Etsuro1のブログ

関東南部で寝起きする男の戯言記録

「Apple Brandy」・・・怪しいシードルの思い出

冬季限定 LOTTE  Apple Brandy

昨日の「Tea Royale」に続いて「Apple Brandy」だ。

 

リンゴは好物だった。だが、アレルギー的には微妙にアウトなんである。だからコレを見た時には微妙な気持ちになった。

例えば、蕎麦も微妙なんである。たぶん、概ね問題はないと思う。ただし体調によっては多少の問題が生ずるかもしれない。それよりも胡麻の方が怪しいとは思っているから・・・外食で胡麻油使用は要注意なんである。

アボカドやキウイは明らかにダメだし、里芋で不具合が生じた時には参った。好物がことごとくダメになっていきそう・・・。

でもまあ、様子見で少し食べてみようか・・・と、「Apple Brandy」を購入した。コレ、ワガハイよりも妻が気に入ったようだった。でも、リンゴときたらカルバドスだろう・・・と思うんだが、コレに使われているブランデーはよ~分からん。

普通にカルバドス買うと、結構いいお値段するからねぇ。

 

リンゴ酒ってぇヤツは、収穫したリンゴを発酵させるとシードルであり、それを蒸留するとカルバドスになると・・・大雑把に言えばそういうコトだ。原料に梨がブレンドされているものもあるらしいが。フランスのノルマンディ地域で生産されるものをカルバドスと呼ぶ。AOC(原産地呼称規制)対象だから。

カルヴァドス・ブラー・グランソラージュ」・・・コレしか呑んだコトないケド。ワガハイ的には蒸留酒よりも醸造酒の方が圧倒的に好きなので、だから焼酎よりも日本酒なんだがねぇ・・・だから現地フランスでもカルバドスはわざわざ呑まなかった。シードルは随分と呑んだケド。

1980年代のコトだから、今はど~なっているか知らんケド・・・ノルマンディ地域のスーパーマーケットの酒売り場に行くと、片隅にラベルも貼られていない猛烈に怪しさの漂う瓶が積まれていた。栓が針金でガチガチにとめられていてねぇ・・・こりゃ、絶対に怪しいでしょ?それをじ~~~ッと眺めていると売場のお兄さんがフシャフシャとフランス語で話しかけてくるワケだ。

ワガハイがフランス語を理解出来る筈もなく、片言の英語で話すと・・・相手もワガハイと互角の英語力だったので、結構和気藹々と稚拙な会話は進み・・・要するに最も素朴なシードルであり、メチャクチャ美味だというコトが分かった。

早速購入したのは言うまでもない。

発泡性の酒であるからしっかりと冷蔵し、そ~っと栓をあけると素晴らしいリンゴの香りが部屋中に充満する程だった。味わいはコレまたワイルドで素晴らしく、澱の量が瓶内の半分を占めている程の凄さだった。

酵母さんの活性が強烈すぎたのだろう、飲用後に激しい下痢に襲われたが、あとはスッキリとしたもんだった。「コレって強力な下剤かいな?」とも思ったが、呑んでいるうちに身体が慣れてくるだろうと考えた。だが、滞在中に何度か試してみたが、強烈に美味いけれど、あとで猛烈な下痢に襲われることに進展はなかった。

ただ、一回だけの下痢であり、薬など服用する必要もなく、あとは気分爽快だった。

この怪しい密造酒的な瓶詰めの液体は、間違いなくシードルなんだが、ノルマンディ地方ではきっと下剤として用いられているのかもしれない・・・と勝手に思い込んだ。

 

そういえば、シードルも随分とご無沙汰だが、コレもまたアレルギー的にはアウトなんだろうか?もっとも日本に輸入されているシードルは、現地のもののように強烈な味わいはないけれど。

いや、発酵というプロセスを経ているから、アレルギー的に寛容な飲料になっているかもしれない。今度、あまり面白くはないけれどシードルを見つけたら少しだけ試してみよう。

 

Apple Brandy」は、アレルギー的には微妙であった。少しだけ喉の奥にムズムズ感が生じたので、あまり食べない方が無難かと思った。勿論、こういうのは個人差が大きいからワガハイの事情に過ぎないけれど。

でもまあ、食べても一気に喘息発作に至らないのは、やっぱり薬の服用効果なんだろう。決して体質的に良好な方向に改善されているワケではないだろうな。