとして、モノというよりはその気持ちを頂くのであるから、気持ちよく頂きたいと思う。けれども、「深蒸し茶が苦手な人間を説き伏せようとするように深蒸し茶を押し付けてくる」ココロ見え見えの頂きモノについては、当初は迷惑なだけだった。
ということは、この迷惑行為をどの様にして攻略してしまうか?という問題提起が為されたと勝手に解釈したワガハイは、深蒸し茶をいかにして飲むか?という方策を編み出してみるコトにした。
ま、大したコトはやってないんだけどねぇ・・・
- お湯はガチガチに沸騰させる。
- 茶葉の量は少なめにする
- 沸騰したてのお湯を茶葉に注ぎ込む。
- 直ぐに淹れてしまう。
- 少し冷ますとにごりが沈殿してくる。
- 頂く。
- 二煎目までで止める。
といった方法によって、苦手な深蒸し茶を攻略した。
それで・・・熱湯で淹れるから普通の茶碗だと熱いので、マグカップがよろしいようで(上画像)。
深蒸し茶好きの方からすれば、邪道である!と叱られるかもしれない。だが、このやり方ならば、飲めない深蒸し茶が飲めるワガハイなのだ。頂いたお茶を無駄にしないで済む。
あ!とても面倒な淹れ方?なんだが、コーヒーみたいにペーパードリップで深蒸し茶を淹れてみたコトもあった。あれはペーパーが適当にろ過してくれるトコロがあって、飲めたけれど・・・その方法は一煎で終わりとなる。二煎目はペーパーが詰まってドリップが出なくなった。
ま、そ~ゆ~コトなんですぅ~~っ。その詰まってしまうというのが・・・要するに苦手となる要因なのだ。
上リンク先の過去記事だが、「おいしい〈日本茶〉がのみたい 波多野公介 著」でも、作者は深蒸し茶を敬遠していたなぁ。
●追記(2024/02/11)
深蒸し茶の推奨される淹れ方については、以下リンク先など参照されたし!